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3位決定戦を終えて

2014年07月13日 07時40分15秒 | Weblog
明日が決勝。
決勝が終わってから、今大会をまとめようかと思ったが、やっぱりこれを書いておこうと思った。

3位決定戦はブラジル0-3オランダ。ブラジルがまた負けた。
準決勝でドイツに1-7の歴史的敗北を喫し、ブラジル国内で言葉で表せない程の批判を浴びたブラジル代表。その批判を少しでも和らげる為にも今日の勝利は必須だった。
しかし結果は惨敗。残った結果は2試合で10失点という考えられない結果と、ロスタイムにGKを交代されるという屈辱(ファンハールは3位決定戦を重視しないと言っていたので、試合前からそのつもりだったのかもしれない。これでベンチ要りメンバーが全員W杯出場)。サッカー王国ブラジルの権威は失墜した。

去年のコンフェデレーションズカップ優勝国であり、大会前は優勝候補筆頭だったブラジル。確かに準々決勝でのネイマールの負傷離脱という予定外はあった。それでも、この結果を見るとネイマールがいても優勝は厳しかったとしか言いようがない。
3位決定戦にしても、オランダの先制点となったチアゴシウバのロッペンに対するファウルはレッドカードでもおかしくなかった。いや、レッドカードが提示されるべきファウルだった。明らかにチアゴシウバは抜かれており、後ろから手で引っ張ってロッペンを倒している。審判がブラジル寄りの判定を下したことは、誰の目にも明らかだった。それでも勝てなかったブラジル。

ただ正直今日のメンバーを見たときに、ブラジルが勝てる可能性を感じられた人はいたのだろうか。前線のメンバーがCFにジョー。2列目がオスカル、ウィリアン、ラミレス。ここに得点の匂いはするだろうか。バロンドールを争えるようなスターは皆無。ジョーに至っては所属先すらよく分からない。オスカルのドリブルさえ止めれば、特に大きな問題にはならなそうな攻撃陣。今大会得点が無かったとはいえ、まだ得点の可能性を感じられたフッキを先発から外したスコラーリの判断は正しかったのだろうか。

それに対して、決して攻撃陣が充実している訳ではないオランダにはファンペルシーとロッペンがいる。二人とも世界に名前を馳せるスターである。特に怪我明けのファンペルシーはまだしも、ロッペンはこのW杯で他国の脅威であり続けた。この3位決定戦でも彼の力が大きくものをいった。

ベスト4とはいえ惨敗に終わったブラジル代表。四年後への課題はネイマールに続くスターを育てることだろう。特にCFの人材不足は深刻。古くはペレになるが、最近でもロマーリオやロナウドと世界的なCFがいるときにブラジルはW杯を手にしている。おそらくこのW杯以降、フレッジとジョーが招集されることはないだろう。新たなCFを育てなくてはならない。

そして、続投と言われているスコラーリもおそらく続投はしないだろう。これだけの批判を浴びて彼は続けることが出来ないだろう。何よりブラジル国民がそれを許さないはずだ。

この歴史的連敗をもって、新たな転換期を迎えるブラジル代表。ただ一つ言えることはネイマールという軸は揺らがないということだ。彼がいる限り、まだブラジル国民はブラジル代表に夢を見ることができる。
思い出して欲しい。四年前の南アW杯、ブラジルは準々決勝で散った。あの時の代表はネイマールのようなスターもおらず、自国開催のW杯が厳しい結果になるのは間違いないと思われた。それでも大会前に優勝候補筆頭と言われるまでになった。ブラジル代表なら、また立ち直ってくれるに違いない。やはり、何があろうとブラジルは世界のサッカー王国なのだ。