
■メイン写真
西横川最大の落差を誇る30m滝で、ポーズを決める
■今回のコース
9/13 奈良/東京⇒JR駒ヶ根駅(奈良組とMr.Dashが合流)⇒こぶしの湯⇒
駒ヶ根キャンプセンター[MAT氏ご夫妻と合流、泊]
9/14 駒ヶ根キャンプセンター⇒黒川平⇒(バス)⇒しらび平→しらび橋(入渓)→
東横川二股→(西横川遡行)→30m大滝→10m前後の連瀑帯→奥の二俣→
長谷部新道出合→(旧登山道)→千畳敷⇒(ロープウェイ)⇒しらび平⇒
(バス)⇒黒川平⇒こまくさの湯⇒(MAT氏ご夫妻は先に帰路に)⇒
駒ヶ根キャンプセンター[泊]
9/15 駒ヶ根キャンプセンター⇒JR名古屋駅(Mr.Dashは新幹線に)⇒奈良/東京
駒ケ根、中御所谷・西横川。T橋クンとMr.Dashにとっては"痛恨の思い出"の沢。
かつてここでT橋クンの滑落事故があり、必死のセルフレスキューを演じたところだ。
7年前の西横川の事故はココ
当時まだ経験の浅い、若いT橋クンを入院させてしまったことに悔いが残った。
彼も腰骨の骨折・入院で苦しんだ。あれから7年。Mr.Dashはさすがに微妙な衰えを
感じるようになり、T橋クンはスラブやへつりでの絶妙の安定感と、力強いビレイ能力を
手に入れた。
今回、沢の師匠、MATさんの助力を得られることになり、"思い出"の西横川にリベンジを
図ることができた。
メンバーはMr.Dash、ともちゃん、T橋クン、Y井氏、MATさん(MATさんの奥様・てるさんは
別行動で木曽駒ヶ岳へ)。前回参加のG嬢とイエティは今回は不参加だ。

しらび平でバスを降りて車道を5分戻る。

8:00頃、しらび橋の右側から入渓する。堰堤を2つ、いずれも左から越える。

二俣では、奥に東横川の20m斜瀑が目を引く。左へ、地味な雰囲気の西横川に進む。

かつてはなかったひどい倒木が、行く手を遮り難渋するが、しだいに渓相が明るくなる。
T橋クンが滑落した5m滝は、左岸スラブの滝を越える。「ここだったよねぇ、確か…」

左岸のスラブを超えれば眼前に30mの大滝。慎重に行けば高度感を楽しめる。

ここからしばらくは10m前後の滝がひっきりなしに続く、滝のパラダイスだ。



連瀑帯は時折、草付きを巻きつつフリーで登れるが、一つこなしては次の滝と、息つく暇なし。

3条の滝、なかなか趣きがある。

たまにお助け紐が必要な場面も、T橋クンとMATさんの最強の"人ビレイ"でしのぐ。

何度かザイルが飛ぶ。

奥の二俣は全体が要塞のように立ちはだかり。一瞬、三俣のように見える。

水量が最も多い中央の流れをとると、いきなり多段30mの滝の登攀となる。
全員、フリーで越えることができたが、ヌメリがあって、スリップが怖い、
スリリングな登攀が楽しめた。

振り向けば駒ケ根の町並み。ずいぶん登ってきたものだ。
いよいよ詰めにさしかかる頃、Mr.Dashは25年以上患っている椎間板ヘルニアに
起因する右足の坐骨神経痛が出始め、右足が上がらなくなった。

もはや見栄を張っても仕方ない。無理して滑落の二の舞だけは絶対に演じてはいけない。
T橋クンにお助け紐を要求。写真を見る限り、なんだか「ファイト一発!」な感じだが、
実は情けないシーン。
水が切れると地形は傾斜を強め、一気に長谷部新道出合へ詰める。

