![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/7d/f9965148a08825b9cb9c4623ebad5938.jpg)
■メイン写真
古の行場・西の覗から、遠く丹後方面を望む
■今回のコース
八柱神社→愛染窟→西の覗→稜線分岐→三嶽→稜線分岐→西ヶ嶽→藤岡分岐→五大山分岐→
栗柄口バス停→八柱神社
4月に登山教室で行く多紀連山の三嶽と西ヶ嶽へ、速足で下見してきた。
丹波修験の中心部だった多紀連山。丹波篠山市のホームページによると、室町時代の
文明14年(西暦1482年)に大和修験道との勢力争いに敗れ、たくさんあった寺など、
ことごとくが焼失したという。元は同じ宗教なのに、えらい喧嘩をしたものだ。
現在はわずかに行場の跡がみられる。
今回は麓の栗柄集落から天然の岩窟である愛染窟を経て、三嶽(御嶽)から西ヶ嶽
(いわゆる胎蔵界の裏行場)を踏む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/ec/f0027f5ebe47720e65a4d572cea7cbcb.jpg)
スタートは八柱神社。ここから村道を東へ進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/e4/2cab7a9c70b8f354c5c453233485a74c.jpg)
フキノトウが春を感じさせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/96/fabaab28142db4df87c09b2c802dda25.jpg)
ここが登山口。近畿自然歩道でもある。向こうに、これから登る西ヶ嶽がのぞく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/1c/e953482a9b29ce4d5e418525ed928e13.jpg)
古い別荘が点在する道。獣除けゲートを開けてしばらくすると山道に変わる。
ミツマタが花をつけていた。和紙の原料となる木だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/c0/018746c9e5153e505ba5d83e5fad8457.jpg)
渡渉して急坂に変わると、ほどなく愛染窟に着く。
あたりは湧き水が浸み出し、苔が密生していて神秘的だ。
これだけで、かなりワクワク感で盛り上がってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a9/0b39a80cf3c8dd6a4c6c6ad80a0ac64e.jpg)
愛染窟の中に入る。広い洞内には役行者像がひっそりと安置されていた。
ネット情報では調べていたものの、実際にお会いするともう感激でたまらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/98/921ffce88d6244b58f3c3012833cdd6c.jpg)
洞窟から先の山道もたいへんな急傾斜。鎖場が連続する。
楽しくって仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/92/7346dd95686d24576eeb1a930d406f4a.jpg)
振り返れば絶景。かつての山伏も汗を拭きながらこの眺めに癒されたのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/77/4ae04387d5e420538d3b39378791b648.jpg)
西の覗に到着。向かい側の岩峰の迫力がすごい。
きっと、あの岩にもそれなりの名前がついていたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b0/aa4fa18fa7ea659f175fabec4c8840fb.jpg)
西の覗から少し下り、登り返す途中で、さっきの岩峰が真横から見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/ea/fcb16d17c0845f0944ad7a618c61e8af.jpg)
急登を終え、稜線の分岐に出た。三嶽と西ヶ嶽の中間点にあたる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/47/81009fd2a6dc17af6f6fb55677040bc2.jpg)
満開のアセビの向こうに、これから登る三嶽。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/92/4b943d71e9a9b3ef74de3e8e570ee879.jpg)
尾根は岩稜の道だ。時折、すばらしい絶景が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/60/e1b4387e17df2133d161e6581a8bcb81.jpg)
この尖った岩は尾根の南側にあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/76/3b8a450b233bb25b0622153717400c4f.jpg)
四角いのもあるぞ。これはおもしろい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/6a/6aa7d1a5415bf3eb727844b017882e45.jpg)
三嶽の頂上に到着。
走ってはいないものの、けっこう飛ばしていたので、三嶽までの急登はきつかった。
この日は実は、ともちゃんと丹波の別々の山を下見していた。
ともちゃんが三尾山から下山する前に、下山口にクルマを回さないといけない。
コースタイムはあっちの方が短いので、時間をなるべく合わせるには、こちらが
飛ばすしかない。とはいえ、各所で写真撮影もしなければいけないので、なかなか
ペースメイクも難しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/15/93eeb1a6df4e835b11a01f1f358e2e73.jpg)
三嶽のピークには誰もいなかった。というより、この日は下山中にトレランの単独男性に
抜かれただけで他に誰も会うことはなかった。
息を整えたら、周囲の景色を撮影する。これは弥仙山と青葉山だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/07/3cdc96e667a3685d0ec5adfb48f60d82.jpg)
次は戻って西ヶ嶽をめざす。行きには気づかなかったがバイカオウレンの群落があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/eb/447dbea942b0b1f5d57202e9719558d4.jpg)
ヒカゲツツジは、樹の数は少ないものの、蕾が開花を待ちわびていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/18/cb3f5e5ceb1087013eda39b458267a1b.jpg)
先ほどの稜線の分岐を直進し、まずは下り坂。登り返そうとするところに
