■メイン写真
秋を感じさせる紅葉に出会えた!
■今回のコース
イン谷口→神爾谷分岐→神爾の滝→北比良峠→比良ロッジ跡→カラ岳→釈迦岳→
神璽谷分岐→イン谷口
比良山系には急峻ながら登っていて楽しい谷筋ルートが多い。
例えば白滝谷、八池谷、正面谷 … そしてこの日は神爾谷を歩く。
イン谷口に駐車し、出発。ほどなく旧リフトの乗車場あたりを通る。
ちなみに横を流れている谷の名前が「イン谷」。「イン」+「谷口」ではなく、
「イン谷」の「口」である。
古い古い地図の一部を掲げるが、以前はここからリフト、ロープウェイを乗り継いで、
歩かずに北比良峠まで行けたものだ。
そこには比良山スキーと宿泊もできた比良ロッジがあり、ゲレンデを下った先の八雲ヶ原は、
夏場はキャンプ場として人気を集めていたが、2004年3月に惜しくも廃止された。
登山道からほんのわずか横道を入ったところにある7m滝。シャカ谷にかかる。
リフトなどの設備はほとんど撤去されたが、わずかにコンクリートの跡が残る。
神爾谷への道をたどり、神爾の滝(雄滝)に下りてみる。
神爾の滝は、この谷にかかる7つの滝の総称で、これが最大の雄滝である。
中盤で水流が岩に当たってバウンドしている、いわゆる「ひょんぐり」型の滝だ。
神爾谷は、いつか沢装備で遡行して、7つ全部を確認してみたいものだ。
やがて沢の流れと登山道が近づいてくる。振り返ると琵琶湖と、対岸の近江八幡、
たぶん長命寺山あたりが見えている。
なかなか登りがいのある場面も多い。
天満宮の鳥居。上にご神木の巨杉とデッキ、祠がある。
ロープが下がった急な岩場を行く。頼りないロープに体が降られるよりも、
木の根や岩の角を確実に持ったほうが安定する。
登り切ったところは、岩が切れ落ちており、頼りない木橋がかかるのみ。
滑りやすいのだが、落ちたらただ事ではすまない場所だ。細心の注意で渡る。
ようやく沢筋を脱すると、今度は右岸の支尾根への急登だ。
斜面にはイワカガミがびっしり、大群落をつくっていた。
アカモノの花。え? 今頃まだ咲いているの、という驚き。
詰めは風化花崗岩のザレた急坂。そこから見下ろすと、イワナの口のような形の奇岩。
鈴鹿山系を想起させる奇岩群を抜けていく。
ザレ場はこんな感じ。油断すると石車に乗ってズルズルいってしまう。
ダケ道の上部に合流し、すぐに北比良峠に着く。ロープウェイの駅があったところで、
平らな広場になっている。昔から変わらないのはケルンだけか。
背後(西側)にはコヤマノ岳(左)と武奈ヶ岳(右)。
東側は琵琶湖のワイドビューが広がっている。
比良ロッジ跡(ここも平らな空き地のようになっている)を過ぎ、カラ岳、釈迦岳へと
心地よい稜線散歩が始まる。紅葉もちょくちょく現れ、目を楽しませてくれる。
ブナも美しい。
カラ岳には、電波塔があり、残念ながら展望はない。
おだやかな稜線を次のピーク、釈迦岳へ。
ここも樹木に囲まれていて眺めはよくないが、広い山頂部は自然林の疎林で
ゆったりした雰囲気がただよっている。
下山は旧リフト「しゃかだけ」駅跡へ続く道をとる。
ツツジ系の樹々が紅葉していてきれいだ。
やがてシャクナゲの密林になり、スパッと切れたよう巨岩の脇を抜け、杉林の中を
ひたすら下り続けると、駅跡に着く。リフトからロープウェイへの乗り換え地だった。
琵琶湖の南側が一望できる。
駅跡のコンクリートの向こうに、カエデの赤がいいアクセントになっていた。
秋のお日様は沈むのが早い。なんとなく暗くなってきた道をさらに下り、
朝、通りがかった神爾谷への道と合流し、もとの道をイン谷口へと急いだ。
秋を感じさせる紅葉に出会えた!
