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ついにクリーブランドに訪れた歓喜

2016年06月20日 12時26分06秒 | Weblog
今年のNBAファイナルはゲーム7までもつれ込んだ。ファイナルまで駒を進めたのはシーズン73勝の新記録を達成したウォリアーズと、圧倒的な強さでイースタンを勝ち進んだキャバリアーズ。ファイナル開始時の下馬評が高かったのはウォリアーズだった。シーズン73勝をあげる原動力となったスプラッシュブラザーズの活躍。この二人を止めることは厳しいように思えた。
そして、始まったファイナル。やはりリードをしたのはウォリアーズだった。絶対的な強さを誇る地元の試合で二連勝。層の厚さで相手を圧倒した。敵地クリーブランドでの試合も一勝一敗で乗りきり、王手をかけることに成功した。今までファイナルで一勝三敗から巻き返したチームはいない。キャバリアーズは追い込まれた。

ただそんな中すこし気がかりだったのがスプラッシュブラザーズの不調だ。全くシュートが入らないわけではない。どちらかが活躍したり、クォーターに限った活躍ならあった。ただ、シーズン中にあったような爆発力がない。
結果を先に伝えると、キャバリアーズがそこから三連勝して、チャンピオンに輝いた。その要因の一つは第五戦のボーガットの怪我だ。元々ボーガットを抜きにしたスモールラインアップを武器にしていたとはいえ、その選択肢があるのと無いのでは違う。更にボーガットが抜けたことで、キャバリアーズは意図的にトンプソンとラブでインサイドを攻めてきた。リバウンドも勝てなくなり、得意のスリーを外したときに拾えなかった。エジーリやスペイツ、バレジャオにはボーガット程のパス能力はなく、どうしてもチームオフェンスが停滞してしまう。こんなときはスプラッシュブラザーズの爆発で乗りきってきたのだが、今のウォリアーズにはその武器もなかった。
もう一つの要因がアービングの成長だ。キャバリアーズはレブロンのチームだったが、ファイナルが進むにつれ、いつのまにかレブロンとアービングのチームになっていった。レブロンに負けないぐらいの得点源になり、時間帯によってはアービングが引っ張った。それはまるでヒート時代のウェイドを思い起こさせた。あのときのヒートはレブロンとウェイドのチームだった。第七戦も最後に決めたのは同点からのアービングのスリー。あの一本で試合が決まった。もちろんレブロンのブロックも大きかったし、トンプソンのリバウンドも大きかった。ファイナルMVPはレブロンになったが、アービングでもおかしくなかった。彼の成長こそがキャバリアーズの初優勝を呼んだ。
最後にレブロンについて。傲慢な態度やファイナルでの勝率、勝負どころでの牽引力で批判されることも多い。それでも(勝ったから言うわけではないが)彼こそがキングである。今シーズン、コービーが引退した。2000年代前半から中盤にかけて、NBAの顔はシャックであり、コービーだった。しかし、その後のNBAを引っ張ってきたのは間違いなくレブロンである。今シーズンで6シーズン連続でファイナルに進出。こんな選手他にいるだろうか。ただただキングの偉業を讃えたい。

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