行く手を阻むように大岩が現れた。なぜか赤ペンキで数字が書いてある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/9c/1d676238dc3226fffb433bb872edddf2.jpg)
アセビが多い尾根。コブを1つ越えて、短い急登をゼイゼイいって登ると、
お持ちかねの西ヶ嶽に着く。ここも絶景だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/3e/7c5d7e905b6d900f0293b5e489c72173.jpg)
休憩もそこそこに、稜線をさらに先へ。下り坂の途中に、藤岡への分岐がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a7/87bf939364344af82b562b3dd461846f.jpg)
これまで岩稜のワイルドな道だったのに、この先が擬木の階段が続くようになる。
これじゃダイトレみたいだと思いつつ、まあ仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/28/f19c0f6b275fdab65ab292042b950bcb.jpg)
90度左に屈曲するポイントには標識があるので間違える心配はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/d7/8c4e626c58d03999af5fc5d884600ce0.jpg)
五大山への分岐で西へ下る。広葉樹林の広い斜面をジグザグに下る。
このあたりでトレランの兄ちゃんに抜かれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/b1/97759c4b912775e4a9a7f85c8e1722db.jpg)
ほどなく植林帯に入る。木橋を2回渡る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ea/01bf504f9c376abdb16585b2296eb570.jpg)
茶の木の大群落を通る。もともと栽培していたのだろうが、放置されて長いようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/af/92b1e13d9748ee7377f1ebb97a961e43.jpg)
獣除けの柵をくぐれば、バス道が見えてくる。栗柄口バス停のすぐ南の民家脇に出る。
あとはバス道を1.5kmほど歩いて、八柱神社に戻るのだが、その途中に観音堂と
不動滝への案内板がある。次回、時間があればぜひ寄ってみたい。
この観音堂は、元は養福寺といって、裏行場の終点だったのだ。最後に不動滝で
水行をして、修行が完了するという習わしだったらしい。
ところでこのあたりの栗柄集落だが、不動滝に祀られる不動明王の別名「倶利伽羅」から
きている。集落の名前からして修験なのだ、なんというロマン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7c/8f07357913f5ced24a2062e467d7855f.jpg)
もうひとつ雑談。栗柄は非常に珍しい地形になっている。二つの分水嶺が、すぐ隣に
あるのだ。つまり2本の川が並ぶように流れているのに、1つは友渕川となって日本海へ
もう1つは不動の滝から竹田川へとつながる。さらに不動の滝のすぐ上を走る道路の
側溝の水は、日本海と瀬戸内海に分かれていくというから驚きだ。
このあと、クルマを三尾山のふもとに回し、ともちゃんの下山を待った。
三尾山は、城跡と、すばらしい展望と、ヒカゲツツジの群落がみられるすばらしい山だ。
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!
古の行場・西の覗から、遠く丹後方面を望む
■今回のコース
八柱神社→愛染窟→西の覗→稜線分岐→三嶽→稜線分岐→西ヶ嶽→藤岡分岐→五大山分岐→
栗柄口バス停→八柱神社
4月に登山教室で行く多紀連山の三嶽と西ヶ嶽へ、速足で下見してきた。
丹波修験の中心部だった多紀連山。丹波篠山市のホームページによると、室町時代の
文明14年(西暦1482年)に大和修験道との勢力争いに敗れ、たくさんあった寺など、
ことごとくが焼失したという。元は同じ宗教なのに、えらい喧嘩をしたものだ。
現在はわずかに行場の跡がみられる。
今回は麓の栗柄集落から天然の岩窟である愛染窟を経て、三嶽(御嶽)から西ヶ嶽
(いわゆる胎蔵界の裏行場)を踏む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/ec/f0027f5ebe47720e65a4d572cea7cbcb.jpg)
スタートは八柱神社。ここから村道を東へ進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/e4/2cab7a9c70b8f354c5c453233485a74c.jpg)
フキノトウが春を感じさせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/96/fabaab28142db4df87c09b2c802dda25.jpg)
ここが登山口。近畿自然歩道でもある。向こうに、これから登る西ヶ嶽がのぞく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/1c/e953482a9b29ce4d5e418525ed928e13.jpg)
古い別荘が点在する道。獣除けゲートを開けてしばらくすると山道に変わる。
ミツマタが花をつけていた。和紙の原料となる木だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/c0/018746c9e5153e505ba5d83e5fad8457.jpg)
渡渉して急坂に変わると、ほどなく愛染窟に着く。
あたりは湧き水が浸み出し、苔が密生していて神秘的だ。
これだけで、かなりワクワク感で盛り上がってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/a9/0b39a80cf3c8dd6a4c6c6ad80a0ac64e.jpg)
愛染窟の中に入る。広い洞内には役行者像がひっそりと安置されていた。
ネット情報では調べていたものの、実際にお会いするともう感激でたまらない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/98/921ffce88d6244b58f3c3012833cdd6c.jpg)
洞窟から先の山道もたいへんな急傾斜。鎖場が連続する。
楽しくって仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/92/7346dd95686d24576eeb1a930d406f4a.jpg)
振り返れば絶景。かつての山伏も汗を拭きながらこの眺めに癒されたのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/77/4ae04387d5e420538d3b39378791b648.jpg)
西の覗に到着。向かい側の岩峰の迫力がすごい。
