WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

チャンピオンズ・リーグ四強決定!!

2005年04月14日 11時48分41秒 | Weblog
今年も波乱の準々決勝が終わり、ついに4強が決定した。今年の準々決勝のカードは、チェルシー対バイエルン、ミラン対インテル、PSV対リヨン、そしてユベントス対リバプール。それぞれの対戦を第二戦を中心に振り返ってみよう。
まずはチェルシー対バイエルン。第一戦はランパードの活躍もあり、4-2で制したチェルシー。バイエルンとしてはアウェーゴールを生かして、第二戦は2-0で勝って準決勝進出を決めたいところだったが、前半30分にランパードの先制弾が自陣ゴールに叩き込まれたことによって計算は狂った。後半開始後復活したマカーイとピサロのツートップを中心に攻め込むバイエルン。そして後半20分にはピサロの同点弾が生まれる。しかし後半35分にはドログバの勝ち越し弾。この時点で勝負は決まった。その後、チェルシーの余裕とバイエルンの執念もあり、バイエルンが2点もぎ取り逆転に成功したものの、あと1点が届かなかった。この2点によってバイエルンは良く粘ったという評価をもらっているが、この2点はチェルシーが見せた余裕から生まれた点に過ぎない。やはりバイエルンとチェルシーの間には大きな差があった。少なくとも点差1以上の差があったことは確かだ。チェルシーにしてみれば一回戦で事実上の決勝と言われたバルセロナ戦との厳しい戦いを経験したことによって、この試合は彼らにとってはそこまで厳しい戦いではなく、余裕を持って戦うことができた。ただ今後もバイエルンに試合終了間際に2点取られたようなプレーをしているようでは優勝はない。より激しく、厳しくプレーをする必要がある。
続いてミラノ・ダービーことミラン対インテル。第一戦に2-0で勝利したミランが第二戦も優位に立って、試合を進めることとなった。さらに前半30分に生まれたシェフチェンコのゴールによってミランの準決勝進出はほぼ決まることとなった。インテルも3点を求めて激しい戦いぶりを見せたが、この日から復活したエースのアドリアーノがまさかの負傷で後半開始5分に試合から退くこととなったのが誤算だった。この予定外の交代により交代枠3を使い果たしたインテルは後半大きな戦術交代をすることが出来ずに終わることとなった。さらに後半26分のカンビアッソのゴールは反則の判定で取り消され、その後フィールド内に発煙筒が投げ込まれ、しかもその1本がジーダの肩に直撃したこともあり、試合はそこで打ち切られることとなった。そしてこのファンの行為によってインテルはホーム開催権を剥奪されることが確実となった。1年間の欧州カップ締め出しすら考えられる。後味の悪さを残したこの試合はミランの準決勝進出とインテルへのなんらかのペナルティーが発せられることを決定することとなった。
続いてPSV対リヨン。第一戦をホームで1-1で引き分けに持ち込まれたリヨンが第二戦、ヴィルトールのゴールによって前半10分に1点をリードする展開となった。しかし後半5分に欧州一の高さを誇るPSV守備陣の中心、アレックスが同点弾を叩き込む。そして試合はそのまま後半、延長戦と推移することとなり、PK戦までもつれ込むこととなった。最終的に勝利を手にしたのはPSV。4-2でPK戦を制した。PK戦は運といわれるが、PSVの堅守があってこそ、この勝利が生まれたことを忘れてはならない。このチャンピオンズ・リーグで最も得点を取ったリヨンを2試合で2失点に止めたことが、やはり最も大きな勝因といえるだろう。この試合は自分自身今季のチャンピオンズ・リーグでのダーク・ホース決定戦と名付けた。PSVがミラン相手にどこまでやるか楽しみだ。
そして最後の最後に波乱が待っていた。ユベントス対リバプール。第一戦をリバプールが2-1で制した後も、ユーベの準決勝進出を押す声が多かった。なぜならユベントスはセリアAでスクデッドをミランと争い、対するリバプールはプレミアで優勝争いから脱落し、しかもチームの中心であるジェラードが出場することができない。しかし試合は0-0のまま、時間が経過しても変わることはなかった。リバプールにとってはジェラードが出場できなかったが、シャビ・アロンソが復帰できたことも大きかった。対するユベントスはトレセゲが怪我のため出場できず、最後まで攻撃の核がいなかった。そして何より今季はネドベドの負傷もあり、攻撃の形がユベントスにはない。そのことが最終的に響くこととなった。試合は0-0のままタイムアップすることとなり、リバプールが準決勝進出を決めた。ユベントスにとってはまさに予定外の準々決勝敗退だった。今季のチャンピオンズ・リーグでは1-0で勝利試合することが多く、堅守ではあったものの、得点が取れなかった。そんな中、トレセゲの不在、ネドベドの体調不良、イブラヒモビッチの疲労困憊と悪いニュースが重なった。しかしこの敗退によってセリアAに集中できるようになったのも確か。チャンピオンズ・リーグに敗退した今、しっかり方向転換をすることが出来るか。
