WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

EURO2012 決勝展望

2012年06月30日 23時44分01秒 | Weblog
EURO2012も残すとこ、1試合。
決勝戦。
スペイン対イタリア。

準決勝は予想通りの2チームが勝ち上がってきた。
(イタリア対ドイツに至ってはスコアまで予想通り!!!)
グループリーグで既に対戦している両チーム。
その際は、一進一退の攻防を繰り広げながら、最後はイタリアの体力がもたず、スペインが猛攻を見せた。
結果は1-1の引き分け。


その時の対戦からチームとして進歩しているのはイタリアだろう。
スペイン戦、クロアチア戦では試合終盤にガス欠を起こしたものの、
決勝トーナメントに入って以来、試合終盤まで完璧な試合運びを見せている。
バロテッリが準決勝で2点をとって、乗っているも心強い。

逆にスペインは、どうも勝ち方を見つけ出せないでいる。
ここまで勝ち続けているチームに、こんなことを言うのはおかしいが、
今ひとつ思い通りの戦いが出来ていない。
特に問題はワントップ。
ここまでフェルナンド・トーレス、セスク、ネグレドを起用してきたが、決勝はどうするのか。
ここにきてジョレンテを試すことは考えにくいし、ネグレドの起用もないだろう。
セスクか、フェルナンド・トーレス。

個人的にはトーレスを起用すべきだと思う。
トーレスを起用することで、相手の最終ラインを下げて、自慢の中盤の為にスペースを空けさせる。
しかもバルザッリ、ボヌッチ、キエッリーニはスピードに難がある。
逆にセスクを起用するのであれば、サイドにペドロやナバスのようなサイドに開くことのできる選手が必要だ。
そうすることで、セスクを中盤に下げて、そのスペースを二人に突かせる。
(個人的には今でもシャビ・アロンソを外して、セスクとトーレス、又はペドロがいるところが見たい)


では、どちらが勝つか。
どちらも似たようなチームであり、既にグループステージで対戦している。
勢いに乗るのはイタリア。
ただ、スペインの負けるところが想像できない。
前回大会から厳しい試合をいくつも乗り越えてきた経験は半端じゃない。
やっぱり、スペインが勝つだろう。
スペイン3-1イタリア、せっかくならこんな試合が見てみたい。

EURO2012 準決勝  ドイツ対イタリア

2012年06月30日 21時18分10秒 | Weblog
準決勝、二カード目。
いいチームが残ったもんで。
ドイツ対イタリア。
大会優勝候補筆頭のドイツと、
攻撃的サッカーで旋風を巻き起こしたイタリア。
ただ、気になるのがドイツの方が2日多く休んでいること。
しかもイタリアはイングランド相手にPK戦まで戦っているため、
スタミナ面は明らかに不安である。

イタリアは準々決勝と同じ4-4-2だが、マッジョの出場停止、
アバーテの怪我がり、サイドバックは左にキエッリーニ、右にバルザレッティ。
それ以外のメンバーは準々決勝とまったく同じ。

ドイツは先発メンバーが注目だったが、予想外のメンバーを並べてきた。
もちろん注目はワントップと、二列目の両サイド。
グループリーグのゴメス、ポドルスキ、ミュラーなのか。
それとも一回戦のギリシャ戦と同じクローゼ、シュールレ、ロイスなのか。
しかし、なんと組まれたメンバーはワントップにゴメス、二列目サイドはポドルスキとクロース。
これが、どう機能するかが今日の鍵になるだろう。


そして、試合が始まる。
最初に流れをつかんだのは、ドイツ。
クロースが二列目中央でピルロにマンマーク気味に付く。
そして攻撃時も真ん中に位置するクロース、左に位置するエジルが中心となった攻める。
ゴールまで一歩手前のところまで攻めるが、ゴールを奪うことができない。
ただゴメスは目立たず、ポドルスキのキレの無さも目に付いた。

そして前半15分を過ぎると、ピルロへのディフェンスが甘くなり、
ピルロがいつもより少し下がった位置でボールを受ける。
そして、そこから展開が始まる。
左のキエッリーニに通して、そこからカッサーノ。
カッサーノがフンメルスをいなして、クロス。
ゴール前で待っていたのは、バロテッリ。
イタリア先制。

その後も特にドイツ攻勢ということにはならず、
一進一退の試合が続く。
そして、少しずつドイツが流れをつかみつつあった36分に、またしてもバロテッリ。
CKのこぼれ球をモントリーボが拾って、一気に前線へ。
そして、バロテッリが一気に抜ける。
そして右足を一閃。
弾丸がゴールネットに突き刺さった。