きっと、あの岩にもそれなりの名前がついていたのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/b0/aa4fa18fa7ea659f175fabec4c8840fb.jpg)
西の覗から少し下り、登り返す途中で、さっきの岩峰が真横から見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/ea/fcb16d17c0845f0944ad7a618c61e8af.jpg)
急登を終え、稜線の分岐に出た。三嶽と西ヶ嶽の中間点にあたる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/47/81009fd2a6dc17af6f6fb55677040bc2.jpg)
満開のアセビの向こうに、これから登る三嶽。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/92/4b943d71e9a9b3ef74de3e8e570ee879.jpg)
尾根は岩稜の道だ。時折、すばらしい絶景が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/60/e1b4387e17df2133d161e6581a8bcb81.jpg)
この尖った岩は尾根の南側にあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/76/3b8a450b233bb25b0622153717400c4f.jpg)
四角いのもあるぞ。これはおもしろい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/6a/6aa7d1a5415bf3eb727844b017882e45.jpg)
三嶽の頂上に到着。
走ってはいないものの、けっこう飛ばしていたので、三嶽までの急登はきつかった。
この日は実は、ともちゃんと丹波の別々の山を下見していた。
ともちゃんが三尾山から下山する前に、下山口にクルマを回さないといけない。
コースタイムはあっちの方が短いので、時間をなるべく合わせるには、こちらが
飛ばすしかない。とはいえ、各所で写真撮影もしなければいけないので、なかなか
ペースメイクも難しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/15/93eeb1a6df4e835b11a01f1f358e2e73.jpg)
三嶽のピークには誰もいなかった。というより、この日は下山中にトレランの単独男性に
抜かれただけで他に誰も会うことはなかった。
息を整えたら、周囲の景色を撮影する。これは弥仙山と青葉山だろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/07/3cdc96e667a3685d0ec5adfb48f60d82.jpg)
次は戻って西ヶ嶽をめざす。行きには気づかなかったがバイカオウレンの群落があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/eb/447dbea942b0b1f5d57202e9719558d4.jpg)
ヒカゲツツジは、樹の数は少ないものの、蕾が開花を待ちわびていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/18/cb3f5e5ceb1087013eda39b458267a1b.jpg)
先ほどの稜線の分岐を直進し、まずは下り坂。登り返そうとするところに
行く手を阻むように大岩が現れた。なぜか赤ペンキで数字が書いてある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/9c/1d676238dc3226fffb433bb872edddf2.jpg)
アセビが多い尾根。コブを1つ越えて、短い急登をゼイゼイいって登ると、
お持ちかねの西ヶ嶽に着く。ここも絶景だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/3e/7c5d7e905b6d900f0293b5e489c72173.jpg)
休憩もそこそこに、稜線をさらに先へ。下り坂の途中に、藤岡への分岐がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a7/87bf939364344af82b562b3dd461846f.jpg)
これまで岩稜のワイルドな道だったのに、この先が擬木の階段が続くようになる。
これじゃダイトレみたいだと思いつつ、まあ仕方ない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/28/f19c0f6b275fdab65ab292042b950bcb.jpg)
90度左に屈曲するポイントには標識があるので間違える心配はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/d7/8c4e626c58d03999af5fc5d884600ce0.jpg)
五大山への分岐で西へ下る。広葉樹林の広い斜面をジグザグに下る。
このあたりでトレランの兄ちゃんに抜かれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/b1/97759c4b912775e4a9a7f85c8e1722db.jpg)
ほどなく植林帯に入る。木橋を2回渡る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ea/01bf504f9c376abdb16585b2296eb570.jpg)
茶の木の大群落を通る。もともと栽培していたのだろうが、放置されて長いようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/af/92b1e13d9748ee7377f1ebb97a961e43.jpg)
獣除けの柵をくぐれば、バス道が見えてくる。栗柄口バス停のすぐ南の民家脇に出る。
あとはバス道を1.5kmほど歩いて、八柱神社に戻るのだが、その途中に観音堂と
不動滝への案内板がある。次回、時間があればぜひ寄ってみたい。
この観音堂は、元は養福寺といって、裏行場の終点だったのだ。最後に不動滝で
水行をして、修行が完了するという習わしだったらしい。
ところでこのあたりの栗柄集落だが、不動滝に祀られる不動明王の別名「倶利伽羅」から
きている。集落の名前からして修験なのだ、なんというロマン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/7c/8f07357913f5ced24a2062e467d7855f.jpg)
もうひとつ雑談。栗柄は非常に珍しい地形になっている。二つの分水嶺が、すぐ隣に
あるのだ。つまり2本の川が並ぶように流れているのに、1つは友渕川となって日本海へ
もう1つは不動の滝から竹田川へとつながる。さらに不動の滝のすぐ上を走る道路の
側溝の水は、日本海と瀬戸内海に分かれていくというから驚きだ。
このあと、クルマを三尾山のふもとに回し、ともちゃんの下山を待った。
三尾山は、城跡と、すばらしい展望と、ヒカゲツツジの群落がみられるすばらしい山だ。
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!