準決勝進出を決めたのはチェルシー、ミラン、PSV、リバプール。そして準決勝はミラン対PSV、チェルシー対リバプールとなる。当然優位に立つのは実力で上と思われるミランとチェルシー。しかしPSVの堅守をミランがこじ開けることが出来るのか。ユーベに勝ったリバプールにそう簡単にチェルシーは勝てないだろう。この2チームは今季プレミアで2度対戦し、どちらも1-0でチェルシーが勝利している。しかしそのときのリバプールと今の勢いのあるリバプールでは大きく違う。次の試合は2週間後の4月26日。そのときまでにそれぞれのチームはどうなっているか。怪我人は出てるか。誰か復帰してるか。連勝中か。連敗中か。そのときのチーム状態が勝敗を大きく左右することは確かだ。5月25日の決勝にたつのはどこのチームか。

まだ分からない ~チャンピオンズ・リーグ準々決勝第一戦を終えて~

2005年04月07日 21時21分52秒 | Weblog
既にバルセロナやレアル、マンUは消えたものの、未だにチャンピオンズ・リーグは熱のこもった試合が続いている。今年の準々決勝に残ったのはチェルシー、バイエルン、リヨン、PSV、ユベントス、リバプール、インテル、そしてミラン。優勝候補はチェルシー、ユーベにミランといったところ。それら優勝候補を中心にチャンピオンズ・リーグ準々決勝第一戦を振り返ってみよう。
まずはユベントス対リバプール。現在スクデッドをミランと激しく争っているユベントスはチャンピオンズ・リーグでも優勝候補に挙げられ、対するリバプールは既にプレミアのタイトルは消え、チーム全体がこのタイトルに全身全霊を掲げている。そして迎えた第一戦。リードをしたのはリバプール。ヒーピアがヘッディングで押し込んだ。さらにルイス・ガルシアが完璧な軌道を描いたボレーをブッフォンの守るゴールに叩き込み、なんとリバプールがホームとはいえ、2点をリードする展開となった。しかし後半は一転してユベントスペース。イブラヒモビッチが再三ゴールを脅かし、デルピエロのゴールはネットを揺らしたものの、判定はオフサイド。しかし後半18分カンナバーロがヘッディングで1点を返す。このユーベの1点はゴールを守っていた19歳のカーソンのミスにも見える。しかしそれまで何度もファインセーブでリバプールの危機を救っていただけに彼を非難することは出来ない。そしてこの試合は2-1のまま終わった。第二戦はユーベのホームで行われる。ユーベとしては1-0で良いため、無理に攻める必要もなく、普段の戦いをすることが出来るだろう。しかし、ネドベドとトレセゲの復活など良いニュースもある中で、エメルソンとゼビナが故障するなど決して万全とは言えない。リバプールはとにかく引き分け狙いで守備を固めていくことだろう。さらにエースのルイス・ガルシアの絶好調ぶりも心強い。ユーベがセリアAで優勝争いをしているのに対してリバプールが既に優勝争いから脱落していることも有利に働くだろう。現在のチームの状態やスケジュール状態から見ても、どちらが準決勝に進むかは五分と五分。リバプールにも十分勝機はある。もしリバプールの攻撃陣が1点でもユーベの鉄壁の守備陣から奪うことが出来ればリバプールが優位に試合を進めることだろう。
