Mr.Dashのぶろぐ館

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2021年5月22日(土) [奈良]原生林状態の深い森「与喜山暖帯林」を歩く!!

2021年05月24日 | 山登りの記録
■メイン写真
常緑樹がディープに茂った与喜山暖帯林

■今回のコース
榛原駅→鳥見山公園→(東海自然歩道)→高束山(城跡)→口之倉コミュニティ会館→高おかみ神社→
まほろば湖→天神山(与喜山)→與喜天満神社→長谷寺駅


長谷寺の東にある標高455mのピーク、天神山。この名は国土地理院に記載の名で、
古来より与喜山と呼ばれる山だが、ここの西側斜面一帯は「与喜山暖帯林」といい、
長谷寺の寺領として伐採が禁じられ、常緑広葉樹を主体とした本来の植生が残っている。

今回、榛原から里山の自然を楽しみながら、この「与喜山暖帯林」を歩いてきた。



榛原駅から住宅街を抜け、鳥見山公園へ向かう。
道中、フタリシズカが咲いていた。



展望台にも上がってみたが、曇りであまり眺望はよくなかった。



鳥見山公園は、数千本のツツジのほか、カエデやサクラが植えられた風光明媚な公園だ。
神武天皇が奈良盆地に進出する直前、この麓で政務をとり、初の新嘗祭を実施した(鳥見の霊畤)と
伝わる場所でもある。また、付近には縄文時代の遺跡も存在する。
ツツジは今年はもう終わり、この日はスイレンが満開だった。



アヤメも綺麗に咲いていた。



東海自然歩道で桜井方面をめざす。車も通れる舗装道だが、路傍の自然を楽しみながら歩く。
ハナイカダも花期が終わり、実ができている。



例年よりだいぶ早く、モミジイチゴの実がもう熟していた。



ホウチャクソウ。



エゴノキ。



おっ、ギンリョウソウも出ていたか。



途中で高束山に寄ってみる。山頂直下にある馬乗岩。



高束山の山頂は眺めもなく平凡だが、じつは中世、約700年にわたり藤原一族の山城が
あった場所だ。松永久秀に焼かれてしまったそうだ。
山頂部は人為的に削られているはずだが、素人目にはよくわからない。



山頂直下で見つけたキバナツクバネウツギ。



口ノ倉へ下る石畳の道は、写真だけを見ると風情があるが、歩くと滑りやすくて困る。



クジャクシダ。
この日の道中は、とにかくゼンマイが多かった。



口ノ倉の高おかみ(雨かんむりに龍)神社。ケヤキの古木が印象的だ。



まほろば湖に出て、東海自然歩道に別れを告げ湖の南側の道をとる。



ウツギが花盛り。



スイカズラも負けじと。



ちょっと分かりにくいところだが小さな沢筋から作業林道にとりつく。
横の沢に流れ落ちるべき水が、いつの間にか道に流れ込んで表土を削り、荒れ放題だ。



作業林道は沢筋を離れると今度は草ぼうぼうになる。
ガクウツギは散ったばかり、ガクアジサイが蕾になっている中、
タツナミソウが懸命に咲いていた。



天神山(与喜山)の山頂に到着。
東側は植林だが、西側は常緑樹が生き生きと茂っている。



与喜山暖帯林の急斜面を下る。昭和32年に天然記念物に指定されたエリアだ。
カンゾウタケの不気味な赤。



下山途中にある磐座(重岩)。
与喜山暖帯林は完全に「手つかず」というわけでもなく、登山道を外れて点在する他の
磐座には、石鳥居や狛犬など人工物がある。一種の修行ルートのようなものがあったのだろう。



薄い踏み跡しかない急斜面を赤テープを参考に下り、與喜天満神社の裏参道に出る。
與喜天満神社は長谷寺の地主神で、わが国最古の天満宮である。

奈良の名所に詳しいTさん、「ああ、ここに出てくるんや!」と、頭の中で地図が
つながった模様。長谷寺の参道に出て、土産物屋などを除きながら長谷寺駅へと向かった。

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