Mr.Dashのぶろぐ館

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2021年12月22日(水) 鈴鹿山系最西端の油日岳、忍者岳など5ピークを歩く!

2021年12月23日 | 山登りの記録
■メイン写真
油日岳の山頂直下には避難小屋があり、甲賀方面の絶景が広がる


■今回のコース
奥余野登山口→三馬滝→油日岳→加茂岳→忍者岳→三国岳→倉部岳→ゾロゾロ峠→奥余野登山口


鈴鹿山系の最西端(南端部でもある)は、忍者で知られる甲賀と伊賀の境目あたり、
町で言えば油日から柘植のあたりとなる。

地形図に載っている山であれば油日岳なのだが、地元が目立ったピークごとに名前を
つけており、中でも目をひくのは忍者岳である。
由来については詳しく調べていないが、奥余野森林公園の整備時に命名したとか、
ネット上にはいろいろあるようだ。

いずれにせよ鈴鹿最南端の制覇と、歩行1時間あまりの間に名前が付いたピークが5つもある
ということで、歩いてきた。
以前、北打山・小平山・旗山を周回した時と同様、それなりに急峻で、ヤセ尾根や
風化花崗岩のザレ場、ところにより固定ロープがフィックスしてある、それなりの
転落リスクがあるルートだ。冬至のこの日、日の短さを考えてショートルートにした。

奥余野森林公園の林道終点(水洗トイレあり)の駐車スペースにクルマを停め、
三馬谷に向かって出発する。



しばらく進むと遊歩道分岐(二馬谷橋)のあずま屋があり、
さらに先の分岐(三馬谷橋)にもあずま屋がある。
道端の樹木には木の名前を記したプレートがかかるなど、さすがは「森林公園」だ。



三馬谷に入ると、いよいよ登山開始といった雰囲気に。
傾斜が強くなり、渓流を見下ろしながら登っていくと、3段の滝には不動明王がいらっしゃる。



3段の滝の上の2段がこれ。



水量の少ない沢を渡り、対岸のアルミ梯子を上る。



10mほどの滝を巻く。一連の三馬谷の滝は、これで一段落する。



急登がはじまる。これはなかなか、きついぞ。
一度傾斜は緩み、炭焼き窯跡を幾つか通過すると、最後の急登。



支尾根に突き上げたら、ものの数分で油日岳の山頂に着く。
山頂には岳大明神の祠がある。
山頂直下には避難小屋があり、甲賀、伊賀方面の眺めがいい(ゴルフ場がいっぱい)。
避難小屋には炉があり、床は板張り。きれいにしてあるが、扉がない造りなので
宿泊には向かない。

ここからは尾根歩きだ。短いアップダウンで、次のピークを踏める。



油日神社への分岐を過ぎ、すぐに2峰目の加茂岳に到着。ここは展望もなく特徴のないところ。



次のピークには名前がなく、文字が消されたような白い標識だけが立つ。
忍者の目くらましのような"偽ピーク"で面白い。



尾根道から甲賀方面を見下ろす。朝は雲が多かったが、少しずつ晴れてきた。



ほどなく忍者岳に到着。興味をひく山名ではあるが、ここもピークとしては平凡だ。
どこからともなく手裏剣が飛んでくるかもしれないので注意しよう(嘘)。



山頂からは激下り。固定ロープには頼り過ぎないように注意看板がある。
キレット(登油峠)に下ると、今度はそれ以上の急峻な登り返しだ。
ただし木の根がちょうどいい塩梅で"取っ手"になっているので三点確保さえ気をつければ
そんなに難しくない。



登りきると三国岳に到着する。山頂の直下からは伊賀、甲賀方面の眺めがよい。



またもや激下り! この日は、こんなのの繰り返しだ。



この日最後のピークは倉部山。ここも特段、特徴のないピークである。



少し歩きやすくなった尾根道をたどり、ぞろぞろ峠に到着。
本来は「ゾロ峠」であったと思うが、またぞろ、ひとつ増えている。
どっちが正しいのだろうか。
ここからは谷筋の道を下り、登山口に戻る。



東海自然歩道に指定されている道なので、歩きやすさは格段によくなる。
倉部川の支流となる渓谷は坎霞渓(かんかけい)と名付けられているが、往路の三馬谷の
ほうが幽谷の趣が濃い。いうほどの滝もないので、どうしてわざわざ名前がついたのか。

ちなみにこの道、源義経が木曽義仲を追討した道とのこと(登山口の案内看板に記載あり)。
義仲と義経の戦は、都にいた義仲を義経が宇治川の戦いで破り、滋賀県の粟津(石山の近く)で
義仲が討たれている。両者はここで相まみえてはいない。
三重県と滋賀県の県境の当地がどの経緯でこの戦いに絡んだのか、興味深いところである。

忍者の山なので、いろんな謎はあったほうが面白いかも。

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