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NFL後半戦の展望 AFC編

2011年11月13日 12時07分22秒 | Weblog
今年のNFLは、いつものNFLとは少し違う。
上位に来るべきチームが上がってこず、
例年は下位に沈んでいたチームが上位に位置する。
その最もたる例が、間違いなくコルツである。
毎年プレイオフに進出していたチームが、ここまで白星なし。
その原因はQBマニングの欠場である。
首の負傷があり、ここまで出場は0。
ロックアウトでチームのスタッフに怪我を看てもらえなかったことも響いた。

それでは今回はAFCの後半戦を考えてみよう。

まずは東地区。
今年は驚くほどビルズの調子が良い。
例年のペイトリオッツ、ジェッツの争いにビルズが絡み、現在三つ巴の様相を見せている。
ただ実力的に一番劣るのは、ビルズであることは間違いない。
プレイオフは相当厳しいと考えて良いだろう。
地区優勝を争う両チームもそれぞれ欠陥を抱える。
ペイトリオッツの場合は、守備陣が盤石とはいえない。
逆にジェッツの場合は、QBマーク・サンチェスの不安定なプレイ、WRの駒不足など攻撃に鋭さがない。
この2チームが地区優勝を争い、2位のチームもワイルドカードの可能性は十分だ。
ドルフィンズは、来年に向けた後半戦となる。


北地区も東地区と同じく、三つ巴となっている。
例年優勝争いをするレイブンズ、スティーラーズに、ベンガルズが追いすがる様相。
優位に立つのはレイブンズだ。相変わらずQBフラッコは安定感に欠けるものの、
例年通り守備が固い。しかもスティーラーズに対して2勝しているのも、優位に働くだろう。
そして2位を争うのがスティーラーズとベンガルズ。
経験豊富なスティーラーズに、若手が多く、勢いがあるベンガルズ。
そしてこの2チームも守備陣の成績が良い。
ベンガルズのルーキーQBドルトンとルーキーWRグリーン次第だが、スティーラーズ優位の感は拭えない。
ブラウンズは相手が悪いとしか言いようがない。


そして南地区。先述の通り、コルツがここまで全敗。早くもプレイオフが消えた。
ジャガーズのプレイオフ進出は考えにくいだろう。
残るはテキサンズとタイタンズ。
タイタンズは今年QBにハセルベックを加え、安定感が生まれたが、ここは元々RBクリス・ジョンソンのチーム。
そのジョンソンが契約がもつれ、シーズン前のトレーニングがほぼ出来ず、本調子には程遠い。
タイタンズは後半戦も厳しい戦いを強いられそうだ。
そんな中、テキサンズは安定感がある。QBショーブ、RBフォスターは実力通りのプレーを見せている。
WRアンドレ・ジョンソンが怪我で戦線離脱をしているのは気になるが、この地区なら優勝は固いだろう。


西地区は、AFCで一番レベルの低い争いになる。
レイダース、チーフス、チャージャーズ、ブロンコスの4チームが2ゲーム差以内にひしめき合う。
どこが来てもおかしくない。
しかもレベルが低いので、優勝を逃すとワイルドカードも考えにくく、プレイオフの可能性は消える。
この中で優位に立つのはやはりチャージャーズだろうか。
QBリバース、RBトルバート、WRジャクソンを役者は揃っている。あとはディフェンスで頑張れればプレイオフへの道は開ける。
レイダースはエースQBジャクソンが怪我、代役パーマーでどれだけ持つか。
チーフスもこれといった強みに欠けるチーム。
ブロンコスはQBティーボウへの変更がどう出るか。
この地区は大差が出ることは考えにくく、最後は同地区内での勝敗が鍵を握りそうだ。

こう考えると、地区優勝は
ペイトリオッツ(ジェッツ)、レイブンズ、テキサンズ、チャージャーズが可能性が高い。
そしてワイルドカードはジェッツ(ペイトリオッツ)、スティーラーズ、ベンガルズの争いになりそうだ。