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日本の相手はブラジル、クロアチア、オーストラリア

2005年12月10日 23時48分52秒 | Weblog
12月10日未明に抽選会があり、ついに2006年ドイツW杯グループリーグの組み合わせが決まった。そして日本の対戦相手はブラジル、クロアチア、オーストラリアとなった。死の組に組み込まれなかったことを幸運に思うべきだろう。確かにブラジルに勝つのは難しいが、クロアチアとオーストラリアは決して勝てない相手ではない。ただやはり第三者の立場から見ると、ダントツに強いブラジル、次に強いのは欧州のクロアチアと思われているだろう。そして欧州で活躍する選手の多いオーストラリアとアジアでは強い日本が3位グループといったところか。しかし日本には大変喜ぶべきポイントがある。それはブラジルとの対戦が第三戦目ということ。もしブラジルが既に2連勝で勝ち抜きを決めていれば、第三戦目はメンバーを落としてくることも考えられる。そうなれば日本が少なくても勝ち点1を得る可能性は大きくなる。他のチームに対して一勝一分、そしてブラジルに引き分けて、勝ち点5。ブラジルは二勝一分で勝ち点7、クロアチアが一勝一敗一分で勝ち点4。そしてオーストラリアが三敗で勝ち点0。これで日本はグループリーグを勝ち抜くことが出来る。ブラジルには良くて引き分け、攻め手を欠くクロアチアには0-0か1-0での勝利、そしてチームとしてのまとまりに欠けるオーストラリアには2-1での勝利か1-1の引き分け。鍵を握るのは初戦。ここで勝てれば、グループリーグ勝ち抜きの可能性はほぼ八割といっても良いだろう。もし負けたら一割、引き分けたら四割といったとこ。初戦に勝って、グループを勝ち抜きたい。
その他のグループを見てみるとA組は開催国ドイツにコスタリカ、ポーランド、エクアドルが挑戦する。裏で抽選をコントロールしているのではないかと思わせるほどに、ドイツにとっては楽なグループとなった。バラックの怪我でもない限り、ほぼ間違いなく一位抜けすることだろう。二位は三つ巴の争いとなりそうだが、はっきり言って二十歩百歩。どこも決め手を欠く。あえて言えば、地の利を生かしそうなポーランドが一番有利か。
B組はイングランド、スウェーデン、パラグアイ、トリニダードトバコという面白い組み合わせになった。おそらく三強一弱の勢力図となるだろう。まずトリニダードトバコには勝ち目がない。三強の争いでは攻撃の核がないパラグアイが一歩劣りそうだ。前線にBIG3控えるスウェーデンと世界有数の中盤を誇るイングランド、どちらが勝ってもおかしくない。ただイングランドに比べてスウェーデンの方が守備意識が高く、前線に高さもある。イングランドはベッカムのセットプレーで2点ぐらいとらないと、スウェーデンには勝てないだろう。
続いてC組。ドイツW杯の死の組は間違いなくここだ。何しろアルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア・モンテネグロである。南米トップ2のアルゼンチン、予選でチェコを寄せ付けなかったオランダ、カメルーンを下したアフリカ最強のコートジボワール、スペインをも止めた鉄壁を誇るセルビア・モンテネグロ。どこが勝っても変ではない。巷ではアルゼンチンとオランダが有利と言われているが、自分はそうは思わない。アルゼンチンは現在ストライカー不足なのだ。どの選手にもバティストゥータのような存在感はない。クレスポもクラブではベンチを温めている。そしてそのクラブでスタメンをはっているのがコートジボワールのドログバだ。コートジボワールは間違いなく大旋風を巻き起こすことだろう。そしてオランダの経験不足は否めない。若手を起用するのも良いが、本大会ではセードルフやダービッツの力も必要になってくるはずだ。スペインの攻撃陣を止めたセルビア・モンテネグロの守備陣はオランダの若い攻撃陣を止めることだろう。このグループは大混戦になることが予想される。そんな中でも負けなかったチーム、つまり守備に絶対の自信があるセルビア・モンテネグロが一位通過することだろう。そして二位はドログバの活躍を期待してコートジボワールを推したい。
D組は理想的な二強二弱。二強はメキシコ、ポルトガル。二弱はイラン、アンゴラ。メキシコは百戦錬磨の巧さがある。やはり一位抜けの大本命だろう。ポルトガルは前回大会期待されながら予選敗退したが、今回は期待できる。クリスティアーノ・ロナウドやデコといった選手を果たしてイランやアンゴラは止めることができるだろうか。答えはノーだ。ただメキシコには苦しみそうだ。二位抜けが良いとこだろう。イランとアンゴラは申し訳ないが、最下位争いをすることになるだろう。
E組はC組ほどではないが、プチ死の組である。カテナチオのイタリア、黄金世代のガーナ、東欧の強豪チェコ、そして何気に強い米国である。この組の場合、前置きがある。チェコはネドベドがいるとして考える。その場合、チェコは一位抜けするだろう。前線にコラー、そこにロシツキーとネドベドが突っ込んでくる攻撃はかなりの迫力だ。イタリアは前線の核がいない。ジラルディーノもトニも経験がない。トッティはやはり精神的な問題が。ただ守備がものを言って、二位抜けしそうだ。ガーナはいい選手がいるのは中盤だけだし、米国は全体的に小粒である。もう一度言うが、これはあくまでネドベド代表復帰を仮定している。