次いでPSV対リヨン。この試合自分はダークホース決定戦と名付けた。そしてそれぞれのチームカラーはディフェンスのPSV対オフェンスのリヨン。まさに第一戦はそれを象徴するような試合になった。試合開始と同時に攻めるリヨン、そしてその攻撃を必死で耐えるPSV。しかし前半12分、ウィルトールのパスからマルダが決めて、リヨンが1点をリードする。そしてその後もホームのリヨンが猛攻をかけるものの、PSVも何とか耐えてハーフタイムを迎える。そして後半になっても流れは変らないが、PSVも同点弾を狙ってカウンターを仕掛ける。そして後半34分コクーのミドルシュートがゴールネットを揺らし、なんと同点。そしてこの試合はこのままタイムアップを迎えることとなった。当然ホームのリヨンとしては痛い引き分け。特にあれだけ攻めていながらもう1点を奪うことが出来なかったことが最後に響くこととなった。第2戦はホームのPSVが有利であることは間違いない。しかしリヨンの攻撃陣もアウェーだからといって黙っているとは思えない。PSVはホームで鉄壁の守備とパク・チソンを中心とした攻撃陣で準決勝進出を狙うことだろう。当然先制点を奪ったチームが優位に立つため、先にどちらのチームがゴールネットを揺らすか注目だ。
バルセロナとの事実上の決勝と言われた一回戦を勝ち上がり注目を集めるチェルシーの相手はバイエルン。モウリーニョ監督がベンチ入りすることが出来ない試合であったにも関わらず、見事な試合を見せた。まず先制したのはチェルシー。ジョー・コールのシュートが相手DFに当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれた。後半開始すぐにバイエルンに同点弾を許したものの、すぐにチームの大黒柱のランパードが2点を叩き込んで勝ち越し。さらに後半36分にはドログバのダメ押し弾で試合を決めた。悔やむなら、終了間際にバラックの巧い演技でPKを与え、1点を返されたこと。そのためバイエルンは第二戦をホームで2-0で勝てば準決勝進出が決まる。しかし実際問題バイエルンが準決勝に勝ち進むのはかなり厳しい。なぜならチェルシーの守備陣はプレミアで最小失点を誇り、2点を奪うのは簡単なことではない。さらにチェルシーの攻撃陣を0点に押さえ込むのも同じぐらい難しいことだ。プレミアで独走態勢を築きつつあるチェルシーに対してバイエルンはシャルケやブレーメンと激しく優勝争いをしている。そのような状況から考えて、チェルシーの断然優位は動かない。バイエルンとしてはマカーイやピサロの復活を待つと共に、チェルシーのロッペンが復活しないことを祈るだけだ。
そして最後がミラノ・ダービーことミラン対インテル。同じスタジアムをホームとするため、ホームもアウェーも関係ない。そのためこの第一戦で勝ったほうが第二戦を優位に戦えるのは明らか。第一戦には大きな注目が集まった。まず流れをつかんだのはインテル。しかしジーダを中心にまとまり、スタムも馴染んだ最終ラインをインテルはこじ開けることが出来ない。そして前半ロスタイムにピルロのFKをスタムが頭であわせ、先制。さらに後半29分にはまたもやピルロのFKから故障明けのエース・シェフチェンコが頭で叩き込み追加点。この時点で勝負は決まった。あとはミランがしっかり守りきり、第一戦は2-0で終わることとなった。この結果、第二戦に向けて優位に立ったのはミラン。1点差の敗戦なら許されるため、第二戦は守りを固めて戦うだろう。さらに絶好調のピルロやクレスポ、復活したシェフチェンコ、磐石の最終ラインと欠点は見当たらない。ミランの準決勝進出の確率はかなり高そうだ。インテルとしてはアドリアーノの復活を待って、マルティンスとヴィエリを含めたスリートップで怒涛の攻撃を見せたい。
今回の第一戦を終えたところでチェルシーとミランは準決勝進出に大きく近付いたと言えるだろう。逆にユーベとリヨンは厳しい状況に立たされたといえる。しかしまだまだ分からない。サッカーは先が見えるスポーツではない。先が見えないからおもしろいのだ。

優勝までの道 ~J1第3節を終えて~

2005年04月03日 21時35分38秒 | Weblog
現在J1は第三節までを終えた。もう既に全勝チームは消え、団子状態となりつつある。現在上位3チームが勝点7で並び、得失点差でFC東京が首位に立っている。そして去年の覇者、横浜は4位と良い位置につけているが、去年旋風を巻き起こした浦和が17位と低迷している。さらにシーズン前に大補強して一躍優勝候補にあげられることとなった磐田も9位と思うような結果を残せていない。注目チームを中心に考察してみよう。
現在首位に立つFC東京は攻撃的なスリートップで臨み、サイドから石川や戸田、加地が崩してゴールを陥れている。現在ルーカスと今野が2得点と高い決定力を見せている。もともと去年のナビスコカップを制した固い守備力があるだけに、分厚い攻撃が出来るのであれば、優勝に大きく近づく。ただ若手が多いため、調子に波があることが予想される。調子の良いうちに勝点を積み重ねておきたい。
