「遭難者を救助せよ」細井勝著(PHP研究所)を読んだ！

元新聞記者の筆者が、富山県警山岳警備隊のメンバー一人ひとりに
綿密な取材を行い著したルポルタージュ。
その筆致は「人間好き」にしか書けない、愛情に満ちたものである。

富山県警山岳警備隊も活躍ぶり、それぞれの入隊から一人前に成長する
までの苦労、または悩みや葛藤…確かに各々の人間ドラマにも
心打たれるものがあったが、それを見事に書き切った筆者こそ、
本当のプロであると感じた。

ハードカバーのこの手の本には珍しく、写真がカラーというこだわりも
気に入った。山好きの人には、ぜひ読んでもらいたい快作!