いくらCKといえど、フンメルス、バドシュトバーが上がって、ラーム一人ではバロテッリに対抗できない。
ポドルスキは途中で追うのを諦めた。
ドイツのリスク管理に問題があった。


そして、後半。
ドイツは選手を替える。
ゴメスに代ってクローゼ、ポドルスキに代ってロイス。
今ひとつ納得できない交代。
2点を追うドイツとしては攻撃的に行くべきであり、
それでもボランチの選手でもあるクロースを二列目に置いておくのはどうなのか。
確かにクロースの調子は良かったが、
それなら今ひとつ調子の上がらないシュバインシュタイガーを変えるのもありではないだろうか。
攻撃的に行くからといって、最終ラインを減らして、バランスを崩したら意味がない。
クロースを一列下げて、シュバインシュタイガーをアウトで、良かったのではないだろうか。

後半になっても、なかなか流れは変わらない。
ロイスの個人技などでチャンスは作っても、得点の匂いはしなかった。
それでもケディラ、ラームの位置を上げて、チャンスを掴み始める。
こうなると、イタリアは一昔前のカテナチオ。
そして相変わらず、堅い堅いカテナチオ。
そしてドイツが前掛かりになっている為、イタリアのカウンターが効いてくる。
後半途中から入ったディナターレ、ディアマンティが続けてチャンスを掴む。
ディナターレがもう少し落ち着いてオフサイドラインを見ていれば、あと2点は入っていただろう。

それでも終了直前。
ドイツにPKのチャンス。
イタリアはバルザッリ、バルザレッティが続けてハンド。
これが別々に起きていれば、PK2つだっただけに、二つ続けて起きたおかげでPKは一つで済んだ。
そして、そのPKをエジルが決めたが、時すでに遅し。
イタリア2-1ドイツ。


ドイツの先発メンバーと交代メンバーについては、今後も議論が続くだろう。
なぜ、あのメンバーだったのか。
この大会調子が今ひとつのポドルスキがなぜ先発だったのか。
この大会で一番よい攻撃を見せたギリシャ戦から、なぜメンバーを変えてしまったのか。
ギリシャ戦のメンバーで臨んでも、ゴメスやミュラーはジョーカーとして威力を発揮できるタイプだ。
なぜ変えてしまったのか。

まぁ、何を言っても後の祭り。
そしてイタリアがいいサッカーをしたのも事実。
実際、ピルロがいる、いないの差は思ったより大きかった。
イタリアは彼がいることで、うまくペースを変えながら、試合をコントロールすることが出来た。
さて、決勝はスペイン対イタリア。
2006年のW杯チャンピオン対2010年のW杯チャンピオン。
どんな結果が待っているのだろう。

EURO2012 準決勝  スペイン対ポルトガル

2012年06月30日 20時19分22秒 | Weblog
残る試合は3戦。
一つ目の準決勝のカードは、スペイン対ポルトガルという隣国対決。
前回大会の覇者が勝つのか。
それとも、現在欧州ナンバーワンの選手を擁するチームが勝つのか。

この試合を迎えるに当たって、スペインは先発メンバーを変えてきた。
ワントップがセスクではなく、フェルナンド・トーレスでもなく、ネグレド。
さすがにこの先発を読めた人はいなかっただろう。
なぜ、ネグレド。
せめてジョレンテの方が。
そんなこんなで試合は始まった。

試合をコントロールしたのはスペイン。
しかし、なかなかシュートチャンスまで持っていけない。
ポルトガルの中盤のハードワークが効いていたこともあるが、
やはりネグレドがなんとも。
セスクほど起点になれる訳ではなく、トーレスほどの怖さもない。
ポルトガルとしては、ネグレド起用でだいぶ楽な試合になったに違いない。

しかし、ポルトガルの攻撃もクリスティアーノ・ロナウドの単発。
もちろん、それでもロナウドが持つと可能性を感じさせるものの、
なかなかナニやアルメイダとタイミングが合わず、決定的なチャンスにはならない。

後半途中でネグレドがセスクに替わった後も、この流れは変わらなかった。
ボールを支配しながらも、なかなかシュートチャンスを作れないスペイン。
そしてロスタイムにロナウドに決定的なチャンスが回ってくる。
しかし、これをジャストミートすることが出来ず、試合は延長戦へ。

延長戦に入ると、スペインが途中投入したペドロとナバスがサイドに開き、
中盤にスペースが生まれたことで、スペインの中盤が上手く回り始める。
そしてイニエスタに決定機が生まれるが、これはパトリシオがナイスセーブ。

