WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

ベスト8掴みかけて

2005年06月22日 06時02分23秒 | Weblog
オランダで行われている世界ユース選手権。日本代表は決勝トーナメント一回戦モロッコ相手に1-0で敗れて、ベスト8進出はならなかった。しかし様々な可能性を感じさせてくれる一戦だった。
この試合日本代表は予選リーグの3試合と比べて、格段に動きは良かった。前線からカレンを中心にプレッシャーをかけ、幾つかのチャンスを築いた。もしポストを叩いたカレンの2本のシュートがゴールネットに吸い込まれていれば、日本はベスト8に進出していただろう。後半は前半飛ばしたこともあり、足が止まり、何度もピンチを招いたものの、西川を中心とした守備は落ち着いていた。ただ最後のロスタイム、延長戦を視野に入れ始めたところをモロッコにやられた。キャプテン兵藤のミスから、ボールを失い、ゴール前にぽっかりスペースを空けてしまった。勿体ない1点ではあったが、実際延長に進んでいたとしても厳しい戦いだったことは間違いない。
ただこの試合を通して、本当に若い日本代表の活躍は見事だった。前線を駆け回ったカレンに、エースの平山、スーパーサブの前田とFWはそれぞれ持ち味を見せた。特にカレンは前線から豊富な体力を武器にプレッシャーをかけた。前半のポストに直撃したシュート2本は運がなかったとしか言いようがない。そして試合終了直前のエリア外からのシュートも惜しいものだった。ただこのカレンの活躍がこの試合を白熱させたことは誰の目にも明らかだった。平山はこの試合も相手の厳しいマークに手を焼き、あまり印象に残るような活躍は出来なかった。ただ後半に見せた巧い体の使い方は平山らしさがあった。今大会を通して、やはり動き出しの遅さと、足元でのキープに難が見られた。やはりエースとして、そして大学進学が間違いじゃなかったことを証明するためにも、まだ成長しなくてはいけない。前田は今日の試合はインパクトにかけた。惜しいFKもあったが、スーパーサブとして、相手を慌てさせるようなプレーが欲しかった。前田も、そして17歳の森本も、もっと自分の色を出す必要性があるだろう。
中盤では、攻撃の中心を務めた水野と家長、そして攻守の繋ぎ役の梶山の奮闘が光った。水野は軽量にも関わらず、見事な技術を見せた。このプレーを見た欧州サッカー関係者からスカウトがあってもおかしくない。ただやはり守備面はまだ磨く余地がありそうだ。家長は今大会のMVPと言っても過言ではない。常に家長の左サイドは相手の脅威であり続けた。ライバルの苔口をベンチに追いやった活躍は素晴らしかった。梶山は今日も繋ぎ役として、そして後半にはどんどん前に出て攻撃にも参加した。まだ故障明けということもあり、スタミナ面には不安もあるが、センスは光っていた。途中出場の兵藤は体調が悪いのか、つまらないプレーに終始した。最後の相手の決勝点も兵藤のミスから生まれたことも忘れてはならない。この悔しさをばねにして成長して欲しい。
今日の他のスタメン、西川、増嶋、小林、柳楽、水本、中村は守備に追われた。しかし今までの試合に比べると、集中力があり、相手に大きなチャンスをほぼ与えなかった。それだけに最後のポジショニングのミスは勿体なかった。ただ水本や中村の一対一の強さは際立っていた。アフリカの選手を相手にもぜんぜん怯まずに、勝負していた。この経験は今後も生きることだろう。増嶋はやはり攻撃の一歩目としてのフィードの精度がいまひとつだった。ディフェンス・リーダーとしては声も出ていたし、最終ラインは統率できていた。そしてGKの西川はこの前のオーストラリア戦のミスを取り戻すためか、気合が入っていた。そしてセービングは安定感があり、安心してみていることが出来た。川口の後釜は西川かと思わせる今大会の活躍だった。
今大会確かに日本は白星を挙げることは出来なかったし、ベスト8にも進出することは出来なかった。ただ優勝候補のオランダをあと一歩まで追い込んだし、モロッコ相手にも互角以上の戦いぶりを見せた。2008年の北京五輪を担うであろうこの世代。結果は良くはなかったが、可能性は感じさせた。特にJで活躍する面々はこの大会でも安定した活躍を見せた。逆に大学勢はいまひとつの出来だったと言えるだろう。大学勢もさらに上の舞台に出場する必要があるのかもしれない。まだオリンピックまでは2年ある。2年間でどれだけ成長するのか。まだまだ伸びる、そんな想いを抱かさせてくれた今大会。今度はベスト16では許されない。メダルを首から提げて喜ぶヤング・ジャパンを2年後見たい。

