■メイン写真
正面登山道から振り仰ぐ由布岳
■今回のコース
由布岳登山口→(正面登山道)→合野越→マタエ→東峰→(東登山道)→日向越→
(日向岳自然観察路)→由布岳登山口
久しぶりに九州の山へ。「豊後富士」とも呼ばれる由布岳をセレクト。
この時期に咲くミヤマキリシマが目当てだ。
今春、新造船が導入された「さんふらわあ」で、大阪南港から別府へ。
揺れやエンジン音が激減し、船の快適性は大いにアップ。これには感激した。
由布岳登山口から正面登山道を行く。はじめは草原の緩斜面。
樹木はナラガシワくらいしかない。
日向岳自然観察路の分岐を過ぎると、樹林帯になる。この時期、新緑がひたすら美しい。
合野越は、西登山道との分岐点だ。ここから先はしだいに険しくなっていく。
キンランが咲いていた。数が少ないので大切にしたい。
この日は標高1200mくらいから上は霧に包まれていた。
飯盛ヶ城の三角形を見下ろす。これより先は、周りは真っ白になった。
標高を上げていくと、ついに待望のミヤマキリシマが出てきた。
最近はキシタエダシャクという蛾の幼虫の食害を受け、深刻な被害が出ている。
このあたりはまだ、綺麗に咲いているものが多い。
見慣れない白し花は、バイカイカリソウか。
小さなアヤメは、エヒメアヤメ。湿原でなくても生育する。
最後は露岩まじりの急坂。西峰と東峰の分岐であるマタエはもうすぐだ。
鞍部であるマタエに出ると、周囲は真っ白で、ものすごい風が吹き抜けていた。
常時、風速10mは越えているような体感。
ちょうど昼飯時だったが、立ち止まっているとあまりに寒いので、少し坂を戻って昼食を摂った。
あわよくば西峰からお鉢巡りをしようと考えていたが、西峰へ向かう、横の岩壁にかかっている
鎖が風でそよぐのを見て、いさぎよく断念。
ヘルメットもハーネスも持たないツアー登山のパーティは決死のお鉢巡りに突入したようで、
あとで再度、顔を合わせたとき「風で岩から引きはがされそうになった」との声。
行かなくてよかった。そういう突入劇をやっていたら、いつかやらかすと思うよ。
ということで、我々は東峰に直接、向かうことにした。
マイヅルソウ。たくさん咲いていた。
マタエ付近のミヤマキリシマはほとんど枯れていて、キシタエダシャクの幼虫がいっぱいいた。
これは、深刻になるわな。消毒用のアルコールを何匹かにスプレーしたが、まったく効き目なし。
霧の向こうにホオジロ。
イワカガミもたくさん咲いていた。
東峰へは、さしたる難所はない。標高1579mのピークにすぐに到着。
由布岳は双耳峰で、三角点がある西峰が、1583mの最高点となる。
東峰からは、険しい東登山道で下山する。ヘルメットを装着し、慎重に下る。
10mほどの急な鎖場は、万一ミスがあるとただでは済まないので、ハーネスを着用して
ロープで補助しながら下りてもらった。
時間はかかるが、安全第一である。
しかし、安全策さえ講じれば、皆さんにとってはスリルも楽しく感じる岩場に変わる。
険しくも楽しかった岩場ゾーンを振り返る。
前方の霧が一瞬、少しだけ晴れた。
明日、登る予定の鶴見岳と、城島高原、そして別府の海が見えた。
ヒメハギ。
岩場を脱したが、涸れ沢の横断箇所が崩れていて、微妙なトラバースに神経を使うところも。
火山灰の土壌なので、雨水の浸食でどんどん削られていくのだろう。
日向越に到着。ここから自然観察路に入る。
落葉広葉樹林が中心の観察路。少しアップダウンもあるが、歩きやすい。
累々とした岩にはすべて、びっしりとコケがつき、神秘的なムード。
野鳥のさえずりも途切れることがない。
やがて、朝に通った正面登山道に合流し、草原の緩斜面を下って、もとの登山口に戻る。
山頂は霧が晴れ、双耳峰がはっきり見てとれた。うーん残念。
この日のお宿は、「ゆふいん七色の風」。登山口から近い宿。
料理も温泉もグッド。前夜、フェリーでの睡眠はやはり浅かったのか、この日は爆睡できた。