そして120分では決着がつかず、試合はPK戦へ。
お互いの一人目のキッカーが止められ、二人目は決めた。
ポルトガルの3人目のキッカーはブルーノ・アウベスかと思いきや、
後ろからナニが追いかけてくる。
なんとアウベスが順番を間違えており、キッカーはナニ。
そしてそのナニがしっかりと決める。
しかし、4人目として出てきたアウベスは、やはり緊張していたのだろう、蹴ったボールはバーに弾かれる。
そしてスペインの5人目セスクがしっかりと決めて、勝負あり。
スペインがEURO2008、南アW杯と続く3連覇に向けて、あと1試合に迫った。

ポルトガルは善戦したと言えるだろう。
最後はスペインに思いっきり押し込まれたとはいえ、充分に勝つ可能性はあった。
最後に届かなかったのは、チームとしての完成度の差だろう。
ロナウドがいないとどうしようもないポルトガルに比べて、
スペインは主力が一人欠けても同じ戦いぶりをすることが出来る。
実際に準決勝では大黒柱シャビが途中交代したが、それでもチームはポルトガルを押し込んだ。

スペインは残すは一戦。
最終戦のワントップは誰にするのだろう。
ネグレドではないのは間違いない。

ダルビッシュ 二桁勝利!!

2012年06月27日 20時45分37秒 | Weblog
うーん、なんというか。
勝ち運を持っている選手はこんなもんなんだろうか。
ダルビッシュがアメリカン・リーグのトップに並ぶ10勝目。
決して良いピッチングではなかったものの、それでも勝っている。
これがダルビッシュという投手なのだろうか。


今日の相手は、デトロイト・タイガース。
注目すべきは強力打線と、サイヤング賞を受賞した去年のバーランダー(この日の先発ではなかった)。
ダルビッシュが注意すべきは、もちろん強力打線である。
1番から4番まで三割打者が並び、
3番カブレラ、4番フィルダーはメジャーを代表する選手。
この上位打線を抑えられるかが、この試合の鍵となる。

そして、ダルビッシュ個人にとっての課題は、立ち上がりだ。
ここ最近の登板では、立ち上がりの失点が目立っている。
ダルビッシュにとっては、タイガースの強力な上位打線と対する初回が課題と言えた。

そして、その初回にダルビッシュが打たれる。
相変わらず定まらないコントロール。
先頭打者に四球を与え、一死後カブレラに頭部への死球。
そして、4番フィルダーに対してもカウントを悪くして、
ストライクを取りに行ったボールを左中間にツーベースを打たれて2失点。
ダルビッシュはこの試合も課題をクリアすることが出来なかった。
ダルビッシュは初回だけで29球を費やし、投球数の問題も生じた。

それでも、ダルビッシュにしては比較的早く立ち直った。
2回、3回を10球ずつで片付ける。
ここ2回の登板で効果的だったツーシームではなく、カーブやスライダーを上手く使った。

しかし4回、先頭の4番フィルダーに一発を浴びる。
個人的には、ダルビッシュがメジャーに来て初めての力負けだと思う。
今までメジャーに来てから、本塁打は何本か打たれているが、コントロールが今ひとつだったり、
あまり注意していない中で打たれた本塁打がほとんどだった。
しかしこの日のフィルダーへの一球は、
ダルビッシュがしっかり注意して投げた予定通りの球。
このボールを左中間に流されて本塁打。
ダルビッシュがメジャーで望んでいた力勝負をして、打たれてしまった。

それでも打ち返してくれるのがレンジャース打線。
4回裏に4点をとって、5-3と一気に試合を引っくり返す。
しかし、ダルビッシュは、投手にとって重要な「点をとってもらった次の回を抑えること」が出来なかった。
5回表にツーベースを含めて安打2本で1点を失う。
ここらへんは、完全に先発失格である。

それでも6回、7回は投球数を減らしながら、113球で投げきる。
ここらへんはメジャーに来てから成長したところ。
投手陣の層が薄いレンジャースとしても、ダルビッシュには7回まで投げてもらわないと厳しい状況。
その後、アダムス、ネイサンが締めて、レンジャースは勝利。
ダルビッシュが10勝目を手にした。

結果:7回を投げて113球、被安打4、奪三振10、四死球2、失点4


この日の勝利はもちろん打線に勝たせてもらった勝利。
いろいろとオールスターについても騒がれているが、
投球内容が良く、同じ10勝をあげている同じチームのハリソンが選ばれるべきだろう。