ワールドユースの可能性

2005年06月16日 16時53分29秒 | Weblog
現在オランダで開催されているワールドユース選手権。現在日本は二戦を終えて一分一敗でグループ最下位に沈んでいる。そしてグループ最終戦であるオーストラリア戦に全てをかける。第一戦は開催国でもあり、優勝候補筆頭のオランダに2-1での惜敗。さらに第二戦はベナン相手に1-1で引き分け、あとがなくなった。99年の黄金世代のときは決勝まで進み、前回のUAE大会もベスト8まで進出した。しかし今回はグループリーグ敗退の危機。今回の日本代表は谷間の世代なのか。
第二戦ベナン戦をテレビで観戦した。日本は前半37分に先制点を許したものの、後半20分に水野が直接FKを相手ゴールに叩き込み、同点に追いついた。さらに後半26分には相手DFが二枚目のイエローカードで退場となり、日本は数的優位を得た。しかしその優位を活用できない日本は、その後も一進一退の攻防を繰り返し、勝点1しか得ることが出来なかった。
今回の日本代表の弱点はチームとしてのまとまりの無さにあると思う。さらにチームとしての方針の間違い。足元に技術がある選手がたくさんいるにも関わらず、ロングボールでの攻撃に終始し、ポゼッションをキープすることが出来ない。さらに雑なプレーが多い。例えば、トラップやパスといった基本的なプレーのミスが多い。ベナン戦の相手の先取点も兵藤のトラップミスから生まれたものだった。さらに焦った後半は縦パスの精度が低く、そこを相手に狙われて速攻を食らった。
ただそれぞれ個の能力を見ると、決して今までの大会と見比べても見劣りするような陣容ではない。まずエース平山。去年のアテネオリンピックに飛び級して出場したことからも分かる通り、能力は疑う余地が無い。特に持ち味であるヘッディングの高さ、そして相手DFを背負ってのキープ力、どれをとっても今の日本代表に無いものである。しかし今大会は相手も平山に密着マークをしているため、思うようなプレーが出来ていない。しかしエースである以上、そんなマークに負けないプレーが必要である。
さらにその平山とツートップを組むカレン・ロバートも能力では平山に勝るとも劣らない。サイドを駆け上がるスピードに、ドリブルのテクニック、そして何よりも特筆すべきは献身的なディフェンス。現在Jリーグでもジュビロ磐田でスタメンを張り、既に4得点をあげている。しかしなぜかユース代表としては無得点。得点をあげることが出来ずに苦しんでいる。得点を挙げなくてもカレンならディフェンスでもチームに貢献しているものの、やはりFWとして得点を挙げたいのが本音だろう。
他にも前線には若干17歳の森本という才能のあふれる選手がいる。ベナン戦では足元にボールが来なかったこともあり、活躍できなかったが、日本の次世代を担う選手であることは間違いない。平山、カレンと組むスリートップは脅威そのものだ。
中盤にもきらめく星はいる。まずベナン戦で同点FKを決めた水野。ジェフで活躍しているだけあって、ボールキープ力はずば抜けたものがある。さらにスルーパスやプレースキックにも光るものを持っていて、ユース代表で貴重な流れを変えることの出来る存在だ。
平山とは国見時代からコンビを組む兵藤もキープ力では負けない。水野が足元のテクニックでキープするのとは違い、兵藤は小さい体を巧く使ってキープする。チームのキャプテンを務めるだけに責任も感じているはずだ。
さらにサイドのポジションを争う家長と苔口。この2人の突破力も世界に通用するものがある。ベナン戦で先発した家長は相手のサイドを切り裂き、ベナンDFを混乱に陥れた。苔口もJでの活躍は記憶に新しい。2人で競い合うことで、ステップアップしていくはずだ。
ただ中盤から前線にタレントが揃うのに比べて、ボランチから後ろは心許ない。ベナン戦では先発ボランチを務めた梶山がスタミナ不足で前半で引いた後は、中盤の底のボールが落ち着かず、ロングボール中心の攻撃となってしまった。さらにスリーバックの水本、柳楽、増嶋は守備面では飛び込みすぎる癖があり、さらにロングフィードの精度があまりにも低く、攻撃に全く繋がっていない。唯一GKの西川だけは普及点のプレーを見せていた。
そしてやはり先にも述べたとおり、問題はチームとしての方針にあったと思う。どう考えても身体能力で上回る相手に対して、ロングボールで攻めるのは効率が良いとは思えない。いくら平山がいてもだ。やはりもっと、テクニックを生かして中盤からしっかりパスをつないで攻めるべきだっただろう。
まぁもう今どれだけ言ってもあとの祭りだ。あとはオーストラリア戦に全てを出し切るしかない。しっかり勝って、次に望みをつなげたい。タレント力ではどこのチームにも負けてると思えない。ピッチの上の選手が全ての力を出し切ることさえ出来れば、笑っていることが出来るはずだ。たった三試合で日本に帰りたくないだろう。

阪神が来る!!