さらにFC東京に次ぐ2位につけるのが古豪復活を目指す鹿島。何より新外国人のアレックス・ミネイロがチームにフィットしているのが大きい。ここまで3得点は出来すぎの数字だ。確かに開幕戦の浦和戦を見たときに得点はなかったが、加速力は目に見張るものがあった。そのことは以前にも書いた。さらに中盤には小笠原や本山といった日本を代表するゲーム・メーカーがいる。個人的には小笠原は好きではないが、本山のスルーパスとドリブルには注目だ。今季の優勝争いに絡んできそうだ。
3位に位置づけている大宮はやはり順位が落ちてくるのは時間の問題と考えてよいだろう。そして4位の横浜はここに来て安の怪我からの復帰など良いニュースが多い。開幕戦では福西の神の手によって敗れたものの、しっかり立ち直り4位まで順位を上げてきた。新加入の大島がここまで4得点と得点王レースのトップに立っている。もうすぐ久保も戻ってくるし、故障中の坂田や山瀬、遠藤、上野も夏までには戻ってくる。確かにアジア・チャンピオンズ・リーグもあるため試合数は多いが、選手層も厚い。J初の三連覇なるか。
今年ゼロックス・スーパー・カップを制した東京Vは現在6位。前線にワシントンという核が出来たため、攻撃力に厚みが増した。ただ小林大や相馬や若い力が多いため、1年間を通しての安定した活躍は考えにくい。どこまで優勝争いに加わることが出来るか。
キング・カズの所属する神戸は現在7位。カズも既に2得点と調子はいい。FC東京都の試合でも後半は攻め続けるなど去年低迷していたチームの面影はない。今年加入した室井と三浦淳もチームに馴染んできた。エースの播戸が乗ってくれば、チームも上位戦線に絡んできそうだ、なんて考えるのは時期尚早か。
去年上位に食い込んだG大阪は現在8位。問題は宮本をどこで起用するかだろう。安定しているジジクレイのスリーバックのままで行くのか、それとも宮本を中心としたスリーバックにするのか。中盤には遠藤や二川が位置していて、攻守に安定している。前線の大黒とフェルナンジーニョのコンビも驚異的だ。西野監督の采配が今年の順位を大きく左右することだろう。
そして9位の磐田。開幕戦では横浜相手に白星を挙げたものの、ここまで順調とは言い難い。前線にはグラウ、チェ・ヨンスといった大砲がいるにも関わらず、ここまでチームは2得点。カレンがリーグ初得点を挙げたのはいいニュースだが、やはり問題はアジア・チャンピオンズ・リーグとの兼ね合いだろう。横浜ほど層は厚くないだけに、二つを同時に進めていくのは難しいだろう。このままでは優勝争いにも絡めそうもない。
現在10位、11位には千葉、広島、清水が3分けで並んでいる。共に今年は改革の年を迎えたチームだ。千葉はチームの中心の村井と茶野が抜けた。広島はチーム編成を大きく変え、清水は長谷川戦監督の下サイドを重視した攻撃を心がけている。それぞれがまだ成長過程なため、戦術を深めていく必要があるだろう。
そして何よりの驚きが現在下から2番目の17位に沈む浦和。誰がこんな事態を予想しただろうか。不振の理由はたくさんある。田中達と鈴木の怪我による出遅れ、エメルソンの不調、永井と闘莉王の怪我、そして多発する退場者。まず田中達と鈴木はそれぞれ怪我から復帰したため、完全復活は時間の問題だろう。そしてエメルソンもキャンプ不参加が響いているが、調子は上がってきつつある。開幕から調子の良かった永井の怪我はチームにとって痛手だったが、既に試合に出始めている。闘莉王の代役はいない。3ヶ国語を使い分けるセンターバックなんて世界中を探しても、そうはいない。早い復帰を祈るだけだ。そして何より大きな問題がアルパイの退場。開幕で鈴木と喧嘩して退場になり、今節はボトルを蹴り上げて、前半開始3分で退場になった。さらに今節はネネも退場となり、9人で戦い、敗れた。ネネの退場は審判が厳しかったこともあるが、アルパイの退場は許されるものではない。アルパイはもう少しチームのことを考えなくてはならない。次の試合はアルパイやネネ、さらに故障の闘莉王も出場できる可能性は低い。苦戦する可能性は高い。ただもともと戦力は充実しているため、調子を上げてくれば優勝争いに絡んでくることは確かだ。
今年から1シーズン制のため、長い長いシーズンとなる。そのため安定した戦い方をすることが出来るかが全てのチームにとって大きな課題となる。若手の多いFC東京や東京V。アジア・チャンピオンズ・リーグに参加する横浜と磐田。出遅れた浦和。そのためG大阪や鹿島が一歩優位に立っていると言える。しかし層の厚い横浜、並外れた攻撃力を持つ浦和も最終的には優勝争いに絡んできそうだ。この4チームが今年のJを引っ張っていきそうだ。そして来年のドイツに向けて、新星が誕生することにも期待してみたい。

