Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2020年12月12日(土) [日高川町]飯盛山と長者ヶ峰、ツツジの紅葉と一本登りの尾根を行く!

2020年12月14日 | 山登りの記録
■メイン写真
長者ヶ峰のすぐ先から、白馬(しらま)山脈の尾根に並ぶ風力発電用風車を眺める


■今回のコース
なかつ平成の森→上瀧本ルート分岐→飯盛山→長者ヶ峰→山頂直下の展望地→
(往路を戻る)→なかつ平成の森⇒道の駅SanPin中津


旧中津村(現日高川町)のふるさと富士として「中津富士」の異名をとる飯盛山。
急登が続くため、標高500m台とは思えない登高感が体験できる。
ひとつ奥のピーク、長者ヶ峰まで足を延ばし、白馬山脈の風力発電用風車群を
眺めてきた。



まずは、なかつ平成の森へ向かう狭い林道の入り口にある巨大なクスノキに圧倒される。
樹齢700年で、日高町の指定天然記念物だ。幹回り7.2m、高さ30m。
与一という人が蓑を着て狩りに出たところ、イノシシに間違えられて
何者かに殺害された。家族が捜索すること3年、遺体は見つからず。
祠を建てて与一の無事を祈ったところ、その傍らからクスノキが育ち始めた。
数年後、加害者が罪の恐怖から名乗り出たため、遺族たちは殺害現場から
白骨と蓑を持ち帰り、祠に合祀したとの言い伝えがある。



大クスの手前に小さな公園のような場所があり、ベンチが幾つか置かれている。
そこに見慣れない草があった。
調べてみると、フウセントウワタという、アフリカ南東部原産のキョウチクトウ科の
低木とのことで、観賞用に栽培されるそうだ。風船の中に果実があるユニークな形だ。



「なかつ平成の森」の展望デッキの近くにある登山口。



登り始める。ツツジの紅葉がきれい。



いきなり、そこそこの急登になるが、紅葉に癒されながら行く。



登山道脇にある四等三角点を過ぎ、狭いトラバース道から上瀧本への分岐で主尾根に乗る。
ふたたび急登。420.4m三角点ピークは南から巻くと、日高川の流れが見える。
なんでも日高川は、日本一長い二級河川なのだそうだ。



飯盛山は4つの小ピークが連なる。その最初のピークへの直登がすさまじい。
ウバメガシの落ち葉が積もって、足元が滑る、滑る。



飯盛山の最初のピークは、純粋なピークというよりは、尾根の突端というべきところ。
なぜか郵便受けが掛かっている。一般的には、ここがピークとされているようだ。
残念ながら展望はない。

地形図を見ればわかるが、飯盛山のピークは一点に指定されているわけではない。
よく見ると尾根筋の300mあまりに4つの小ピークがある。
ヤマレコなどで規定されているピークは2番目のものだが、山名表示も何もない。
3番目のピークが最も地味だが、ここも何もない。
4つ目が一応、標高としては最も高く530mある。
どれが「山頂」というよりも、全部で「飯盛山」なのだということ、麓から見れば
よくわかる。



さらにその先の、地形図に記載のある580mピーク付近で、ヒメシャラと
イヌツゲの絡み合いを発見。面白い!



最後にまたまた強烈な急登をしのぎ、長者ヶ峰に到着。
山頂からは木の枝越しに、わずかに北東の尾根が見える。



眺めを楽しむには、ピークを越えて3分ほど下らないといけない。
左下に重機が走る音がする。新しい林道が延びてきていているが、その建設か、
あるいはまた新しい風力発電設備ができるのか。
いずれにせよ左側は伐採されてススキの草原になっている。
鹿よけフェンスに囲まれて、これより先に行けなくなっている。
白馬山脈の西側を眺めると、29基の風車が見えた。



往路を忠実に戻る。トラバース箇所では美しい紅葉を楽しみたいが、
下りのほうが危険度が増す。



もう一度、紅葉を楽しんで。



「なかつ平成の森」の展望デッキに戻る。



デッキからは、関電高津尾水車発電所の古い建物が見える。
イギリス積みの煉瓦壁が美しい、大正7年(1918)稼働の設備だが、今は隣の新しいほうが
動いているらしい。



帰りに道の駅SanPin中津に立ち寄り、買い物を楽しむ。
小腹がへったので60円のコロッケと100円のコーヒーを買い求めたが、
コロッケの美味いこと。コスパ抜群だ。
道の駅の前から、飯盛山が横から見える。判然としなかったピークが4つ、よくわかる。
1つ目の郵便受けピークの手前、やっぱりすごい急登だったなと仰ぎ見る。

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