2005年06月12日 17時48分39秒 | Weblog
現在セ・リーグの順位表は上位4チームが3ゲーム差の中でひしめき合う混戦を示しだしている。そんな中首位に立つのが関西の雄こと、阪神タイガース。一昨年のセ界の覇者である。しかし去年はBクラスに沈んだ。下位に沈んだ原因を挙げればきりがない。監督の交代、不安定な中継ぎ、繋がらない打線。そして今年の開幕当初、専門家は皆阪神を優勝候補から外した。大勢の人が中日と巨人のマッチレースになると予想した。しかし現在巨人は最下位に沈み、中日は交流戦で順位を落とした。
覚えているだろうか。開幕直前、自分が阪神を優勝候補にあげていたことを。巨人は貧弱な投手陣という理由で、中日は中継ぎ陣の疲労という理由で優勝は難しいと書いた。まさに予想通りの展開。予想外なのは古田の不調をもろともせずに首位に迫る勢いのヤクルトぐらい。現在首位に立つ阪神の強さはどこにあるのだろうか。
まず投手陣。現在阪神の先発陣を支えているのはエースの福原を中心に、安定感のある安藤と杉山、そしてベテランの下柳の4本柱。この四人に井川、ブラウン、能見といったところで先発を担っている。開幕前は福原と井川のダブル・エースが中心になると考えられていたが、誰もが思いもしなかった井川の不調。はっきり言ってこんなな活躍ではもうエースとは呼べない。それに対して、白星は増えてないものの、福原の投球は例年になく安定している。エースの名に恥じない投球を続けている。さらに中継ぎから転向した安藤も先発で結果を出し、若手の杉山も今年を躍進の年としそうだ。それでも先発陣は質量共にいまひとつの出来だ。井川の不調は大きいし、ルーキー能見と新外国人であるブラウンとダーウィンが先発に食い込んでこないのも予想外。夏場にかけて彼らの奮起が阪神優勝の鍵となるだろう。そしてここまで阪神が健闘しているのは救援陣の活躍によるものが大きい。現在の勝利の方程式は先発陣が6回を投げ、そのあと藤川、ウィリアムス、久保田とつなぐ形。3人ともが安定し、結果を残している。この3人にプラスして、新人の橋本、江草が大きな役割を果たした。先発が崩れた試合も負け試合とならなかったのは、この2人の活躍が大きい。さらに最近になって吉野、桟原が一軍に上がってきた。今まで上記の中継ぎ5人に頼ってきただけに、夏場にかけてこの二人の存在はより重要になってくるだろう。
そして攻撃陣。現在のラインアップを見ると、核弾頭の赤星、二年目の鳥谷、広島から移籍のシーツ、頼れる四番金本、現在リーグ打点トップの今岡、6番は流動的で桧山かスペンサー、攻守の核の矢野、8番は調子の悪い藤本か関本となっている。赤星は今年例年より盗塁死が多いものの、盗塁王を獲る確率が高い。今年の目標であった首位打者にどこまで近付けるかも注目だ。現在2番に入る鳥谷に去年の面影はなく、攻守に安定感がある。3割を目指して欲しいところだ。シーツは開幕当初の勢いこそ失せたものの、依然として3割に近い打率を残している。中軸として打点にこだわるよりかは、どれだけ続く金本、今岡につなぐことが出来るかが彼の仕事となりそうだ。四番金本は今季フル回転の活躍。良いところで本塁打を打ち、何度もチームのピンチを救ってきた。今岡は現在ダントツの打点王。金本とのタイトル争いが楽しみだ。そして7番には矢野が座る。巧手の核なだけに疲れが気がかりだが、浅井という二番手捕手が出てきたこともあり、大きな心配はいらなさそうだ。現在の阪神の問題は6番ライトと8番セカンド。ライトは桧山とスペンサーが争っているものの、桧山は2割5分をきる打率に悩み、スペンサーは守備に難がある。桧山の打撃の復調を待つことしか出来ない。藤本と関本は去年共にスタメンを張っていたにも関わらず、今季は両方ともが2割2分の打率では情けない。夏場までには調子を取り戻して欲しい。このスタメン勢と共に浜中、町田が代打として活躍を続けている。浜中は怪我の治り次第では先発もありうる。
現在阪神は首位に立っているものの、圧倒的な強さはない。その訳は情けない先発陣と噛み合わない投打にある。夏場にかけて期待するのは井川、ダーウィン、能見、吉野、藤本、関本、桧山、浜中といったとこ。特に井川には少なくても10勝はあげてもらわないと話にならない。井川の左腕に阪神の優勝が懸かっていると言っても過言ではない。エースとしての誇り、もう忘れてしまったのか。

W杯は甘くない

2005年06月11日 17時43分43秒 | Weblog
先日日本代表が世界で一番早く(開催国のドイツを除く)W杯出場を決め、日本中はサッカー一色に染まった。そしてその日本に続くようにイラン、韓国、サウジアラビアとアジアに与えられた4.5カ国のW杯出場枠の内、4カ国が続いて決まった。(アルゼンチンも南米予選ダントツの数字で出場を決めた)残りの一カ国はバーレーンとアジア最終予選B組最終節のクウェートとウズベキスタンの勝者がプレイオフを行い、その勝者が中南米カリブ海予選の第4位と戦い、勝ったほうがW杯出場となる。ただこの既にW杯出場を決めたアジアの4カ国の名前を見ると、順当という言葉が思い浮かぶ。たぶんこの4カ国が現在のアジアで最もタレントを揃え、経験があり、そして何よりも勝負強いチームだろう。W杯常連国の韓国とサウジアラビア、アジア一のタレントを誇るイラン、そして去年のアジアカップ優勝国である日本。予想外だったことは最終予選に中国がいなかったことぐらい。日韓W杯で始めて出場を果たし、去年のアジアカップでも決勝まで残った中国は一次予選でクウェートの前に総得点わずか1点の差でW杯出場を逃すこととなった。
しかしアジア予選を勝ち抜いたからといって、そして世界で最初にW杯への切符を掴んだからといって、W杯を楽観視して良い訳ではない。今回日本があっさりW杯出場を決めたことによって、日本中から日本代表はW杯でもそこそこの成績が残せるのではないかという甘い考えがよく聞こえてくるが、W杯はそんなに甘くはない。前回のW杯で日本は始めて決勝トーナメント進出を果たした。しかし、だからといって、今回も決勝トーナメントに進めるというわけではない。前回のW杯では開催国ということで第一シードとして扱われ、ブラジルやアルゼンチン、フランスといった世界の一流の国とグループリーグで当たることはなかった。そのため日本はロシア、ベルギー、チュニジアという比較的楽な組み合わせとなり、日本中からの声援を背に受け、決勝トーナメント進出を果たした。しかし今度のドイツでのW杯では日本は開催国ではないため、厳しいグループに入る可能性が高い。このまま順調に予選が終わると考えれば、今度のドイツW杯での第一シードは、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、イングランド、ポルトガル、フランス(予選では苦戦しているが)、オランダの可能性が高い。(当然スペインやチェコもありうる)この中のどこかのチームと日本は同じグループに組み込まれることになる。どこの国と同じグループになっても勝点3を得ることは非常に難しく、良くて勝点1という試合になることだろう。さらに同じグループには日本が苦手としているアフリカ勢が入る可能性が高い。今回のW杯に出場するアフリカの国は5カ国。8つのグループのうち、5つにアフリカの国が入るわけだから、半分以上の確率で日本とも同じグループに入る。そしてもう一チームもW杯に出場するほどの国なのだから、少なくとも日本と同等、もしかすると、それ以上の力を持つ国である可能性もある。例えば、世界一のブラジル、カメルーンより予選で上にいるコートジボワール、さらにシェフチェンコ率いるウクライナと日本なんて組み合わせの可能性だってあるし、他にもアルゼンチンとチェコとメキシコと日本なんて組み合わせもありうる。グループ突破どころか一勝挙げることすら非常に難しい組み合わせである。絶対にドイツW杯で日本が前回のW杯のときのような楽な組み合わせに組み込まれることはない。
そんなことを踏まえてのこの前の中田英の発言だったのだろう、このチームにはまだW杯を勝ち抜くだけの力はないと。その通りだと思う。日韓W杯でグループリーグを突破した力と今回のドイツグループリーグを勝ち抜くことに要する力はぜんぜん違うのだ。今回のほうがはっきり言って倍ぐらいの力を要する。前回は開催国であったため、日本中からの大声援があった。しかし当然ドイツではそのようなことは期待できない。簡単に言えば、フランスW杯を考えて欲しい。初出場の日本はフランスでの知名度も低く、応援も少なかった。そして強豪アルゼンチン、3位となったクロアチア、そしてジャマイカという組み合わせの中で、何もできないまま3連敗してフランスを去った。今回も同じことを繰り返す可能性は決して低くはないのだ。
だからといってドイツW杯に対して悲観する必要もない。何しろまだ一年あるのだ。成長することも出来るし、新しい人材を探し出すことも出来る。日本が一番早くW杯を決めたという事実は、他の出場国より準備期間が長いということを示している。しかもフランスW杯の頃と比べると欧州で活躍している選手が多く、環境にも比較的簡単に馴染むことができるだろう。
日本がW杯を決めた次の日のニュースで行ったアンケートで、日本はドイツW杯でどこまで行けますかと街中の人に聞いていた。そして気の早い人は優勝と答え、現実的に考えてそうな人も日韓W杯のときより上のベスト8と語っていた。しかし今現実的に日本代表が目指すべき場所はグループリーグ突破である、すなわちベスト16。この目標が達成できたら御の字だろう。今から一年間ジーコは何が出来る?どこまで日本代表を強くすることができるか。ラッキーなことにジーコはW杯終了後まで監督であることが決まっている。好き勝手やっていい、日本が強くなるのなら。ベスト16、決して不可能な数字ではないはずだ。