F組は既に述べたとおり、ブラジルが一位、日本が二位、クロアチアが三位、オーストラリアが最下位。ただ二位以下は混戦が予想される。日本は俊輔のFK、そして久保の完全復活に期待したい。オーストラリアはヒディングの手腕、クロアチアはプルショが鍵を握ることになるだろう。
G組はフランス、スイス、韓国、トーゴ。あまり盛り上がらなさそうな組である。何しろ落ち目のフランス、タレントがあまりいないスイス、伸び悩みの韓国、ダークホースのトーゴ。それではどこがこのグループを突破するか。普通に考えたらフランスだろう。アンリ、トレセゲのツートップは世界ナンバーワンかもしれない。しかし監督がよくない。全くチームがまとまってないし、ピレスも召集してない。監督を変えない限り、前回大会の再現はありうる。たぶん一勝二分ぐらいで首位通過するだろう。二位争いは韓国とスイスの争いになることだろう。ただ勢いを地の利を考えるとスイスが一歩有利か。韓国はパク・チソンに頼りきりの攻撃を改造する必要があるだろう。
最後にH組。スペイン、ウクライナ、サウジアラビア、チュニジアといった面々。確実にスペインの実力は頭一つ抜けている。がちがちの首位通過大本命だ。そしてシェフチェンコを擁するウクライナが二位通過しそうだ。サウジアラビアとチュニジアは厳しい大会を強いられそうだ。この二チームが予選を通過するためにはシェフチェンコの怪我を祈るしかない。
まとめてみると
A組 首位ドイツ 二位ポーランド
B組 首位スウェーデン 二位イングランド
C組 首位セルビア・モンテネグロ 二位コートジボワール
D組 首位メキシコ 二位ポルトガル
E組 首位チェコ 二位イタリア
F組 首位ブラジル 二位日本
G組 首位フランス 二位スイス
H組 首位スペイン 二位ウクライナ
こうなった場合、決勝トーナメントのカードを一つずつ考えてみると、ドイツ対イングランドという屈指のカードがある。有利に立つのは開催国ドイツ、ただそれがプレッシャーになることも予想される。しかもタレントはイングランドの勝ち。おそらくイングランドが勝ち抜くだろう。スウェーデン対ポーランドはまず間違いなくスウェーデンの勝ちだ。イブラヒモビッチ、ラーション、リュングベリのトライアングルをポーランドが止めることができるとは思えない。
セルビア・モンテネグロ対ポルトガルはおそらく0-0が長らく続くことだろう。ただゲームを決めることの出来る選手を擁するのはポルトガル。デコが決勝点をたたき出すに違いない。メキシコ対コートジボワールは、おそらくコートジボワールの勝ち。メキシコは予選でアンゴラというアフリカ勢と対戦するのだが、コートジボワールはレベルが違う。メキシコはアフリカ勢の身体能力に驚くこととなるだろう。
我らが日本の相手はチェコ。悪いが勝てない、どう足掻いても。ネドベドを止められないし、ロシツキーも止められない。コラーには競り勝てない。ここで日本は夢の終焉を見ることだろう。そしてここで実現する米国W杯の決勝カード、ブラジル対イタリア。果たしてカテナチオはブラジルの攻撃陣に通用するのか。答えはもちろんノー。点の取り合いになって、ブラジルが勝つだろう。イタリアはまたも早々とW杯から姿を消すことになった。
フランスの相手はウクライナ。アンリとトレセゲ対シェフチェンコ。ただ如何せん、一人ではどうしようもない。フランスの優位は動かない。最後はスペイン対スイス。ここはもちろんスペイン。タレントの質、量共に違いすぎる。スペインが大差をつけて勝ち進むことだろう。
ついに準々決勝。まずはイングランド対ポルトガル。そうEUROの再現である。実力は遜色ない。問題は相性。ポルトガルのサイド攻撃はガリーネビルとアシュリーコールに止められるだろう。しかしオーウェンとルーニーのスピードをポルトガルは止めることができない。勝者はイングランドだろう。スウェーデン対コートジボワール。今大会のダークホース決定戦みたいなカード。おそらくコートジボワールはここで息切れするだろう。ここまで来たことに満足してしまい、実力が出し切れないだろう。スウェーデンは今回のW杯がラストチャンス。果てしない想いがチームを強くする。スウェーデンが準決勝に駒を進めるだろう。
チェコ対フランス。エース対決。アンリ対ネドベド。ただチームの完成度を比べると上にいるのはチェコ。確かにチェコのほうが層は薄い。しかし、スウェーデンのようにチェコに対してもこの大会がラストチャンス。準決勝に勝ち進みたい。そしてブラジル対スペイン。どちらも数多くのチャンスを作り出すだろう。問題は決定力。ブラジルは今大会決定力という点では頭一つ抜けている。ブラジルが点の取り合いを制するだろう。
そしてついに準決勝。イングランド対チェコ。死闘。点はなかなか入らない。そしてイングランドが攻勢をかける。ジェラードとランパードが両方とも一気に上がった瞬間、ネドベドの速攻。そして決勝点。チェコ、ついに決勝へ。
もう一試合はスウェーデン対ブラジル。既に力を使い果たしたスウェーデンは気力のみ。それでもブラジルの守備陣は切り裂かれる。ただ試合を決めたのはロナウジーニョ。ロナウドへスルーパスを通して、決勝点をアシスト。ロナウジーニョはこの大会で伝説となるだろう。
決勝はチェコ対ブラジル。決勝は一方的な試合となった。層の薄いチェコはここまでほとんど選手を代えずに戦ってきた。ブラジルは選手層が半端なく厚い。その差が出た。ブラジルは二大会連続の栄冠。ロナウドはW杯通算得点の記録を打ち立てた。三位にはフランスを下したスウェーデンが輝いた。