2021年12月4日(土) 経験者向けルート、[六甲]君影ロックガーデン、名号岩、菊水ルンゼを行く！

■メイン写真
妙号岩の上部から見た石井ダム


■今回のコース
鈴蘭台駅→どんぐりの森→(取付点)→君影ロックガーデン→(イヤガ谷東尾根)→妙号岩の頭→
妙号岩→菊水ルンゼ取付点→展望岩→菊水山→(公園)→鈴蘭台駅


鈴蘭台のすぐ南に、小規模ながらスリル満点の岩場がある。
鳥原川の西側に君影ロックガーデンと妙号岩、そして東側に菊水ルンゼ。
両者を合わせて登ると、ちょうど一日、楽しめる。



鳥原川に沿った石井ダムへの管理道から、どんぐりの森へ続く橋を渡る。



山道に入ると、いきなりの急登。ちょっとした岩場をしのぎながら尾根筋を行く。
ちょうどいい"準備体操"だ。



登り切ったところが君影ロックガーデン。ここだけ岩盤が露出して、絶景スポットになっている。
鈴蘭台の住宅街が見える。



ロックガーデンのてっぺんで集合写真。今日の岩遊びは、まだまだこれからだ！



一旦、イヤガ谷東尾根の登山道に入り、植林のなだらかな尾根を南下する。略地図看板が立つ
分岐で横道に入ると、間もなく目の前の景色がパッと開ける。
風化花崗岩のザレ場でできた妙号岩の頭に出たのだ。石井ダムの向こうに神戸の海が見える。



妙号岩には何本か、ロッククライミングゲレンデのルートがある。
我々はクライミングをするわけではないので、このクライミング用の下山ルートを使い
下っていく。下山ルートとはいえ、ゲレンデの真横なので当然、急峻だ。
慎重に、慎重に。



妙号岩には南無阿弥陀仏の文字が刻まれている。
江戸時代末期(文久年間)に小部の極楽寺の修誉締善和尚が彫ったという。



妙号岩コースの入口に、妙号岩の文字のところはクライミングに使っちゃダメだよとの張り紙。



橋を渡ってすぐのところが、菊水ルンゼへの登山口だ。
しばらくトラバースして、ルンゼの入口へ。いきなり険しい岩盤が行く手に立ちはだかる。



岩場が連続する。昨日、少し雨が降ったのでルンゼには水が流れているが、
登るのに支障があるほどではなかった。
それでも菊水ルンゼは落ちたら止まらない箇所もあるので、念のためローブで補助する。
いざというときのセルフレスキューも考え、ロープワークができない人は
立ち入らないようにしよう。



後半、開放的な雰囲気になるルンゼを登攀。
ホールド、スタンスとも安定しているので、慎重に、きちんと姿勢を保てば難しくは
ないが、岩場の経験が少ない人にとってはチャレンジだ。



水流がなくなり、本谷の先が薮っぽくなるとき、左のＵ字型の涸れ谷を登る。
ザレザレなので足が滑る～!



尾根に出て、がんばったご褒美、絶景の展望岩に立ち寄る。
足がすくみそうになるような断崖絶壁からは、君影ロックガーデンも妙号岩も、
鉄道模型のジオラマのようにこぢんまりと見える。



やや藪っぽい道を小枝を払いながたどり、菊水山の山頂に出る。
いきなりなじみのある風景に出会い、ご参加の皆さんも「え、ここに出てくるの？」。
ここでヘルメットなどを"武装解除"。



菊水山からの眺めもなかなかのもの。
明石海峡大橋と淡路島。



神戸の市街地も見える。



電波塔の管理道に沿って公園、遊歩道が整備されており、そこをひたすら下って
鈴蘭台駅に戻った。