NBAファイナル

2005年06月09日 22時32分05秒 | Weblog
日本ではサッカーで沸いていたため、全くの無関心となっているが、海の向こうアメリカでもサッカーに負けない厚い熱い戦いが繰り広げられている。そのスポーツの名前はバスケットボール。そうNBA。ついにNBAファイナルのカードが決定した。今年のNBAファイナルはスパーズ対ピストンズとなった。
先日まで行われていた東西カンファレンスの決勝。東ではヒートがピストンズ相手に最終戦までもつれ込んだ。もともと東でシーズン最高勝率を成し遂げたのはヒート。ヒートは東の優勝候補筆頭だった。しかし、何より響いたのが第五戦でのウェードの負傷。そのため、ウェードが試合に出ることが出来なかった第六戦はあっけなくヒートは敗れ去った。そして最終戦、ヒートはウェードが復帰したものの、流れを引き戻すことは出来ずに涙を呑むこととなった。ピストンズはNBAチャンピオンになった去年に続いて、二年連続のファイナル進出だ。ヒートにとって今年は大躍進の年だった。シャックが来たこと、そして何よりもウェードの成長。ウェードは今年の大活躍でスーパースターの仲間入りを果たした。ヒートは来年も強い、これは断言できる。
西カンファレンスでは第一シードのサンズが、経験豊富なスパーズの前にあっさりと屈した。スパーズ相手に上げた白星は一つだけ。やはり最後になって経験不足が響いた。大舞台に強いスパーズのダンカンやパーカー、ジノビリを止めることができず、大事なところで豊富な優勝経験を持つオーリーにスリーポイントを決められて、敗退が決まった。しかしサンズは今年ナッシュが加入したことにより、インサイドのストッドルマイヤーやマリオンが生き、見事なオフェンス重視の戦いぶりを見せた。サンズも今年の悔しさを胸に、来年もNBAチャンピオンを目指した戦いを見せてくれるだろう。
そして決まったスパーズ対ピストンズ。どちらもディフェンスに重きを置くチームである。それぞれガードにはパーカーとジノビリ、ビラップスとハミルトンといった好選手が揃っているが、どちらも甲乙つけがたく、勝負はインサイドということになりそうだ。そう問題はスパーズの中心であるダンカンを両ウォラスが止めることができるかどうかだ。もし25点以下に抑えることが出来たなら、このファイナルはピストンズ優位に進んでいくだろう。もしダンカンが25点以上、そしてリバウンドをコントロールするようなら、スパーズのスウィープもありうる。
さてインサイドを制するのはどちらのチームか。ダンカンはサンズのストッドルマイヤーやマリオンのディフェンスを苦もなく退け、それに対してピストンズのインサイドはヒートのシャッキー・オニールを抑えきった。勝ったチームが最高のインサイドを持つチームだ。そしてNBAのチャンピオンだ。戦いはまもなく始まる。