今日もトレイアルバと組めたこともあって、ダルビッシュが大きく崩れることはなかった。
今日のトレイアルバの組み立ては、ストレート系を見せながらカーブを挟んで、スライダーで勝負。
ここ2試合で効果的だったツーシームは、コントロールも今一つで今日はあまり使わなかった。
スライダーがしっかりとコントロールできていたのも大きかった。
ツーシームが駄目ならスライダーという使い方ができるのも、球種が多いダルビッシュの良さの一つだ。

それでも今日のピッチングはいただけない。
課題の立ち上がりで打たれ、味方が逆転した直後の回に失点する。
明らかに悪いパターン。
唯一許せる失点は、フィルダーへの力負けの本塁打ぐらい。
二桁勝利も喜んではいられない。

現在のレンジャースのチーム状況を考えると、どんどん先発機会が回ってくるはずだ。
次回こそは立ち上がりを無失点で乗り切ってもらいたい。

EURO2012 準決勝予想

2012年06月26日 21時19分54秒 | Weblog
EURO2012も、ついに残るチームは4チーム。
オランダが消え、フランスが消え、イングランドも消えた。
それでも、比較的順調に強豪が残った大会と言えるだろう。
準決勝のカードは、ポルトガル対ドイツとスペイン対イタリア。
優勝候補であったスペインとドイツは順調に残り、
現在欧州出身としては最高の評価を得るクリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルと、
この大会で最大の驚きをもたらしたイタリアも準決勝まで駒を進めてきた。
それでは、それぞれのカードを予測してみよう。

まずは、スペイン対ポルトガル。
まず間違いなく、主導権を握るのはスペイン。
お互いレアルの選手を数多く擁するものの、
バルサに近いスペインと、レアルに近いポルトガルの対戦。
クラシコのようにバルサに近いスペインがボールを保持する展開が続くだろう。
しかも、スペインにはバルサにない激しさを、レアルに属するラモスやシャビ・アロンソが加えている。
逆にポルトガルはレアルっぽさがありながらも、中盤のメンバーに激しさが欠ける。
つまり、バルサとレアルのいいところを足し合わせたスペインと、
レアルの一部を欠いているポルトガル。
誰が見ても、スペイン優位なのである。

しかし、スペインには弱点がある。
絶対的な得点源の欠如である。
この大会前にビジャを欠き、頼みのフェルナンド・トーレスも安定感に欠き、得点源がなかなか定まらない。
逆にポルトガルにはそれがある。
言うまでもなく、クリスティアーノ・ロナウドの存在である。
グループリーグの最終戦から2試合で3得点。
なかなか「らしさ」が出せなかった代表で、自分を出しつつある。

しかし、それでも優位に立つのはスペインである。
なぜならクリスティアーノ・ロナウドまでチャンスが回る機会もなかなか無く、
相手のディフェンスも、ロナウドに対し慣れているレアルとバルサの選手が並ぶ。
いくらロナウドといえど、この壁はなかなか突破できそうにない。
スペイン2-1ポルトガル、がいいとこではないだろうか。


そしてドイツ対イタリア。
グループリーグの戦いぶりをみて、ドイツを優勝候補筆頭に推す声が多い。
しかし、ドイツも磐石ではない。
まず、右サイドバックの人選である。
現在ドイツの右サイドバックはボアテングが担っている。
しかし、彼は所属するバイエルンではCBをしており、このポジションに慣れているとは言えない。
そして、決勝トーナメント一回戦のギリシャ戦でも2失点はこの右サイドから生まれてしまった。
このサイドをうまくカバーしない限り、ドイツに勝機はない。

更にドイツの二つ目の問題点は二列目にある。
ポドルスキー、ミュラー、シュールレ、ロイス、ゲッツェとタレントを抱えながら、先発は定まっていない。
もちろん、たくさんの選択肢がある、という見方もできるが、大会中に先発メンバーを迷うのもどうかと。
おそらくワントップにはゴメスが起用される可能性が高く(コンビネーションを重視するならクローゼがベストだと思うが)、
上手くサイドを使いたいことを考えると、起用すべきはシュールレとロイスだろう。
ほかのメンバーを起用すると、真ん中が混み合いすぎる。
しかも、シュールレとロイスとプレーしている時の方が、司令塔のエジルのプレーもいい。