プロ野球開幕!! ~セ・リーグ編~

2005年04月02日 18時09分18秒 | Weblog
昨日のセ・リーグ開幕戦は今までセを引っ張ってきた巨人と阪神が敗れるスタートとなった。去年のセ・リーグ覇者の中日は劇的なサヨナラ満塁ホームランで白星を手にした。今年のオープン戦と開幕戦を見た感想から、今季のセ・リーグを予想してみたい。
まず去年の覇者である中日。開幕戦はエースの川上の完封でしたものの、中日の先発陣には不安が付きまとう。まず山本昌は今年で40.シーズンを通しての活躍を期待するのは酷な話だろう。そしてドミンゴは開幕を故障で出遅れた。実戦から離れているため試合勘が心配だ。そして山井は去年の日本シリーズの活躍だけでシーズンを通しての活躍はない。そして怪我から復帰したばかりの朝倉に実績のないチェンとマルティネス。こう考えると実績があり、一年を通して期待できるのはエースの川上のみ。さらに岡本や平井といった救援陣のオープン戦での防御率も5点台。去年の疲れが抜けていなくても不思議ではない。抑えの岩瀬は安定感があるが、やはり毎年50試合以上投げているので心配は付きまとう。打線も去年出来すぎの感があった荒木と井端とアレックス。今年は他のチームのマークもきつくなる。さらに36歳になる立浪。山本昌と同様に一年を通しての活躍は厳しいか。活躍が期待できるのは首位打者を狙う福留、二年連続ホームラン王のウッズ。ベテランでいぶし銀の井上や谷繁も去年以上の活躍は難しい。中日にはマイナスの要素が多いのは確かだ。去年の優勝チームに他のチームのマークが厳しくなるのは当然のこと。2連覇に黄信号が灯った。
そしてプロ野球のドン、巨人。上原はオープン戦出遅れたが、しっかり開幕に合わせてきた。エースの上原を中心に久保、内海、工藤、桑田。高橋尚と木佐貫は少し出遅れたが、他にも三木や林、真田など駒が揃う。その中でも内海や久保、林、三木といった若手に期待がかかる。上原がメジャー挑戦を志している以上、次のエースを探さなくてはならない。今季が巨人にとって変革のときとなるだろう。しかし問題は中継ぎと抑え。開幕戦で抑えのミセリが打たれ、計算が狂った。河原も西武に放出したため、もしミセリが使い物にならなかった場合、どうするのか。やはり投手陣に不安が残る。それに対して打線は重量級だ。一番の仁志から二岡、高橋由、清原、ローズ、小久保、キャプラー、阿部と繋がる打線はどこからホームランが出ても変ではない。高橋由が開幕に間に合わせ、清原が120%と言っている今、不安は見つからないように見える。ただやはり小技や足が使える打線ではない。今年飛ばないボールに変わったこともマイナスに働きそうだ。ただやはり120%の清原が何本ホームランを打つのか、など注目を集めることは確かだ。今年の巨人に欠けているもの、救援陣と足の使った攻撃。この欠如を巨人はシーズン終了後に嘆くこととなるだろう。
そして2年前のセ・リーグの覇者である阪神。今年はエースの井川の契約が長引き、エースは思ったとおりの結果を残していない。しかし二番手の福原が去年からの成長を継続しているのは心強い。それ以外の先発陣は下柳、ブラウン、安藤、太陽、能見、中村泰、杉山、筒井、江草など駒は揃っているが、活躍は未知数。しかしそれぞれがオープン戦で結果を出したことは心強い。さらに救援陣のウィリアムスと藤川が安定し、さらに抑えの久保田はオープン戦自責点0と期待できそう。一昨年活躍した吉野が戻ってこれるかも注目だ。さらに打線は赤星、藤本、シーツ、金本、今岡、スペンサー又は桧山、矢野と続く打線はあまり長打は期待できないが、足や小技を絡めて攻撃できる。ベンチに関本や片岡、浜中がいることも心強い。今年の阪神がなぜ優勝候補にあがってこないか不思議なほど戦力は充実している。
そして去年何気に二位に入ったヤクルト。先発陣は去年の新人王川島が出遅れたが、エース石川、完全復活を狙う藤井、さらに若手の高井や坂元が先発ローテか。石堂も故障で出遅れ、若松監督としては頭の痛いところだろう。救援陣は大黒柱の石井は健在。問題は石井以外に安定した投手が出てくるかどうか。抑えには五十嵐が控えるだけに、中継ぎをしっかりと安定させたい。そして打線はクリーンアップの岩村、ラミレス、古田が中心。40歳の古田は今年2000本安打を達成することだろう。ただ全体的に古田や宮本、鈴木健など高齢化しているのが気にかかる。一年間の活躍を期待してよいのだろうか。さらに一軍での実績のない青木にとってもきびしいシーズンになりそう。新外国人リグスが二軍スタートなのも痛手だ。