W杯出場決定、そしてW杯に向けて

2005年06月08日 23時46分13秒 | Weblog
感動した。何に?日本がW杯出場を決めたことにではない。サポーターがスタジアムの外から選手に届くようにと大きな声で応援していたことだ。スタジアムの外から聞こえるニッポン・コールには感動した。日本代表は12人目の存在を感じていたはずだ。そしてこの存在が日本をW杯へと導いた。
試合へと目を向けてみると、まぁ、もう既に前半については述べたので、後半から。後半は鈴木の代わりに大黒が入ったこともあり、日本にチャンスが増えた。しかしそれでも小笠原はチャンスメーカーではなく、ただパスの散らし役でしかなかったため、大きなチャンスは生まれなかった。さらに稲本が機能せず、中田浩も縦への突破がなかったため、攻撃は行き詰った。そんな時、稲本がゴール前にあげたボールに大黒が競り合う。大黒が相手ディフェンダーに体を巧く寄せていたため、クリアは中途半端になり、そのこぼれだまを柳沢がスライディングで蹴りこんだ。大黒の諦めない姿勢も見事だったし、柳沢のふかさなかったシュートも素晴らしかった。この予選を通じて、初めてツートップが機能した瞬間だったかもしれない。
そしてその後は前に出てくる北朝鮮に押されることも増え始め、ジーコが二枚目の交代枠を使う。柳沢に代えて遠藤。そしてこの遠藤が攻撃のリズムを作り出す。ボランチが三枚に増えたことで小笠原も前に上がりやすくなり、遠藤も機を見て前に上がっていった。そしてその2人に大黒が絡んで、チャンスをいくつも作り出す。しかし大黒が決めることが出来ない。しかし、試合終了直前に田中のパスが大黒にキーパーとの一対一のチャンスを与え、大黒は冷静にキーパーをかわし、リードは二点となった。そしてこの時点で実質日本のW杯出場は決まった。
これで日本は開催国ドイツを除いて、W杯出場を決めた世界で最初の国となった。これは本当に凄いことだし、最終予選で5試合で勝点12という結果も凄い。ジーコは見事に結果を出した。しかし、だからといって、このままW杯の指揮をジーコにとって欲しいということではない。
何よりジーコは自分の好きな選手にこだわりすぎている。例えば、宮本。確かにキャプテンとしては評価できるが、ディフェンダーとしての評価はそれほど高いものではない。今日の試合でも前半20分にマークの相手をフリーにしてしまい、決定的なピンチを招いた。そして日本には松田というこれ以上いないであろうセンターバックがいる。宮本、松田両方共と組んだことがある中澤は松田のほうが断然良いと松田の実力を求めている。しかし、それでもジーコは宮本にこだわる。宮本は身長がディフェンダーをしては低く、スピードもないため、フォーバックにすることが出来ない。しかし身体能力で上回る松田を真ん中で中澤と起用すれば、フォーバックの可能性も生まれる。これからW杯まで約一年ある中でジーコはセンターバックを再考しなくてはならない。
さらにフォーメーションも考え直す必要があるだろう。3-5-2や3-6-1には限界がある。何より前線に迫力がない日本の場合、このような守備的なフォーメーションにすると、攻撃力があまりにも無さ過ぎる。そのため、4-4-2や4-2-3-1、さらに今はやりの4-3-3を試してみるのも面白いのではないだろう。
まずゴールキーパーに関しては川口と楢崎の体制でやっていけるだろう。いまさら無理に新しい守護神を探す必要なない。
最終ラインはフォーバックを試す必要がある。今の日本代表の守備陣は中澤がいないだけで、ガクッとレベルが落ちる。中澤は外すことが出来ない。そして中澤の相方には松田が適役だ。クラブでも組んでいるし、実力もあり、経験も豊富。この2人を中心に最終ラインは考えるべきだ。スリーバックならもう一人は田中か坪井で問題はないが、問題はフォーバックのときの両サイド。右は加地で良いと思うが、左の三都主は感情的過ぎる。あんなにたくさんイエローをもらうようでは使うことは出来ない。三浦淳や中田浩を左サイドで使うことはやめ、三都主以外の左のスペシャリストを探すべきである。そして三都主も大きく成長しなくてはならない。特に精神的に。
中盤はボランチに小野、福西、遠藤、稲本など、ひしめき合っている。ただ今日の反省から、潰し役と組み立て役に分けて、召集すべきである。潰し役は福西、稲本、以外に今野を試してみるべきだろう。そして組み立て役は小野、遠藤、中田英、そして阿部をまた試してみるのも面白いだろう。当然他にもリーグで活躍した選手を試して見るべきである。
トップ下は中村を中心に、小笠原、中田英、他にもフランスで実績を残している松井も代表で試してみるべきだろう。さらにフォーメーションによってはウイングという存在が必要になってくる。日本には本山や石川といったドリブラーがいる。彼らを使わない手はない。いや、ぜひ彼らをウイングとして試すことの出来るフォーメーションを試すべきである。
そしてフォワードの中心はまだ傷が癒えてないとはいえ、やはり中心は久保だろう。一番頼りになるし、一番迫力がある。鈴木はもう要らない。あくまで久保の代わりに過ぎない。そして他には高原、柳沢、玉田、大黒、大久保が候補だろう。ただこれらの選手はタイプが似ているため、同時にピッチに送り込むのは厳しい。
他にはスーパーサブの存在を見つけたい。今の代表にはスーパーサブがいない。そのためには田中達や石川のような独特なステップを持った選手を試す必要がある。
本当ならジーコも代えたいと言いたいところだが、既にジーコは代わらないと川淵キャプテンが明言しているため、それは期待できない。そのため、ジーコがこれからどう変わるか。もっと攻撃志向になれるか。攻撃をしないで敗れ去った日韓W杯を繰り返してはいけない。計算できる攻撃を見つけ出すことがジーコに課せられた課題である。まだW杯まで一年ある。その間にはコンフェデや東アジア選手権などいろいろ試す舞台はある。W杯出場権はまだ通過点に過ぎない。問題はW杯で、そして決勝トーナメントでどれだけ戦うことが出来るかなのだ。

