Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

6/25(土)、布引山地・錫杖ヶ岳に行ってきました。

2005年07月01日 | 山登りの記録
 錫杖ヶ岳は、670mそこそこの低山ながら、急峻な地形と頂上からの展望が魅力だ。97年11月に一度登っているが、今回は、コースを少し変えて、西側稜線の鎖・ロープ場をたどり、柚之木峠から北畑に下りるマイナールートに挑んだ。

 そもそも、今日はウチの山岳部に体験入部したいという若手社員氏のために企画したものだった。しかし、あわれサラリーマンの宿命!彼は直前になって東京出張を命ぜられたのだった。

 参加者を募ったあとなので、今さら変更するのも大変ということで、予定は決行。山岳部からはMr.Dash、ともちゃん、I村さん、O坂さん、H山さん、Y口さんと、ゲストにアンクルM居氏、N村さんを加えての8名パーティだ。

 ところが、朝いきなりのハプニング。我が家に車を置いていくはずのI村さんが、時間になっても現れない。電話したら、「二度寝」をしてしまい、今起きたところ、という。仕方がないので錫杖湖の駐車場で現地集合することに。

 あとのメンバーは各所で無事に合流でき、無事、錫杖湖の駐車場に着く。しかし、I村号がいつまでたっても来ない。電話しようにも、「圏外」でつながらない。一縷の望みを胸に、しばらく待機するが、時間は刻々と過ぎていく。やむを得ず、I村さんを放っていくことにした。寝坊したほうが悪いのだ。

 東登山口から登る。ガイドブックでは、しばらく沢筋を詰めるのだが、どうも橋が流されて、忠実な遡行はダメな様子。新しい看板が左に誘導している。久々に右岸にトラバースし、どんどん標高を稼ぐ。沢筋を期待していたのに、単調な植林帯の急登で、とにかく暑い暑い。中でもY口さんは、かなり参っていたというが、持ち前の気迫でがんばった。

 尾根に出ても、急斜面は続く。やがて西コースの階段道と合流し、あずまやを過ぎる。水が殆ど涸れている錫杖湖の姿が見え、悲しい。昼すぎに露岩の山頂へ。H山さんの身体にタテハチョウがまとわりつく。我々の中でいちばん「いい汗」だったのだろう。Mr.Dashも汗だくだったのに、こっちには一匹たりとも寄り付かなかった。

 尖った岩の上に集まり、まるでアルプスの頂上にいるような山頂記念写真を撮る。霞がかったシャープ亀山工場を北東眼下に確認し、西側稜線に向かう。すぐに急な崖。右に簡単そうな固定ロープ、左がちょっと難しそうな鎖場。昔、ワンゲルで鳴らしたアンクルM居氏は、迷わず左をとり、鎖が右に振られるのをうまく利用して下り立った。さすがの技術である。

 この崖の直下で昼食をとっていたら、Mr.Dashのケータイが鳴った。I村さんだ!なんと、我々を追いかけて登ってきているという。さすがは山岳部魂。様子を聞くと、どうも、そこまで追いついてきているようだ。少し待っていたら、予想とは反対の、西尾根の方から、ヒザを泥だらけにしたI村さんが湯気を上げて登ってきた。

 聞けば、I村さんも、案外早いうちに近くまで着いていたのだが、車を、錫杖湖の駐車場ではなく、柚之木峠北西の登山口に停めたという。それでは会えなかったはずだ。しかし、これで無事、全員が揃った。めでたいめでたい。

 ともちゃんが同行して、I村さんが山頂をタッチしてくる間、我々は先ほどの崖で遊ぶことにした。ちょうど、万一のためにスワミベルトとお助け紐を持ってきていたので、それで確保しつつ、代わる代わる、左の鎖場に取り付く。室内事務で鍛えているY口さんは、さすがの身のこなし。O坂さん、H山さんは、クライミングは殆ど初めて。おっかなびっくりだが、時折テンションをかけてあげて、無事下降する。この2人の夢は剱岳だが、道のりは遠そうだナ。ぜひがんばってくださいネ。

 I村さんが帰ってきた。みんなで下山にかかる。さらにロープ場を2つほど下りる。道の脇にモミジイチゴの実を見つけ、摘んで食べながら進む。柚之木峠を左折すると、植林の沢沿いの道となる。あまり踏まれておらず、ちょっぴりルートファインディングの雰囲気を楽しめる。沢の流れが大きくなってきたころに、みんなで顔を洗い、さっぱりする。木橋を渡って車道に出たころには、一同、すごい充実感。600mクラスの山で、ここまで登り甲斐がある山も少ないなと語り合った。

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