WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

今年のヨーロッパ・サッカーを占う

2006年08月25日 10時35分48秒 | Weblog
まずはイタリア。今年はご存知の通り、ユベントスがいない。例のスキャンダルによって今シーズンはセリアBでスタートすることになった。よって残っている強豪はインテルとミランのみ。いまやローマに優勝できるだけの力があるとは思えないし、ラツィオやフィオレンティーナも同様だ。このミラノの一騎打ちを制するのはどちらか。明らかに優位に立っているのはインテルである。今オフにはヴィエラ、クレスポ、グロッソ、そしてイブラヒモビッチを補強した。前線にはイブラヒモビッチとアドリアーノが並ぶことになる。そして中盤の真ん中もヴィエラとカンビアッソが構える。魅力的な布陣だ。それに対して、ミランはシェフチェンコをチェルシーに放出。いまのところ前線に大物を加えることが出来ておらず、前線で頼れるのはジラルディーノとインザーギだけ。明らかに層が薄い。中盤もピルロの展開力とカカーの閃きに頼りすぎている感は否めず。今季は苦しい戦いが続きそうだ。それでも常勝軍団、優勝争いには絡んでくるだろう。しかしチーム力だけを見比べるとインテルが独走してもおかしくない。今年のセリアAはどこがインテルを止めるかが最大の注目となるだろう。
同じようにプレミアもチェルシーは強い。何しろ去年の最強布陣にシェフチェンコとバラックが加わったのだ。しかしシェフチェンコは良いにしても、バラックを加える必要は果たしてあったのだろうか。タイプとしては明らかにランパードと重なるし、エッシャンがベンチに追いやられることになる。しかも最終ラインはテリー、リカルド・カルバーリョ、ギャラス以外は頼れる人材がおらず、ロベルト・カルロスの獲得にも失敗した。アシュリー・コール加入が時間の問題といわれているが、層は中盤、前線と比べると間違いなく薄い。そんなチェルシーへの対抗馬がリバプールである。何しろ加入した選手が多い。カイト、ベラミー、ペナント、マルク・ゴンザレス、アウレリオが加わった。元々最終ラインの真ん中のヒーピアとキャラガー、そして中盤真ん中のシャビ・アロンソ、ジェラードは磐石だった。そこに新しい選手が加わった。前線にはクラウチやベラミー、カイトと相手にとって嫌な面子が揃った。サイドにもキューエルとルイス・ゴンザレスに加えて、ペナントとマルク・ゴンザレスといったタイプの違った選手が揃った。新しく入った選手が早く馴染めば、チェルシーより強いかもしれない。今季のリバプールからは目を離せない。それに対して今までプレミアを引っ張ってきたマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルに元気がない。マンチェスターはファン・ニステルローイの放出、ロイ・キーンの退団、ギッグスとスコールズの年齢による衰え。明らかに世代交代の時期に差し掛かっている。最終ラインは安定しているし、ルーニーやクリスティアーノ・ロナウド、そして今季加入したキャリックには期待できる。しかし、それだけだ。あと少なくても一人は優秀な選手を獲得したい。アーセナルもチームが変わる時期に差し掛かっているようだ。キャンベルの退団、ベルカンプの引退、ピレスの放出、去年の低迷。今こそ変わる時期ではないだろうか。マンチェスターと比べて、若い選手が育ってきているため、変革はスムーズに進むかもしれない。最終ラインはセンデロスの怪我があり、選手が定まっていない。アシュリー・コールのチェルシー移籍も近いと言われている。それに対して中盤はジウベルト・シウバとセスク・ファブレガス。サイドにはレジェス(レアル移籍か)とリュングベリ、フレブに今季からロシツキーが加わった。前線には今や世界一のストライカーのアンリが控える。それでも最終ラインの弱さはどうしようもない事実であり、中盤真ん中も層は薄い。攻撃もアンリ頼みは相手チームにもばれている。この二チームの優勝は難しいかもしれない。おそらく優勝はリバプールとチェルシーの争いになり、その後をアーセナル、マンチェスターの順で追うことになるだろう。
最後にリーガ・エスパニョーラ。優勝争いはバルセロナとレアルに限られている。巷ではバレンシアやアトレティコが面白いと言われているらしいが、強豪二チーム相手に優勝を争うほど強いとは思えない。それぞれビジャとモリエンテス、フェルナンド・トーレスとアグエロといった面白い前線を揃えているものの、それだけだ。それだけでは優勝することは出来ない。それではそのニチームに触れていこう。レアルは今季に賭ける意気込みは半端なものではない。ユベントスからエメルソンとカンナバーロを獲得し、更にマンチェスターからファン・ニステルローイを獲得した。これによってセンターラインが確立した。しかし問題はジダンの穴である。カカーの獲得は失敗に終わり、いまのところ代わりは見つかっていない。中盤は今のところだとフラットに並べて、左からラウール(ロビーニョ)、グティ、エメルソン、ベッカムという形になりそうだ。このジダンの穴がどうなるか、これが今年のレアルの鍵になりそうだ。それに対してバルサは完璧な体制。去年のメンバーからラーションが抜けただけで、代わりにグジョンセンを獲得した。さらにユベントスからテュラムとザンブロッタが加入し、穴は見つからない。メッシやイニエスタには更なる成長が見込めるだろう。もしバルサにとって問題があるとしたら、ロナウジーニョの怪我だけである。彼を欠くことで、バルサの攻撃は推進力を失う。それでもバルサが優勝に一番近い存在であることは間違いない。今年もバルサの独走を見る可能性は高さそうだ。

