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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年2月28日(火) [山城]笠置山へ、木津川沿いに石仏めぐりのハイキング

2017年03月01日 | 山登りの記録
■メイン写真
笠置寺の本尊、高さ16mの弥勒大磨崖仏。

■今回のコース
大河原駅→恋路橋→十一面観音磨崖仏→木津川辺り地蔵石仏→天照御門神社→
甌穴群→ボルダ―エリア→笠置寺→(行場めぐり)→笠置山→笠置駅


昨日に引き続き、天気がいいので、写真撮影を兼ねて笠置山をぶらり。

JT関西本線の大河原駅で1両編成のレールバスを降りる。



恋路橋という名の潜没橋を渡る。
対岸に後醍醐天皇を慕った女官の哀史が伝わる恋志谷神社があり、
この橋を渡ってお参りすると恋愛が成就するとか。



はじめのうちは木津川の南側(左岸)の舗装道を歩く。
道の左側に、ものすごい高さの岩場が見えたかと思うと、道沿いに十一面観音磨崖仏が
現れた。1534年の造立ということだが、500年近く前から、ここは人がよく通る
道だったのだと思うと感慨深い。



舗装道が左へと、レイクフォレストゴルフ場の方にそれていくところで、
右の未舗装林道に入る。



すぐに右手に木津川辺り地蔵石仏が見える。こちらも1502年の銘が入る。



木津川添いの道を進む。対岸に相楽発電所が見える。
堰のように見えるのは、この発電所の設備で、落差わずか3.3mの取水ダムだという。



関西本線の鉄橋下をくぐる。



また潜没橋がある。欄干がないのはなんとなく不安だが、地元の軽トラックは
なんのためらいもなく渡っていった。
ここで道は木津川から少し離れる。



庄屋庄七終焉の地の碑。
庄屋庄七は、1850年代に、私財を投じてまで、村のために用水路を開拓しようと
したが失敗し、村人から逆に訴えられて村外追放になってしまった悲運の庄屋さん。
後年、社会に対する奉仕精神が評価され、生誕地の興ヶ原町に顕彰碑がある。



石碑から100mだけ寄り道し、天照御門神社へ。静かな神社。



布目川の甌穴群(ポットホール)。川底のくぼみに落ち込んだ小石が回転することで
川床の岩盤がしだいに削れていく現象だ。
このサイズになるまでには、数十万年から数百万年という、気の遠くなるような
年月がかかるという。
ここは河原に下りて、甌穴を1つ1つ見て回った。数百年後を夢見て、小石を1つ、
わずかなくぼみに置こうかと思ったが、我に返ってやめた(笑)。



再び木津川沿いに出てくる。ちょうど鉄橋をレールバスが走り抜けていった。
この先の踏切を渡り、まさに線路の真横にある遊歩道を歩く。



木津川の対岸に、1990年に営業を停止したという笠置観光ホテルの廃墟が見える。
調べてみたら、廃墟マニアがかなり喜ぶ建物のようだ。



ボルダリングエリアに到着。平日にもかかわらず、3人の青年が岩に張り付いていた。
以前、ここで遊んだことがあるが、ほとんど歯が立たなかったなぁ。



ここにも磨崖仏があるが、説明板はない。



古い桜並木が続く。笠置は、花見の名所でもあった。
レジャーカヌーの発祥の地でもある。笠置はじつに楽しいエリアだったのだ。



さて、一応、山のピークも踏んでおきたいので、最後に笠置山に登っておく。
久しぶりに来るなあ。前回はフィルムカメラ時代だったから、かなりご無沙汰。



こちらの姿に驚いて、わが分身たちが「猿の子を散らすように」山に消えて行った。

笠置寺の入口で拝観料を払って、行場めぐりをする。



十三重石塔のバックには、巨大な文殊石が覆いかぶさるように迫る。
その隣に、本尊の弥勒大磨崖仏が刻まれた、みろく石がそびえる。

この大磨崖仏は、今では、どんな像が刻まれていたのかは肉眼では分からない。
後醍醐天皇による元弘の乱の折に、ここ笠置寺が本陣となり、鎌倉幕府軍が
笠置寺49坊のすべてを焼き払った。その後も再興するたびに何度か火事に遭い、
とうとう磨崖仏には何が刻まれていたのかが見えなくなってしまったのだ。



正月堂内には、かつて刻まれていた弥勒像が復元された写真が展示されている。



後醍醐天皇が敵襲に備え配置した「ゆるぎ石」から、木津川の流れを見下ろす。
この戦いに負けた天皇は、隠岐の島に流罪となる。
その後、隠岐を脱出し、鎌倉幕府を滅ぼし「建武の新政」を行うものの、
足利尊氏と対立し、地震は吉野に逃れて南北朝時代が始まったという、
たいへん浮き沈みの激しい人生を送られた天皇だということは周知のとおり。



笠置橋も、アカマツの樹間から見える。



後醍醐天皇の行在所があったという、笠置山のピーク。



貝吹岩。登ってみたが、えらいツルツルで大変だった。

行場めぐりを楽しんで、気が済むまで撮影したら、さくっと下山。
次の列車が車で50分もあったので、わかさぎ温泉へ向かう。



橋から見た、笠置山の山容は、なかなか端正。
このあと、温泉内の喫茶店でケーキセットを頼み、時間をつぶした。
チョコケーキはかなり美味だった。



笠置駅の駅舎は、リニューアル工事中だった。
駅舎前にある合戦人形たちは健在!


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