トラロープと遭難碑が見つかれば正解。

あとは新道を1時間ほどで千畳敷。ハイマツやダケカンバの枝を分けながら進むが、
トレースそのものは健在だ。

標高的には、ほぼ水平に切ってある新道から、千畳敷と宝剣岳を見える。
この角度から見るのは当然、初めてだが、なかなかいい面構えをしている。
15:00頃、千畳敷に到着。
見事、リベンジを遂げた。ぐっとくるものがある。
3連休の中日のこの日、千畳敷はハイカーであふれていた。
ヘルメット姿のメンバーに否応なく注目が集まる。
ロープウェイの待ち時間は2時間ほど。濡れた服が夕方の風に冷やされ、しだいに
寒くなる。ホット缶コーヒーで暖をとり、緊急連絡先を引き受けてくれた
留守部隊のY邊さん、IM川さんに連絡を取る。
下山後の温泉は、混んではいたが、やはり格別。MATさんご夫妻はここで
帰るとのこと。我々は駒ケ根駅前の食堂で名物のソースかつ丼を食い、
キャンプ場に戻ってとっておきの日本酒で乾杯。
ほどなく強烈な睡魔が襲ってきた。
MATさん、ありがとうございました。おかげさまで下手っぴぃばかりのパーティでも
遡行できました。
T橋クン、すばらしい安定感での登攀でした。西横川を克服、制覇、本当におめでとう。
西横川最大の落差を誇る30m滝で、ポーズを決める
■今回のコース
9/13 奈良/東京⇒JR駒ヶ根駅(奈良組とMr.Dashが合流)⇒こぶしの湯⇒
駒ヶ根キャンプセンター[MAT氏ご夫妻と合流、泊]
9/14 駒ヶ根キャンプセンター⇒黒川平⇒(バス)⇒しらび平→しらび橋(入渓)→
東横川二股→(西横川遡行)→30m大滝→10m前後の連瀑帯→奥の二俣→
長谷部新道出合→(旧登山道)→千畳敷⇒(ロープウェイ)⇒しらび平⇒
(バス)⇒黒川平⇒こまくさの湯⇒(MAT氏ご夫妻は先に帰路に)⇒
駒ヶ根キャンプセンター[泊]
9/15 駒ヶ根キャンプセンター⇒JR名古屋駅(Mr.Dashは新幹線に)⇒奈良/東京
駒ケ根、中御所谷・西横川。T橋クンとMr.Dashにとっては"痛恨の思い出"の沢。
かつてここでT橋クンの滑落事故があり、必死のセルフレスキューを演じたところだ。
7年前の西横川の事故はココ
当時まだ経験の浅い、若いT橋クンを入院させてしまったことに悔いが残った。
彼も腰骨の骨折・入院で苦しんだ。あれから7年。Mr.Dashはさすがに微妙な衰えを
感じるようになり、T橋クンはスラブやへつりでの絶妙の安定感と、力強いビレイ能力を
手に入れた。
今回、沢の師匠、MATさんの助力を得られることになり、"思い出"の西横川にリベンジを
図ることができた。
メンバーはMr.Dash、ともちゃん、T橋クン、Y井氏、MATさん(MATさんの奥様・てるさんは
別行動で木曽駒ヶ岳へ)。前回参加のG嬢とイエティは今回は不参加だ。

しらび平でバスを降りて車道を5分戻る。

8:00頃、しらび橋の右側から入渓する。堰堤を2つ、いずれも左から越える。

二俣では、奥に東横川の20m斜瀑が目を引く。左へ、地味な雰囲気の西横川に進む。

かつてはなかったひどい倒木が、行く手を遮り難渋するが、しだいに渓相が明るくなる。
T橋クンが滑落した5m滝は、左岸スラブの滝を越える。「ここだったよねぇ、確か…」

左岸のスラブを超えれば眼前に30mの大滝。慎重に行けば高度感を楽しめる。

ここからしばらくは10m前後の滝がひっきりなしに続く、滝のパラダイスだ。



連瀑帯は時折、草付きを巻きつつフリーで登れるが、一つこなしては次の滝と、息つく暇なし。

3条の滝、なかなか趣きがある。

たまにお助け紐が必要な場面も、T橋クンとMATさんの最強の"人ビレイ"でしのぐ。

何度かザイルが飛ぶ。

奥の二俣は全体が要塞のように立ちはだかり。一瞬、三俣のように見える。

水量が最も多い中央の流れをとると、いきなり多段30mの滝の登攀となる。
全員、フリーで越えることができたが、ヌメリがあって、スリップが怖い、
スリリングな登攀が楽しめた。

振り向けば駒ケ根の町並み。ずいぶん登ってきたものだ。
いよいよ詰めにさしかかる頃、Mr.Dashは25年以上患っている椎間板ヘルニアに
起因する右足の坐骨神経痛が出始め、右足が上がらなくなった。

もはや見栄を張っても仕方ない。無理して滑落の二の舞だけは絶対に演じてはいけない。
T橋クンにお助け紐を要求。写真を見る限り、なんだか「ファイト一発!」な感じだが、
実は情けないシーン。
水が切れると地形は傾斜を強め、一気に長谷部新道出合へ詰める。

トラロープと遭難碑が見つかれば正解。

あとは新道を1時間ほどで千畳敷。ハイマツやダケカンバの枝を分けながら進むが、
トレースそのものは健在だ。

標高的には、ほぼ水平に切ってある新道から、千畳敷と宝剣岳を見える。
この角度から見るのは当然、初めてだが、なかなかいい面構えをしている。
15:00頃、千畳敷に到着。
見事、リベンジを遂げた。ぐっとくるものがある。
3連休の中日のこの日、千畳敷はハイカーであふれていた。
ヘルメット姿のメンバーに否応なく注目が集まる。
ロープウェイの待ち時間は2時間ほど。濡れた服が夕方の風に冷やされ、しだいに
寒くなる。ホット缶コーヒーで暖をとり、緊急連絡先を引き受けてくれた
留守部隊のY邊さん、IM川さんに連絡を取る。
下山後の温泉は、混んではいたが、やはり格別。MATさんご夫妻はここで
帰るとのこと。我々は駒ケ根駅前の食堂で名物のソースかつ丼を食い、
キャンプ場に戻ってとっておきの日本酒で乾杯。
ほどなく強烈な睡魔が襲ってきた。
MATさん、ありがとうございました。おかげさまで下手っぴぃばかりのパーティでも
遡行できました。
T橋クン、すばらしい安定感での登攀でした。西横川を克服、制覇、本当におめでとう。