逆に、イタリアは今までのカテナチオのイメージを覆すチーム。
ただ守るだけでなく、ポゼッションを高めて攻める。
こんなイタリア見たことない、まさにそんなチームなのである。
守備もブッフォンを中心に固く、ポゼッションもピルロを中心に安定感がある。
問題は、点が取れないこと。
決勝トーナメント一回戦のイングランド戦でもシュートが決まらず、最終的にPK戦までもつれ込んだ。
バロテッリがチャンスを掴みながら、なかなか決めきれない。
今ひとつ調子が上がらないマルキージオも気になる。

では、どちらが勝つか。
ここは希望も含めて、イタリア2-1ドイツ。
そろそろバロテッリが当たっても良い頃ではないか。
逆に個人的には、ドイツにはプライドを捨てて、二列目の真ん中にクロースを起用して、
ピルロにマンマークを付けて欲しい。
そしてエジルは二列目のサイドに起用。
こうすることで、イタリアの攻撃はうまく回らなくなる。
ドイツはどんなメンバー構成でも90分で1点はとれるから、これで1-0でドイツが勝てる。
でも、ドイツはおそらくこんな戦い方を選ばないだろう。
ってことで、やっぱり勝つのはイタリアか。

EURO2012 決勝トーナメント一回戦 イタリア対イングランド

2012年06月25日 19時37分44秒 | Weblog
最後の決勝トーナメント一回戦。
D組を首位で突破したイングランドと、
クロアチア、スペインと三つ巴の様相をみせたC組でなんとか2位に滑り込んだイタリア。
それでも試合前の予想としては、攻撃に迫力を欠くイングランドより、
かつてのカテナチオから急に攻撃的なチームに仕上がったイタリア優勢が多かった。

そして迎えたこの一戦。
イングランドはグループリーグ最終戦のウクライナ戦と同じメンバー。
イタリアはフォーバックで、中盤をピルロ、マルキージオ、デロッシ、モントリーボで組んだ。
前線はバロテッリとカッサーノ。

試合は予想通り、イタリアが主導権を握る展開となるが、
両チームに決定機が訪れる。
まずデロッシのミドルがポストを直撃、
しかしイングランドもグレン・ジョンソンが決定機を掴む。

イングランドは守備に費やす時間が増えたものの、
シュートチャンスは幾つか掴んだ。
シュート自体はルーニーに多かったものの、
前線でアクセントになったのはむしろウェルベックやアシュリー・ヤングだった。

イタリアはピルロ、モントリーボを中心にボールをキープする。
チアゴ・モッタではなくモントリーボを起用していることで、
ピルロだけに頼ることなくボールキープできるので、バランスが良い。
その二人に機動力のあるマルキージオ、デロッシが絡む中盤はスペインの中盤にも負けないボール回しを披露した。

そしてイタリアの前線でバロテッリがチャンスを掴む。
イングランドのCBを組むレスコット、テリーにスピードがないため、
裏へのパスはほぼバロテッリにチャンスが生まれる。
しかし、そのチャンスを掴みきれないイタリア。

その様相は、後半になっても変わらなかった。
ボールをキープするイタリアと、守りながらチャンスを狙うイングランド。
ただイングランドがウェルベックに替えて、キャロルを投入したぐらいから、
イングランドのチャンスはセットプレーのみになってくる。
どれだけボールをキープしても、チャンスを掴んでも点がとれないイタリア。
バロテッリに賭けるしかないFW陣の層の薄さが悩ましい。

そしてそのまま90分が終わる。
イタリア0-0イングランド。

延長に入っても、全く同じ構図が続く。
攻めるイタリアと、もはや攻撃する力すら残っていないイングランド。
イタリアでは後半途中に投入したディアマンティがいいアクセントになっていたが、
守備を固めるイングランド相手に、穴を見つけることが出来ない。
こうなると、イングランドはPK戦に望みを繋ぐしかない。

そして、そのまま延長戦が終わる。
PK戦へ。
ここまで攻めに攻めたイタリアにとっては想定外、
イングランドにとっては思い通りの展開。

そしてイタリアの二人目のキッカー、モントリーボがPKを外す。
ハートの動きを気にしすぎて、コースを狙いすぎた。
その後、後攻のイングランド、ジェラードが決めて2-1でイングランドがリードする。

しかし、イタリア3人目のキッカー、ピルロがチップキックでど真ん中に決める。
これでイングランドに来ていた流れが変わる。
そしてイングランドは、思いつめた表情をしていたヤングの蹴ったボールはバーに当たり跳ね返る。
2-2にイタリアが追いつく。

そしてイタリアのノチェリーノがしっかりと決めた後、
チャンピオンズ・リーグ決勝でもPK戦で決めているアシュリー・コールのキックをブッフォンがキャッチ。
これで3-2、イタリアがリードを奪う。