もうすぐ北朝鮮戦の後半が始まる

2005年06月08日 20時48分19秒 | Weblog
ただいまアジア最終予選第五戦日本対北朝鮮戦のハーフタイム中。もうすぐ後半が始まる。はっきり言って前半はひどいものだった。得点が入る気配は全くなく、最後の10分は完全に北朝鮮に押されていた。いくら引き分けでW杯が決まるといっても、これじゃあ情けなさ過ぎる。問題があるのはボランチの構成と、サイドからの攻撃、さらに小笠原と鈴木である。
まずボランチの構成というのは今日は福西と稲本が組んであるが、これでは攻撃のリズムを作れるボランチがいない。いつもは小野がいるし、この前の試合は中田英がいた。しかし今日コンビを組む稲本と福西はどちらも自分が上がっていって、決して自分から試合を作るたちではない。そのため攻撃にリズムが生まれてこない。なぜジーコは遠藤を起用しなかったのか。遠藤は小野にも勝るとも劣らないパサーであり、抜群の攻撃センスを持っている。稲本と福西のボランチのコンビは失敗と言わざるを得ない。
続いてサイド攻撃は三都主が出場停止でいないため、左に何故か三浦淳ではなく中田浩、右にはいつも通りの加地が位置している。加地は三都主の分もという勢いで攻撃参加を見せているものの、思いっきりが悪いため、縦への突破の判断が出来ていない。そのため判断が遅れて、相手にボールを奪われている。中田浩はスピード不足。縦に抜く力がないため、どうしても低めのポジション取りになる。サイド攻撃は機能していない。
そして小笠原は、前回のバーレーン戦で魅せた輝きはない。やはり中村、中田英という存在がいたから輝いていたのか。この活躍ではトップ下としては失格である。ボールを持っても簡単にはたくだけでは、トップ下の働きを全うしているとは言い難い。後半どれだけ挽回してくれるか。
鈴木は本当に動きが悪い。どうした、そんなに体調が悪いか。ボールをキープすることも出来ないし、見方にパスをつなぐことも出来ない。当然ポスト役は出来てないし、シュートも打てない。ジーコもそれに気付いて、後半は鈴木の代わりに大黒を入れた。鈴木で攻撃の流れが止まっていただけに、大黒が入ったことによって、どんな攻撃が生まれるか楽しみだ。
まだこの時点ではどっちが勝つか分からない。W杯は今日決まるか。遠藤は出てくるか。本当ならここで本山は出てくるか、と書きたいのだが何故かジーコは本山をベンチ入りメンバーからも外した。正しく理解不能だ。小笠原が怪我をしたら、誰を起用するつもりなのか。それよりも、攻撃を生み出せない小笠原より本山だろう。なぜジーコは本山を外したのか。理解に苦しむ。
まぁ、いい。ジーコを更迭させるのはW杯出場を決めてからで。現在後半8分。40分後に笑っていたい。

バーレーンに勝った!!!