横浜は牛島監督に代わり、Aクラス入り、そして優勝を狙いたい。先発には番長三浦に斉藤、セドリック、吉見、さらに加藤、門倉といったところか。ただ三浦以外にここんとこ安定した成績を残したものがいないことが気がかりだ。中継ぎにはクルーンや川村などが控え、抑えには大魔神佐々木。佐々木も去年の中盤からの不調によって不安は募るが、今年はしっかり万全にしてくるだろう。今年打たれたら佐々木も引退の二文字がくっきりと見えてくる。打線は石井、種田、金城、多村、佐伯、ウィット、村田、相川と続く打線は穴がない。さらに控えには古木や内川らが出番を伺っている。開幕にはウィットと多村が出遅れたが、それでも層の厚さで補っている。投低打高という去年の状況を変えることが出来るか、そして去年大きく負け越した接戦をものに出来るかが鍵となる。牛島監督の手腕に期待が集まる。
そして最後に広島。先発はエース黒田、ベテラン佐々岡、若手の大竹、復活を期する長谷川。ただ問題はそれに続く投手がいないこと。それは先発陣に限らず、中継ぎと抑えにも当てはまる。広島の投手陣は若手をたくさん起用することによって、成長を待ちたい。若手の成長がない限り、広島の優勝がないことは明らかだ。そして打線もいまだ前田や緒方、野村といったベテランに頼っていることは否めない。しかし去年から中軸に座る嶋やラロッカが今年も決定的な仕事をしてくれそう。問題は一二番に座るであろう尾形と東出。足も使えて小技もあるだけに、中軸に回る前に相手をかき回したい。そしてこの2人の出塁率が大きな鍵となるだろう。ただやはり全体的な層の薄さは隠せない。
ことし巷では中日か巨人の優勝だと言われているが、そんな二強のマッチレースになるとは思えない。そして確信している、そこに阪神が割って入ってくると。ヤクルトと広島は他のチームと比べると層が薄く、少し厳しいか。横浜は先発陣次第だろう。三強である中日は中継ぎが去年のような活躍を見せることが出きるか。去年の酷使がここで響いてきそうな気がする。巨人も同じように救援陣次第。ミセリは本当に抑えることは出来るのか。シコースキー以外の中継ぎにも安定感はない。阪神は先発陣が鍵。井川はいつもどおりの活躍が出来るのか。早めに先発ローテを固めたい。

プロ野球開幕!! ~パ・リーグ編~

2005年04月02日 17時37分56秒 | Weblog
昨日のセ・リーグの開幕でついにプロ野球が開幕した。現在パ・リーグは6試合を終えてトップに立っているのは優勝候補大本命のソフトバンク。そして昨日のセ・リーグの開幕でも優勝候補本命の中日がサヨナラ満塁ホームランで白星スタートを飾った。優勝候補がそれぞれ順調な走り出しを見せたため、このまま何も波乱なく10月まで走ってしまうのだろうか。今回はオープン戦、そしてプロ野球開幕を見ての自分の今年のプロ野球予想をしたいと思う。
まずパ・リーグ。現在トップにソフトバンク。1ゲーム差でロッテ。そしてさらに1ゲーム明けて去年日本一に輝いた西武。もう1ゲーム開いて四位に日ハムとオリックスと新入球団の楽天が並んでいる。オープン戦前に予想したときには今年のパ。リーグの覇者はソフトバンクになるとしたが、まさにその通りの展開となっている。しかし予想では斉藤、新垣、和田、杉内の4本柱が中心となると書いたが、斉藤が故障でまさかの出遅れ。しかし開幕から和田、新垣、馬原、杉内、星野の5人で開幕5連勝を成し遂げた。新垣はまだ本調子ではないが、開幕投手の和田を中心とした先発陣は安定感があり、今先発陣がいる限り、まず大きな連敗をすることはない。打線では故障の癒えない四番松中が休みながらのプレーとなっているが、城島がその穴を埋める活躍を見せ、新外国人のバティスタやカブレラにも当たりが出だしている。さらに新一二番コンビの大村と川崎の活躍も際立っている。やはりソフトバンクが優勝候補の一番手であることになんだ違いはない。