イタリアの5人目のキッカーはディアマンティ。
あっさりと決めて、勝負あり。
イタリアがイングランドを下して、ドイツが待つ準決勝に駒を進めた。

PK戦は、流れを変えたピルロのチップキックと、
ブッフォンの経験がイタリアの勝因になった。
しかしその前の120分を通しても、イタリアは勝ちに値するプレーを見せていた。
イングランドが決して悪かった訳ではない。
グループリーグと比べても、明らかにイングランドは攻守のプレーの質が良くなっていた。
それでも、そのイングランドの上回るプレーをイタリアが見せたのだ。

次戦は優勝候補筆頭のドイツと対戦するイタリア。
ただでさえ、ドイツより休みが二日も短いのに、
PK戦までもつれ込んだことでスタミナ面の不安は更に大きなものになった。
それでも、イタリアらしいプレーを見せてくれれば、自然と熱戦になるだろう。
お互い攻め合うドイツ対イタリアなんて、歴史上あったのだろうか。

EURO2012 決勝トーナメント一回戦 スペイン対フランス

2012年06月24日 14時11分17秒 | Weblog
決勝トーナメント一回戦、屈指の好カード。
スペイン対フランス。

世界王者であり、前回EURO覇者スペインと、
強烈なタレントを誇るフランス。
フランスはD組を2位で突破したものの、
直接対決を見る限りイングランドより強い。

そして迎えたこの一戦。
フランスはスペイン対策で先発メンバーをいじってきた。
右サイドバックのデュビシーを一列上げて、
右サイドバックにレベイエールを起用。
中盤は逆三角で、エムビラ、キャバイエ、マルーダ。
ナスリはベンチからのスタートになった。

それに対してスペインはフェルナンド・トーレスではなく、
セスクをトップに起用。
一発を狙うのではなく、粘り強く相手を崩すことを選んだ。


前半は大方の予想通り、スペインがボールを支配する展開となった。
しかしフランスもブロックを作りながら、
プレスをかける。
スペインは明らかにいつもよりボール回しに苦しんでいた。

特に両チームに決定機のない中で、急にスペインに先制点が生まれる。
イニエスタのボールキープから、
左サイドでディフェンスの裏を取ったジョルディ・アルバへ。
そこからのクロスをシャビ・アロンソが叩きつけてロリスの守るゴールを破る。
スペイン1-0フランス。

1点取られた後も、フランスがリスクをかけて攻めることはなく、
スペインペースのまま、試合は進む。
フランスで可能性を感じさせるのは、リベリーの突破のみ。
ただ単発の突破なので、スペインも問題なく対応することが出来た。


後半になって、ペースを握ったのはフランスだった。
前半からのフランスのプレスが効いたか、足が止まり始めるスペイン。
そしてこの機を逃すまいと攻めるフランス。
スペインにしては珍しく、相手に主導権を握られた展開が続く。

そしてフランスは後半20分に勝負をかける。
デュビシー、マルーダに替えて、ナスリ、メネーズを投入。
ブランにしては、予定通りに展開だったに違いない。
しかし、この交代が裏目に出る。
まず、中盤で効いていたマルーだが消えたことで、
フランスは高い位置でボール奪取が出来なくなる
更に、メネーズとナスリも焦るばかりで、効果的な攻撃参加ができない。


スペインもシルバ、セスクに替えて、トーレスとペドロを投入。
この辺がデルボスケらしい采配。
この交代は足技に優れた二人を下げ、スピードのある二人を入れることで、
「守って速攻」を意味することになる。
それはイニエスタをカソルラに替えたことで更に鮮明になった。

おそらくバルセロナなら、こうはしない。
もちろんプロセスを重視するクラブチームと、結果がすべての代表チームという違いはある。
しかし、バルサは最後まで自分たちの戦い方を押し通す。
バルサならセスクを残して、ブスケッツかシャビ・アロンソを外すだろう。
そうすることで、中盤にボールを扱える選手を残す。
バルサにとっては、中盤を捨てることは死を意味する。

つまり今のスペイン代表は、確かにバルセロナっぽい印象が強いが、
やはりレアルの監督をしていたデルボスケが、レアルらしさを残しているのである。


試合は、この後フランスの拙攻にも助けられ、
更に終了間際にペドロを見事な動きでPKを奪い、それをシャビ・アロンソがしっかりと沈めた。
スペイン2-0フランス。

妥当な結。
フランスのベンゼマとリベリーの間にコンビネーションがあったら、
結果が違うものになっていただろう。
しかし、前線がうまく絡むことはなかった。
スペインは準決勝でポルトガルと対戦することが決まった。
レアルのチームメート対決である。
ポルトガルにはロナウド、ぺぺ、コエントランがおり、
スペインにはカシージャス、シャビ・アロンソ、アルベロア、ラモスがいる。
この仲良し対決はどんな結果を生むのだろうか。