2005年06月07日 23時26分52秒 | Weblog
何よりも結果が求められる試合で日本代表が見事な結果を生み出した。アウェーのバーレーン戦で1-0の勝利。この勝利で日本はW杯に大きく近づいた。現在グループ首位のイランが勝点10。そして日本は二位の勝点9。バーレーンは勝点4の三位で、勝点なしの北朝鮮は最下位に沈んでいる。残り二試合のため、W杯出場確定となる2位以内はイラン、日本、バーレーンに限られた。現在3位のバーレーンが残り二試合を連勝すると勝点10となる。そしてもし日本が残り二試合で一試合でも引き分ければ勝点10でバーレーンと並ぶことになる。しかし、日本はバーレーンとの直接対決に一勝一分と勝ち越しているため、勝点で並べば、日本がW杯切符を掴むことになる。そのため、日本は何が何でも次の北朝鮮戦で勝点1以上を狙って戦うことになる。というのも最終戦はホームとはいえ、現在グループ首位のイランと戦うことになっている。出来ればそこまでW杯出場がかかる戦いを延ばしたくはない。そのためにも次戦タイで戦うことが決まった北朝鮮戦は引き分け以上の結果を収め、最低勝点1を手にしなくてはいけない。
イランにとってW杯出場条件は次戦のバーレーン戦で引き分けるか、その試合で負けても日本戦で最低勝点1を手にすればW杯出場が決まる。バーレーンは連勝あるのみ。もしバーレーンが勝点を落とした時点で、イランと日本のW杯出場が決まる。しかも連勝できても、イランと日本の結果次第という半端なく厳しい状態にある。ただ忘れてはいけないのが、もしグループ3位でもW杯出場の可能性はあるということ。A組3位とのプレーオフに勝ち、さらに北中米カリブ海予選の4位のチームに勝てば、W杯出場が決まる。北朝鮮としてもグループ3位の可能性はあるが、残りの試合がタイでの日本戦とアウェーでのバーレーン戦と厳しい戦いが続く。イランと日本がこの予選でW杯出場を決め、バーレーンがプレイオフに回る可能性が高いだろう。
さぁ、遅くなったが、先日の日本代表のアウェーでのバーレーン戦について振り返ろう。この試合一番驚いたのが、小笠原が機能していたこと。今まで小笠原は代表戦で機能することはないと豪語してきただけに、本当かなり驚いた。ただ今回小笠原が機能していたのには幾つかの理由があった。まず前線にいた柳沢が真ん中に構えるフォワードではなく、サイドに流れることの多いフォワードだったということ。そのため小笠原に動くスペースが生まれた。そして柳沢はパスの受け手としてはかなりの名手である。パサーである小笠原にとってこれほど心強いことはないさらに小笠原の周りでは中村と中田英というテクニシャンがいたため、ダイレクトパスやワンツーを多用して攻め入ることが出来た。特に中村はいつもの持ちすぎる癖がなく、ダイレクトではたくことが多く、それがいいリズムを作り出していた。中田英も積極的に動き回り、全体的に動きが少なくなった後半も体の切れは失われなかった。正しく日本の大黒柱の活躍だった。まぁ、また小笠原に厳しいこと言うのかと批判されそうだが、小笠原も機能していたのは実際15分ぐらい。やはり攻撃の中心は常に中村と中田英だった。次戦中田英と中村がいない試合の中で小笠原がどれだけリズムを作り出すことが出来るか。
一人ずつ振り返ってみると、まず川口は安定感に欠いた。特に前半終了直前の相手のシュートがポストに当たったシーンでは、川口の動きはおかしかった。相手のシュートが落ちたの何だの言っていたが、それは言い訳でしかない。少なくともあのシーンではパンチングしなくてはいけなかった。
最終ラインは全体的に落ち着いていた。その中でも特に目立ったのが、中澤。故障明けとは思えないほど、空中戦に抜群の強さを見せた。宮本、田中も相手にほとんど決定的なチャンスを与えなかったことを考えると、巧く機能していたといえるだろう。
中盤はボランチに入った福西の中田英はどちらもいい働きをしていた。福西はあまり攻撃面には顔を出さなかったが、それはたぶんジーコから言われていたのだろう。守備面では中盤で相手のボールを何度も奪取し、攻撃の一歩目となった。そして既に述べたとおり、中田英はMVP級の活躍。攻守に顔を出し、常にチームの中心にい続けた。サイドの2人はあまり目立つことはなかった。三都主はいらないイエローカードを貰い、次戦が出場停止をなった。馬鹿としか言いようがない。加地は何度かサイド突破があったものの、後半はオーバーラップも少なかった。全体的に加地と三都主のサイドが試合を通じてあまり目立つことはなかった。これもジーコの支持なのだろうか。そしてトップ下。中村は得意のFKがゴール前のいい位置でなかったため、中盤を動き回った中田英にいいところをとられたが、それでも随所にいい活躍を見せた。後半はスタミナ不足を露呈したが、動きは全体的に悪くなかった。小笠原も今さっき述べたとおり、評価すべきは得点と、得点前の10分程度。消えてる時間が少し長すぎる。中田英と中村がいないときにリズムを作り出してこそトップ下といえる。
前線は今予選初めてのワントップだった訳だが、そのワントップを張った柳沢が彼らしいプレーを見せてくれた。サイドに開いてのチャンスメイク。そのプレーが今回のテクニシャンを並べた中盤とマッチした。柳沢は影のMVPといってもいい活躍だった。
そしてジーコ。今回は初めてのワントップという布陣を試して、見事に成功を収めた。キリンカップでどん底に見えた日本代表をW杯切符の見える位置まで連れてきた手腕は評価できる。テクニシャンを並べた中盤から前線にかけても今回の試合に限っては成功したといえるだろう。ただよく分からなかったのが、試合中の選手交代。中田浩二の投入は中村のスタミナ面での問題だろうか。ただ自分としては小笠原を下げて欲しかった。そしてそのあとの稲本と玉田の投入。あと10分早くても良いような気がした。相手が疲れきっていた為、もう少し早めに体力ある選手を起用していれば、前線から相手にプレッシャーをかけることができたはずだ。そして追加点のチャンスも増えていたはずである。交代選手の評価をするとすれば、中田浩二は無難なプレーに終始し、玉田と稲本は前線からプレッシャーを掛け続けた。ただ2人とももっと長い時間出たかったというのが本音だろう。
問題は次の試合、北朝鮮戦。この前のバーレーン戦は向こうの自滅の感も強かった。なぜバーレーン代表の体調があれほど悪かったのか。理解に苦しむ。しかも早めに3人の交代枠を使い果たしたため、最後は疲れきったイレブンで戦うことになった。北朝鮮戦は三都主と中村、中田英が出場停止となる。ジーコに三都主の代わりに中田浩、中村の代わりに鈴木、中田英の代わりに稲本を起用するつもりらしい。つまりツートップに小笠原のトップ下。小笠原は今度の試合で真価が問われることとなる。ただなぜ左サイドに三浦淳を起用しないのか。今まで頑なに三浦淳で来たのに、ここまで来て中田浩に変えたら、三浦淳もやりきれない気持ちだろう。キリンカップで結果を残しただけに、なおさらだ。まぁこういうことは言ったらきりがないが。(他に言うなら自分がジーコならボランチに遠藤を起用するだろう。)タイでW杯出場を決めるか、それとも八月まで先延ばしになるか。勝てば決まる。引き分けても決まる。そしてバーレーンがイランに勝てなかったら決まることも忘れてはいけない。