現在二位に付けているロッテは開幕で新入球団の楽天にまさかの敗北を喫したものの、その後見事な立ち直りを見せた。エースの清水直が好調でさらに二番手の渡辺俊も楽天を完封。小林宏は打たれたものの、その後セラフィニ、小野で連勝したのも大きい。打線では李が不調で二軍スタートとなったが、開幕後は今江や西岡が活躍し、現在の順位となっている。しかしやはり中心である福浦やベニーに当たりがないと寂しい。そして李の力も必要になってくる。今年好調な先発陣に実績のある藤田や薮田の救援陣、そして守護神の小林雅とピッチング・スタッフは充実している。問題は打線。特に打線の核であるベニーや李などの長距離砲に当たりが出れば、チームも軌道に乗ることだろう。
去年日本一の西武は開幕から松坂、西口、帆足で三連勝したが、そのあとの三連敗で五分に戻ってしまった。しかし去年二桁勝ち星を挙げた帆足のピッチングは見事なもので、今後松坂に次ぐ柱になることが期待させた。しかし期待の若手である岡本や涌井が滅多打ちにあい、張がいない今、先発陣は不安を抱えている。さらに長田や大沼らの救援陣も打たれている。問題がないのは抑えの豊田だけ。それに対して打線は中心のカブレラや中島が好調なのは心強い。問題は5番を担っている和田の調子が上がってこないこと。これからフェルナンデスも復帰するだけに和田の復活次第では去年日本一をとった打線が復活することになる。
日ハムはスーパースターの新庄が相変わらずの活躍を見せている。やはり新庄が打つと盛り上がる。しかしエースのミラバルが打たれ、さらに二番手のトーマスも打たれるなどチームの成績はいまひとつ。金村や江尻ら好調な投手を巧く生かさなくてはいけない。なにしろ去年ブレークした抑えの横山が思うように相手を抑えることが出来ていない。打線では既出の通り、新庄が去年から続く活躍をみせ。さらに小笠原、セギノール、高橋信ら中軸に当たりが出ている。投手陣が不調な今だからこそ、好調な打線でカバーして白星を拾いたい。
続いて近鉄と合併したオリックス。打線と投手陣が噛み合わず、最下位に沈んでいるが、先発陣は至って好調だ。川越、JP、パーラ、ケビン、ユウキと好調なピッチングが続き、さらに新人の光原までもが安定したピッチングを見せた。さらに抑えの山口も安定している。打線は中心の谷を故障で欠くこともあって、いまひとつ波に乗れていないが、もともと2チームを作るだけの戦力があるので、10月まで安定した戦いぶりが出来るだろう。オリックスは今季ダークホース的存在といえるだろう。
最後に新入球団楽天。開幕ではエースの岩隈の好投もあって歴史的勝利を手にしたが、その後まさかの4連敗。ホッジス、藤崎、ラス、矢野とオープン戦では好投したものの、その調子を持続することが出来なかった。今のところエースの岩隈が2連勝と結果を出している。問題は岩隈に次ぐ投手の存在だろう。その存在が現れない限り、岩隈に全ての比重がかかり、岩隈自身も潰れかねない。打線はここに来て磯部、ロペスに当たりが出たのは良いニュースだ。しかしやはり他のチームと比べると小粒であることは否めない。あとは田尾監督の戦術が鍵を握ることだろう。
ここまで6試合パ・リーグを見てソフトバンクの優勝、そして楽天の最下位は可能性がかなり高いといえる。西武は帆足の独り立ち、そして涌井や岡本などの若手投手の活躍が鍵となる。ロッテは打線の復調次第。日ハムはやはり先発ローテーションを早く固定したい。オリックスはやはりチームとしてのまとまりが鍵。今年もパ・リーグはプレーオフ制度のため、3位以内に入れば日本一の可能性がある。そしてその3枠はまずソフトバンクが確実。そして残りの2枠を西武、ロッテ、オリックスが争うことになるだろう。日ハムは横山やミラバルといった去年の中心に疲れがたまっていることが気がかり。去年は北海道移転一年目ということでモチベーションも高かった。楽天はやっぱり力不足は否めない。
今年はオリックスが楽しみだ。まさにダークホース次第。仰木マジックに期待したい。ロッテは去年の悔しさが最後の粘りに繋がるか。そして松坂頼りの西武はどうなるか。ソフトバンクの独走を許してはいけない。

テーハミングの魅力 ~韓国と日本のサッカーの違い~

2005年04月01日 21時39分52秒 | Weblog
テーハミング、テーハミング、と韓国代表に対しての応援は試合が終わっても鳴り止まなかった。この日、韓国はウズベキスタンに対して2-1で勝利を収め、グループで首位に躍り出た。前節韓国はアウェーでサウジアラビアに良いところなく敗れ、韓国国内では監督交代かという議論が湧き上がる事態となった。しかし、この試合韓国はいい試合を見せた。同じ日、同じように勝点3を手にした日本とは違って、内容的にも相手を上回っていた。この試合を見た結果、韓国が日本より優れている点は3つ。攻撃のスピード、FWの積極性、そしてパク・チソン。