EURO2012 決勝トーナメント一回戦 ドイツ対ギリシャ

2012年06月23日 16時06分03秒 | Weblog
優勝候補筆頭に挙げられるドイツ。
参加国で唯一のグループリーグ三戦全勝。
そのドイツに決勝トーナメント一回戦で挑戦するのが、
グループリーグの最終節で何とかA組2位に滑り込んだギリシャ。
しかし、ギリシャは累積警告で大黒柱のカラグニスが出場停止。
ドイツ相手にギリシャの堅守速攻は通用するのだろうか。


そして迎えたドイツ対ギリシャ。
ドイツは前線の3枚を変えてこの試合に臨んだ。
二列目のサイドにシュールレとロイス。
トップにはゴメスではなく、クローズを起用した。

この3枚替えの意図はどこにあったのか。
ただ前線のメンバーに休みを取らせたかっという可能性もあるし、
今ひとつ二列目の調子が良くなかったので、他のメンバーを試したかったという可能性もある。
そして、それをするためには、このギリシャ戦が丁度良かった。
グループリーグでは死の組に組み込まれたこともあり、なかなか試すことができず、
逆に決勝トーナメント一回戦では、少し力の落ちるギリシャと対戦することが出来た。
絶好の機会がドイツに訪れたのである。

試合は予想通りにドイツがペースを握る展開となった。
二枚目のメンバーを変えたことで、ドイツの攻撃に流動性が生まれた。
ポドルスキーとミュラーがスコアラーなのに対して、
シュールレとロイスはチャンスメーカー。
更にゴメスに比べて、クローゼの方が足技があり、
サイドに流れて起点を作れる。
この3人の起用により、今まで窮屈な印象のあったエジルにも本来のプレーが見られるようになった。
この4人でチャンスを作り出す。

そして前半39分にキャプテン、ラームのミドルでドイツが先制。
しかし、ギリシャも意地を見せて、後半10分にカウンターから同点弾を決める。
しかし、やっぱりドイツの攻撃は止まらない。
ここから、後半16分ケディラ、後半23分クローゼ、後半29分ロイスと、
13分間で3点を決めて、勝ちを決定づけた。
最後にギリシャがPKから1点返したものの、
ドイツ4-2ギリシャ。
優勝候補はしっかりと次の舞台に駒を進めた。

ドイツにとっても反省点はある。
後半10分にカウンターから1点失い、
試合終盤も不必要なPKを相手に与えてしまった。
強豪相手にこのようなディフェンスをしていると、
試合を決定づける一点を失いかねない。

そして、次戦はどのメンバーで臨むのだろうか。
グループリーグのメンバーに戻すのか、それとも今日のメンバーで臨むのか。
相手がより嫌がるのは今日のメンバーだろう。
流動性があるので、的が絞りにくい。
逆にグループリーグのメンバーでは、ポジションチェンジもなく、
ゴメスさえ厳しくあたっておけば、少ない失点で済ますことが出来るだろう。
レーブ監督の判断は果たして…。

今季のNBAファイナルを振り返る

2012年06月22日 23時10分23秒 | Weblog
今季のNBAファイナルはヒートの優勝で幕を閉じた。

今季のNBAファイナルはヒートとサンダーの対戦になり、
NBAのスーパースター同士であるレブロン・ジェイムスとケビン・デュラントの対戦が注目された。
結果としてはデュラントは3年連続トップ・スコアラーとしての意地を見せて、
毎試合30点近く得点を決めた。
そしてレブロンも負けじと得点、リバウンド、アシスト、ディフェンス全ての面でチームに貢献して、
初めてのNBAファイナルMVPに選ばれた。
個人のスタッツとしては、引き分けとも言えなくもないが、
やはりチームの勝利を生み出したレブロンがデュラントを上回ったと見るべきだろう。


結果的にこの2チームの勝敗を分けたのは、
サポーティングメンバーの差だろうか。
サンダーではデュラント、ウエストブルック、ハーデン以外でなかなか得点をあげることが出来なかった。
ハーデンの不調がいろいろと報道されているが、ハーデンが不調であっても、
3人の合計得点は、ほぼ常にヒートのスリーキングスを上回っていた。
フィッシャー、イバカ、パーキンス、セフォローシャ、コリソンら誰もが試合の流れを変えるプレーをすることが出来なかった。