正面登山道から振り仰ぐ由布岳
■今回のコース
由布岳登山口→(正面登山道)→合野越→マタエ→東峰→(東登山道)→日向越→
(日向岳自然観察路)→由布岳登山口
久しぶりに九州の山へ。「豊後富士」とも呼ばれる由布岳をセレクト。
この時期に咲くミヤマキリシマが目当てだ。
今春、新造船が導入された「さんふらわあ」で、大阪南港から別府へ。
揺れやエンジン音が激減し、船の快適性は大いにアップ。これには感激した。
由布岳登山口から正面登山道を行く。はじめは草原の緩斜面。
樹木はナラガシワくらいしかない。
日向岳自然観察路の分岐を過ぎると、樹林帯になる。この時期、新緑がひたすら美しい。
合野越は、西登山道との分岐点だ。ここから先はしだいに険しくなっていく。
キンランが咲いていた。数が少ないので大切にしたい。
この日は標高1200mくらいから上は霧に包まれていた。
飯盛ヶ城の三角形を見下ろす。これより先は、周りは真っ白になった。
標高を上げていくと、ついに待望のミヤマキリシマが出てきた。
最近はキシタエダシャクという蛾の幼虫の食害を受け、深刻な被害が出ている。
このあたりはまだ、綺麗に咲いているものが多い。
見慣れない白し花は、バイカイカリソウか。
小さなアヤメは、エヒメアヤメ。湿原でなくても生育する。
最後は露岩まじりの急坂。西峰と東峰の分岐であるマタエはもうすぐだ。
鞍部であるマタエに出ると、周囲は真っ白で、ものすごい風が吹き抜けていた。
常時、風速10mは越えているような体感。
ちょうど昼飯時だったが、立ち止まっているとあまりに寒いので、少し坂を戻って昼食を摂った。
あわよくば西峰からお鉢巡りをしようと考えていたが、西峰へ向かう、横の岩壁にかかっている
鎖が風でそよぐのを見て、いさぎよく断念。
ヘルメットもハーネスも持たないツアー登山のパーティは決死のお鉢巡りに突入したようで、
あとで再度、顔を合わせたとき「風で岩から引きはがされそうになった」との声。
行かなくてよかった。そういう突入劇をやっていたら、いつかやらかすと思うよ。
ということで、我々は東峰に直接、向かうことにした。
マイヅルソウ。たくさん咲いていた。
マタエ付近のミヤマキリシマはほとんど枯れていて、キシタエダシャクの幼虫がいっぱいいた。
これは、深刻になるわな。消毒用のアルコールを何匹かにスプレーしたが、まったく効き目なし。
霧の向こうにホオジロ。
イワカガミもたくさん咲いていた。
東峰へは、さしたる難所はない。標高1579mのピークにすぐに到着。
由布岳は双耳峰で、三角点がある西峰が、1583mの最高点となる。
東峰からは、険しい東登山道で下山する。ヘルメットを装着し、慎重に下る。
10mほどの急な鎖場は、万一ミスがあるとただでは済まないので、ハーネスを着用して
ロープで補助しながら下りてもらった。
時間はかかるが、安全第一である。
しかし、安全策さえ講じれば、皆さんにとってはスリルも楽しく感じる岩場に変わる。
険しくも楽しかった岩場ゾーンを振り返る。
前方の霧が一瞬、少しだけ晴れた。
明日、登る予定の鶴見岳と、城島高原、そして別府の海が見えた。
ヒメハギ。
岩場を脱したが、涸れ沢の横断箇所が崩れていて、微妙なトラバースに神経を使うところも。
火山灰の土壌なので、雨水の浸食でどんどん削られていくのだろう。
日向越に到着。ここから自然観察路に入る。
落葉広葉樹林が中心の観察路。少しアップダウンもあるが、歩きやすい。
累々とした岩にはすべて、びっしりとコケがつき、神秘的なムード。
野鳥のさえずりも途切れることがない。
やがて、朝に通った正面登山道に合流し、草原の緩斜面を下って、もとの登山口に戻る。
山頂は霧が晴れ、双耳峰がはっきり見てとれた。うーん残念。
この日のお宿は、「ゆふいん七色の風」。登山口から近い宿。
料理も温泉もグッド。前夜、フェリーでの睡眠はやはり浅かったのか、この日は爆睡できた。