まず攻撃のスピード。これは一度試合を見ると誰もが分かると思うが韓国の攻撃は日本より速く、早い。それは決してバーレーンのようなカウンターの速さではなく、しっかりボールをキープした上で早い攻撃を見せる。日本が長ったらしくボールを横パスばかりで回しているのに対して、韓国は積極的に前にいる選手の足元にボールを蹴りいれていく。それも速いグラウンダーの縦パス。さらにFWにキープ力があるため、くさびの動きも多い。そのため、攻撃は早く、相手の守備陣は形を作る前に攻められるため、失点する可能性が高い。日本の場合、これでもかと横に横にパスしているため、相手は守備を固める時間があり、日本の攻撃をしっかりと受け止めることが出来る。それでいて韓国の場合はボールを失っても早めにプレッシャーをかけていくためボールを失っている時間は短く、チームとしてのボール支配率は高い。この早く、速い攻撃は韓国の特長であり、このような攻撃を出来ているかどうかで韓国の調子を診ることが出来る。
続いてFW陣の積極性。ウズベキスタン戦、韓国は前線の配置をサウジアラビア戦と変えた。調子の悪いイ・チョンスを外し、右からシャ・ドゥリ、イ・ドング、ソル・ギヒョンを並べた。このスリートップは3人ともが高く、強く、技術がある。そしてそれ以上に見事だったのがFW陣の積極性。一対一では常にドリブルで勝負を仕掛け、シュートを打てるシーンでは、積極的に打っていった。その積極性が二点目の綺麗な放物線を描いたイ・ドングのボレーシュートに繋がったといっても過言ではない。それに対して日本のFW陣は積極性がなく、一対一でもまず仕掛けていくことはない。決して能力的に韓国FW陣に劣っているのではない。確かに体格では韓国FWに分があるが、逆にテクニックや速さでは日本のFWに分があるといっても良い。それなのに日本のFWはボールを失うことを恐れて向かっていかない。そしてその消極性が最終予選始まって以来、日本のFW陣は一点しか決めていないという悲しすぎる現実を生み出している。
そしてパク・チソン。この一人の存在が韓国のサッカーの中ではあまりに大きい。それは日本代表の中の中田英や中村、三都主の比ではない。パク・チソンはイ・ヨンピョと共にPSVに所属し、欧州チャンピオンズ・リーグのベスト8にチームが進出する中で何度も決定的な仕事をしている。そしてその輝きは韓国代表でも変わらない。やわらかいタッチとすばやいターンで相手を置き去りにし、クロスをあげれば、スルーパスも出せるし、シュートだって打つ。FKも脅威になっている。さらに守備では所狭しと走り回り、その体力は尽きることがない。まさに韓国サッカーの中心的存在なのである。パク・チソンは昔京都パープルサンガに所属し、松井や黒部と共にプレーしていた。そのときから随所に素晴らしいプレーを見せていたが、今ではそんな活躍を持続することが出来るようになった。しかし韓国イレブンはパク・チソンに頼りきりになることはない。しっかりそれぞれが自分の仕事をして、脅威となることによって、パク・チソンのマークを軽くしている。日本は逆に中村や中田英に頼りすぎるため、そこが止められると何もできなくなる。
日本の選手にパク・チソンと同じことをしてみろと言ってもそれは不可能である。しかし日本にもパク・チソンに負けないほどの輝きを持つ選手はたくさんいる。要するに日本に大切なのはだれかに頼りすぎずに、それぞれが自律性を持ってプレーすること。さらにFW陣にはもっと積極性を求めたいし、中盤からFWへの流れにはもっとスピードが欲しい。そうすることによって、攻撃は相手の脅威となるし、得点が増えることが期待できる。勘違いしないで欲しいが、自分は日本のサッカーが韓国のサッカーより劣っているといっているのではない。日本には韓国にはない守備の強さと安定性がある。しかしオフェンスを見ると韓国に分があるのは誰の目にも明らかだ。日本の攻撃では心は躍らない。
2002年共催したW杯で躍進を遂げた韓国と日本。そして現在最終予選でホーム2試合を勝って、アウェーで負けていることなど同じ要素は多い。しかし見せているサッカーは全くの別物だ。どちらがいい結果を残すかは分からない。安定性の日本と魅力的な韓国。ただそれぞれ見習わなくてはならない部分が多いのは事実である。