■今回のコース
イン谷口→神爾谷分岐→神爾の滝→北比良峠→比良ロッジ跡→カラ岳→釈迦岳→
神璽谷分岐→イン谷口
比良山系には急峻ながら登っていて楽しい谷筋ルートが多い。
例えば白滝谷、八池谷、正面谷 … そしてこの日は神爾谷を歩く。
イン谷口に駐車し、出発。ほどなく旧リフトの乗車場あたりを通る。
ちなみに横を流れている谷の名前が「イン谷」。「イン」+「谷口」ではなく、
「イン谷」の「口」である。
古い古い地図の一部を掲げるが、以前はここからリフト、ロープウェイを乗り継いで、
歩かずに北比良峠まで行けたものだ。
そこには比良山スキーと宿泊もできた比良ロッジがあり、ゲレンデを下った先の八雲ヶ原は、
夏場はキャンプ場として人気を集めていたが、2004年3月に惜しくも廃止された。
登山道からほんのわずか横道を入ったところにある7m滝。シャカ谷にかかる。
リフトなどの設備はほとんど撤去されたが、わずかにコンクリートの跡が残る。
神爾谷への道をたどり、神爾の滝(雄滝)に下りてみる。
神爾の滝は、この谷にかかる7つの滝の総称で、これが最大の雄滝である。
中盤で水流が岩に当たってバウンドしている、いわゆる「ひょんぐり」型の滝だ。
神爾谷は、いつか沢装備で遡行して、7つ全部を確認してみたいものだ。
やがて沢の流れと登山道が近づいてくる。振り返ると琵琶湖と、対岸の近江八幡、
たぶん長命寺山あたりが見えている。
なかなか登りがいのある場面も多い。
天満宮の鳥居。上にご神木の巨杉とデッキ、祠がある。
ロープが下がった急な岩場を行く。頼りないロープに体が降られるよりも、
木の根や岩の角を確実に持ったほうが安定する。
登り切ったところは、岩が切れ落ちており、頼りない木橋がかかるのみ。
滑りやすいのだが、落ちたらただ事ではすまない場所だ。細心の注意で渡る。
ようやく沢筋を脱すると、今度は右岸の支尾根への急登だ。
斜面にはイワカガミがびっしり、大群落をつくっていた。
アカモノの花。え? 今頃まだ咲いているの、という驚き。
詰めは風化花崗岩のザレた急坂。そこから見下ろすと、イワナの口のような形の奇岩。
鈴鹿山系を想起させる奇岩群を抜けていく。
ザレ場はこんな感じ。油断すると石車に乗ってズルズルいってしまう。
ダケ道の上部に合流し、すぐに北比良峠に着く。ロープウェイの駅があったところで、
平らな広場になっている。昔から変わらないのはケルンだけか。
背後(西側)にはコヤマノ岳(左)と武奈ヶ岳(右)。
東側は琵琶湖のワイドビューが広がっている。
比良ロッジ跡(ここも平らな空き地のようになっている)を過ぎ、カラ岳、釈迦岳へと
心地よい稜線散歩が始まる。紅葉もちょくちょく現れ、目を楽しませてくれる。
ブナも美しい。
カラ岳には、電波塔があり、残念ながら展望はない。
おだやかな稜線を次のピーク、釈迦岳へ。
ここも樹木に囲まれていて眺めはよくないが、広い山頂部は自然林の疎林で
ゆったりした雰囲気がただよっている。
下山は旧リフト「しゃかだけ」駅跡へ続く道をとる。
ツツジ系の樹々が紅葉していてきれいだ。
やがてシャクナゲの密林になり、スパッと切れたよう巨岩の脇を抜け、杉林の中を
ひたすら下り続けると、駅跡に着く。リフトからロープウェイへの乗り換え地だった。
琵琶湖の南側が一望できる。
駅跡のコンクリートの向こうに、カエデの赤がいいアクセントになっていた。
秋のお日様は沈むのが早い。なんとなく暗くなってきた道をさらに下り、
朝、通りがかった神爾谷への道と合流し、もとの道をイン谷口へと急いだ。