チャンピオンズ・リーグ、グループリーグの行方

2006年08月25日 10時34分56秒 | Weblog
ついに今年もチャンピオンズ・リーグが始まった。そしてモナコでの抽選会でグループリーグでの組み合わせが決まった。それぞれの組の決勝トーナメント進出となる上位二チームを予想してみたい。
まずはグループA。最大の激戦区となった。何しろリーガ王者のバルセロナとプレミア王者のチェルシーが同じグループに組み込まれたのだ。しかもドイツの強豪ブレーメンまでもがグループAなのである。もう一チームはブルガリアのレフスキ・ソフィアという無名なチームが決まり、このチームは勝ち点を挙げることができれば、万々歳だろう。それではどこが決勝トーナメントを勝ち抜くかという問題になると、やはりバルサとチェルシーと言わざるを得ない。この二チームは強豪ブレーメンと比べても別格である。ブレーメンにはミクーを放出したという不安要素がある。代わりのジエゴは同じような活躍が出来るのだろうか。それに対してバルサとチェルシーは去年と土台は変わっていない。バルサやチェルシーがここで姿を消すことは考えにくい。
続いてグループB。見た感じ二強二弱体制。二強とはもちろんインテルとバイエルン・すぽるでぃんぐミュンヘンのことであり、二弱はスポルディング・リズボンとスパルタク・モスクワのことである。しかし二弱があっさり負けることは考えにくい。どちらも欧州の舞台の経験豊富なチームであるし、なにより今年のバイエルンは磐石ではない。簡単にバラックが抜けた穴を埋めることが出来るとは思えない。ただインテルは間違いなく強い。インテルの一位抜けは確実と考えて良さそうだ。そして問題はバイエルンの戦い方にあるが、今年のバイエルンは中盤より前に不安があるが、最終ラインは固い。アウェーでも引き分けが拾えそうだ。そのことを考えて、二位抜けはバイエルンと予想する。
グループC。ここは一強とその他三チームといった具合か。一強はリバプール。今季は補強も完璧。欧州のタイトルが狙えるほどに選手層は厚くなった。一位抜けは間違いない。その他の三チームというのが、PSV、ボルドー、ガラタサライ。去年までならPSV二位抜け間違いなし、と言ってたところであるが今回はそう簡単に行きそうもない。PSVはオーイヤーやヘッセリングなど中心選手を放出した。その影響でチーム力は落ちている。対するボルドーやガラタサライは簡単に負けてくれるチームではない。ボルドーにはミクーが加入し、ガラタサライもこの大会では毎年結果を残している。この三つ巴の戦いはおそらく最終節まで続くのではないだろうか。そんな中、勝ち抜くのはやはりヒディング率いるPSVだろうか。試合巧者の彼らは簡単には負けない。
グループDは比較的結果を考え易いグループだ。ローマとバレンシアがここで負けることは考えにくく、オリンピアコスとシャフタル・ドネツクがこの二チームに勝てるとも思えない。おそらく大きな波乱なくローマとバレンシアが勝ち抜くだろう。
グループEはまたしてもレアルとリヨンが同じグループに組み込まれた。ただ今年はエメルソンとカンナバーロの加入したことにより、守りが堅くなった。今までのような脆いイメージはない。対するリヨンはチームの戦い方自体は大きく変わっていないものの、選手は相当引き抜かれている。そして毎年課題であるワールドクラスのフォワードは見つかっていない。今年はすんなりレアルが一位抜けするのではないだろうか。二位抜けはリヨンだろう。ディナモ・キエフとステアウア・ブカレストは厳しい戦いが続くだろう。
グループFは意外な混戦が予想される。このグループにはマンチェスター・ユナイテッド、セルティック、ベンフィカ、コペンハーゲンが組み込まれた。普段であればマンチェスターの一位抜けは間違いないところだが、今年のマンチェスターにそこまでの力があるとは思えない。しかもセルティックはオフシーズンの補強がしっかりと出来ているし、ベンフィカも去年バルサを苦しめた強豪である。コペンハーゲンに力があるとは思えないが、このグループは混戦になりそうだ。ただマンチェスターが一位抜けする可能性は高い。グループ分けに恵まれた。二位争いはセルティックとベンフィカの争いになりそうだが、去年この大会を経験している選手が多いベンフィカが優位ではないだろうか。
グループGも混戦になりそうな組である。このグループにはハンブルガー、アーセナル、ポルト、CSKモスクワが同居することになった。どのチームも弱くないチームである。ただ去年決勝まで駒を進めたアーセナルがここで姿を消すことは考えにくい。簡単に一位抜けするとは思えないが、上位二チームには入りそうだ。おそらく二位争いはCSKモスクワとハンブルガーの争いになるだろう。ポルトは多少力が劣る。そしてそうなった場合、優位なのはハンブルガーである。ブンデスの試合から厳しい戦いは慣れている。CSKモスクワは寒いホームゲームでどれだけ勝ち点3を得ることが出来るかが決勝トーナメントに進出する鍵となるだろう。
そして最後にグループH。ここは一強と三つ巴の形。一強はミラン。今年のミランはいつもほどの力は感じないが、今回はグループ分けに恵まれた。一位抜けは固いところ。他の三チームは、リール、アンデルレヒト、AEKアテネ。どのチームも決定的な武器はなく、先は読みにくい。優位に立つのはリールだろう。アンデルレヒトやアテネは欧州の舞台に毎年のように現れるチームのため、軽視は出来ないが、リーグ・アンで好成績を残したリールは強豪である。まぁこのグループは蓋を開けてみないと、よく分からないが。
こんな予想を立てても、当たるかなんて分からない。ただバルセロナ、チェルシー、レアル、インテル、リバプールには優勝する力がありそうだ。