Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2020年3月28日(土) [宇陀]高山右近が洗礼した沢城跡と、神武天皇ゆかりの伊那佐山を歩く

2020年03月31日 | 山登りの記録
■メイン写真
神武天皇の東征にも登場する伊那佐山の都賀那岐神社


■今回のコース
比布バス停→ダリオとジュストの道分岐→沢城出丸跡→天狗岩→伊那佐山(都賀那岐神社)→
井足岳→船尾集落→榛原駅



この日の「のんびり山歩の会」は、榛原駅のすぐ南側に位置する伊那佐山と井足岳をミニ縦走。
まずは「ダリオとジュストの道」で、沢城跡をめざす。
この城は、キリシタン大名として知られる高山右近が幼少時を過ごし、洗礼を受けた場所だ。
ダリオは父の高山友照の洗礼名、ジュストが右近のものだ。
当時の高山氏は、あの松永久秀の家来だった。



山口農園の手前で山道に入る。



道なりに坂を登り、峠(四つ辻)をまずは右へ、沢城跡をめざす。
出丸跡の直下に説明板が立つ。出丸跡は平坦になっており、当時の地形が垣間見える。
本丸跡はブッシュが深く、立入を拒んでいる。



もとの峠に戻り、尾根筋を直進。背の高い笹薮を過ぎてしばらく行くと、展望のよい
天狗岩に着くのだが、ここに至る前に小雨が降り始め、残念ながら真っ白な視界。



冷たい雨に打たれながら、伊那佐山の山頂に到着。
古事記、日本書紀に、神武天皇がこの山に陣を構えて和歌を詠んだとの記述があるという(へぇーっ)。
以前は雨宿りができる小さな屋根があったのに、いつの間にか神社の柵が新調され、
雨宿りできるスペースはなくなっていた。



北へ下りるとぐに上井足(かみいだに)からの林道がよぎる。
以前は尾根道に入るポイントが地味すぎたのだが、立派な道標が立っていた。



井足岳へ続く道は、その後も何度か分岐があり、迷いやすいとの声が絶えなかったが、
なんと、要所要所に道標が整備されているではないか。



直角に曲がるべきポイントもこのとおり。
もはや、誰でも行ける山になってしまった。
一登山者としては嬉しいが、ガイドとしては複雑な気持ち。



たまに出てくる、ちょっとした要注意箇所も、雨で濡れてはいるが、なんなくクリア。



雨がやまないので、井足岳の手前でタープを張ってランチ。



最後の急登も短いものだ。



到着した井足岳の山頂には、珍しい図根点が埋められている。
展望はないのが残念。



さらに北へ下山する。T字分岐を左へ。山腹をトラバースするように下り、
左の大きな岩を過ぎると朽ちかけた丸木橋を渡る。なんとなく怖い。



船尾に下りてきた。ハイカーが珍しいのか、民家の番犬に盛んに吠えたてられた。



墨坂神社に寄る。ここも神武天皇ゆかりの地だ。
墨坂神社のホームページによると、「墨坂という地名は神武天皇軍東征の途中、大和菟田の
高倉山から国を見晴るかした時、賊軍が天皇軍を防ごうと”いこり炭”(山焼きの意味)を
もって防戦したため、菟田野川の水をもっていこり炭を消火し、敵の不意をついて勝利した
という故事にちなむ」という。
ただし現在の墨坂神社は、1449年に上榛原天の森(西峠)から現在の地に遷座されたもの。

ここまでくると、榛原駅はもう目と鼻の先。
今回は天気に恵まれなかったなぁ。


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