小野の右足甲骨折

2005年06月02日 18時19分51秒 | Weblog
今回UAEで行われている日本代表合宿からとんでもないニュースが飛び込んできた。それはなんと、小野の右足甲骨折によるバーレーン戦での出場は絶望ということだった。今回のバーレーン戦に向けて小野が日本国内から大きな期待を背負っていたことは言うまでもない。そしてこの骨折のニュースは日本全体にバーレーン戦危うしと思わせた。そして当然この予想外の負傷はジーコの計画を白紙に戻した。
小野が負傷するまでは3-6-1のフォーメーションでバーレーンに対するつもりでいた。スリーバックは宮本を中心に中澤、田中と並び、ボランチに小野と福西。サイドに三都主と加地で、トップ下に中村と中田英を並べる。前線は比較的調子の良い柳沢を使う予定でいた。しかしこの負傷を受けてジーコはまず、小野の位置に中田英を下げ、トップ下には小笠原を入れる布陣を試した。しかしいまひとつこの布陣はマッチすることはなかった。ただ少し考えれば、この布陣じゃだめだろ、という気がしてくる。というのもまず中村と小笠原が似すぎている。ただでさえ、ワントップの柳沢がサイドに開いて真ん中にスペースを空けるタイプなので、少なくてもトップ下にはガツガツ前に上がっていく選手が必要。中田英は正しくそのタイプのトップ下であろうとしたのだが、小笠原では厳しい。しかも小笠原も中村もどちらも典型的なパサーのため、2人の良さが重なり、どちらかが消えることが予想される。そのため小笠原をトップ下に起用するというプランはきつい気がする。それに今まであえて述べなかったが、自分は小笠原を評価していない。ただ攻撃をスローダウンさせるだけの選手だ。今の日本の攻撃陣ではゆっくりな攻撃ではバーレーンから得点を挙げることは期待できない。少しカウンター気味のはやい攻撃で攻めたいところだ。それではどのような布陣がよいだろうか。
一番普通に考えれば、中田英をボランチに下げて、ツートップにしたらどう、ということになると思う。柳沢が好調なのであれば、昔の鹿島コンビで鈴木と組ませるのも面白い気がする。ただジーコが信頼の厚い鈴木をスタメンから外して、柳沢を起用したことを考えると、鈴木の調子は相当悪いと考えられる。ジーコが柳沢と大黒や玉田のツートップで試合に臨むことは考えにくい。なぜならジーコはツートップの一角には必ずポストマンタイプを起用する。そのため鈴木が不調な今、小野が故障したからといってもツートップで臨む可能性は低い。次に出てくる考えは、中田英をトップ下に残して、ボランチに遠藤を入れることだ。自分としてはこれが一番お勧め。遠藤のパサーとしての能力は小野に勝るとも劣らない。ジーコとしては遠藤の守備力を問題視していると思うのだが、決して遠藤は守備力の低いボランチではない。そして遠藤を起用することで、ジーコのプラン通り、中田英と中村のトップ下を試すことが出来る。せっかくならジーコの思い描いていたトップ下を見てみたい。この遠藤を起用しての3-6-1、ジーコがこの布陣を選択してくれることを祈っている。
そして最後のパターンは中田英を小野の位置に下げ、トップ下に本山を入れるという形だ。小笠原をこの位置に入れるよりは、本山を起用するほうが攻撃にリズムが生まれる可能性が高い。なぜなら本山は小笠原のようなパサーではなく、生粋のドリブラーである。さらにシュートもうまく、柳沢を巧くフォローすることが出来るだろう。中田英、中村、小笠原といったパスの出所を何箇所も作るよりかは、本山のようなパスの受け手を増やすべきだろう。そして中村もそれを望んでいるはずだ。今回のバーレーン戦は悪くても引き分けの闘い方をしなくてはいけないため、日本代表は全体的に引いて戦うことが予想される。つまり攻撃にそれほど人数をかけることは出来ない。せいぜいワントップに、トップ下の二人、それにサイドとボランチから一人ずつ攻撃に参加出来たらよいほうだろう。つまり基本は前の3人だけの攻撃となる。そんな中に二人もパサーは要らない。やはり自分から仕掛けていける本山こそが適役だ。ジーコには小笠原という馬鹿げた駒を起用しないことを願う。ジーコが小笠原のことが好きなのは分かる。しかしただ好きな選手を起用するだけでは、日本はW杯に行くことは出来ない。
金曜の夜にバーレーン戦は行われる。この試合日本が負ければ、自力でのW杯出場がなくなる確率が高い。そのためどうしても引き分け以上の結果が必要となる。確実なことはそのピッチには小野がいないということ。誰かが救世主となるのか、それとも誰かが主犯として扱われるのか、それは神のみぞ知る。

今季を象徴する選手は誰だ

2005年06月01日 22時42分30秒 | Weblog
なんだかんだ言っても決まらないので、どんどん候補を挙げてみよう。まずはセリアAから。今季スクデッドを獲得したユベントスからはイブラヒモビッチ、エメルソン。二位となったミランからはシェフチェンコにピルロ。カカーは少し精彩を欠いていた感があったので、選考からはもれた。他にマルディーニとネスタも加えて良いだろう。インテルからはアドリアーノ。ただそれ以外にはパッとした選手はいなかった。それ以外のチームからは得点王となったリボルノのルカレッリにパルマのジラルディーノ。そんなとこだろうか。
プレミアからはまず優勝したチェルシーから。中盤を制し続けたマケレレとランパード。さらに攻撃にアクセントを加えたロッペンにキャプテンのテリー。無失点記録を樹立したツェフも加えてみた。他には得点王に輝いたアンリとマンUの顔になったルーニー。
リーガ・エスパニョーラからは優勝したバルセロナのデコ、ロナウジーニョ、エトー、プジョル。レアルからは特に際立った活躍をした選手がいなかったため、選出なし。他にはビジャレアルからフォルランとリケルメ。
そのほかのリーグからはバイエルンのバラックぐらいだろうか。マカーイもいまひとつ安定感に欠いた。PSVは誰というよりかは全体的な強さが際立った。リヨンも同様に目立った活躍をした選手はいなかった。チャンピオンズリーグの活躍を考慮してリバプールのジェラードも加えよう。
ただこの中から候補を絞るとなると難しい。ただやはり今季を象徴するチームはチェルシーとバルセロナだと思う。そのことを考えるとそれぞれのチームの顔であるランパード、テリー、デコ、ロナウジーニョに限られる気がする。ロッペンは怪我をしてる時期が長く、ツェフは全体に与える影響はそれほど大きいものではなかった。エトーの得点はロナウジーニョやデコのアシストに頼っているところが大きく、プジョルが統制していた最終ラインも決して安定していたわけではなかった。
この4人の中から消去していくとまずロナウジーニョが消える。ロナウジーニョはさっきに比べると今季は安定感を欠いた。いくつもの芸術的なプレーはあったものの、彼の力はあんなものではない。そしてデコもランパードやテリーと比べるとチームに与える影響という点で多少見劣りする。そのため最後はランパードかテリーかということになる。決してどっちを選んでもおかしくないと思う。ただ今年のチェルシーが守備を基本に勝ち続けたチームであったことを考えると、やはりテリーかなという気がする。テリーの場合、単に守備面というだけではなく、キャプテンシーという意味でもチームの大きな力になった。それはチームメートも口にしていた、テリーは偉大なキャプテンだと。
ということで、今年を象徴する選手はチェルシーのキャプテン、テリーに決定。来年を彩る選手は誰になるのか、ちょっと考えてみるだけで心は躍る。