それに対して、ヒートではバティエー、チャルマーズ、ノリス・コール、ミラーと日替わりで、
活躍するサポーティングメンバーが現れた。
ただそれについても、試合序盤にスリーキングスがしっかりと周りにパスを出して、
チャンスメイクをしていたからである。
皆が序盤にシュートを打つことで、その日誰が調子良いのか見極めることが出来た。
更に言うのなら、今季のシーズンを迎えるに当たって、ヒートはオフにバティエーを獲得した。
もしバティエーがいなかったら、このファイナルの結果が逆になっていた可能性は充分にある。
そんなヒートのフロントの努力も忘れてはならない。


戦術的な面でもヒートが上回っていた。
インサイドに強力なメンバーが揃うサンダーに対して、ヒートはあえてセンターを起用しなかった。
先発メンバーもチャルマーズ、ウェイド、レブロン、バティエー、ボッシュ(又はハスレム)と、
センターが本職の選手を起用していない。
ヒートは頑としてジョエル・アンソニーやトゥリアフというセンター陣を起用しなかった。
おそらくヒートは、センターを起用することでインサイド勝負になることを恐れた。
そうなると、ヒートに勝ち目はない。
だから、ミドルシュートを打つことができるバティエーやボッシュを起用して、
イバカやパーキンスをディフェンスの際にインサイドから追い出した。
そうすることで、レブロンのポストプレーやウェイドのドライブインがより効果的になった。

サンダーとしてはウエスタンのカンファレンス・ファイナルで、
スパーズを下す原動力となったセフォローシャのディフェンスをもっと生かしたかっただろう。
実際に第一戦では彼のディフェンスにウェイドやレブロンが苦しみ、
チームの勝利の大きな要因になった。
しかし、第二戦以降、ヒートにリードされる展開が続き、
セフォローシャではなく、得点力のあるハーデンを出さざるを得なかった。
これもサンダーとしては想定外だったに違いない。


こういろいろと振り返ってみると、やっぱりヒートは強かった。
最終戦を除き接戦が続いたことを考えれば、実力差はほんの紙一重だったのかもしれない。
しかし、その紙一重の差こそがヒートの強さなのである。
今年のNBAは正に勝つべくチームが勝ったと言えるだろう。

NBAファイナル 第5戦

2012年06月22日 21時52分16秒 | Weblog
終結。

今年のNBAが終わった。
マイアミ・ヒートの優勝で幕を閉じることになった。
ついにレブロンがNBAチャンピオンに初めて輝き、
唯一欠けていたNBAファイナルMVPを手に入れた。


今日の第五戦、まず流れを掴んだのはヒートだった。
レブロン、ボッシュの得点から、マイク・ミラーのスリーで差を開く。
第一クウォーターでヒートが5点のリードを奪った。

第二クウォーターに入っても、レブロン、ウェイド、ボッシュ、ミラーらで、
バランス良く得点をとるヒート。
サンダーはそのペースになかなか付いていけず、
最大17点まで点差を開かれた。
それでもハーデン、ウエストブルック、デュラントが得点を重ねて、何とか10点差でハーフタイムへ。
ヒート59-49サンダー。

そして、この試合の鍵になった第三クウォーターへ。
まず流れを掴んだのはサンダー。
デュラントのスリーとイバカのフリースローで一気に5点差まで迫る。
サンダーにとっての最大のチャンス。
しかし、ここを自分たちのミスで、チャンスをふいにしてしまう。
そして、ヒートはここぞとばかりに、チャルマーズとバティエーの連続スリーで得点差をまた二桁に拡げる。
その後サンダーもデュラントを中心に追いつこうとしたものの、
ウエストブルックの無理なドライブインやシュートミスもあり、なかなか流れを掴めない。
そんな流れの中、ついにヒートの攻撃が流れを掴む。
レブロン、ボッシュの得点に、レブロンのドライブインを故意に止めたということで、
フィッシャーのレブロンに対するファウルがフレグラント・ファウルを取られる。
更にボッシュ、ミラーの連続スリーに、ウェイドのスリーポイント・プレーで26点差まで点差が開いた。
そして最終的に24点差でヒートがリードして、最終クウォーターへ。
この時点でヒートの優勝はほぼ確定してしまった。

第四クウォーターに入っても、サンダーはなかなか追い上げることが出来なかった。
この日、面白いようにスリーの入ったミラーの連続スリーもあり、
第四クウォーターの中盤を迎えても、20点以上の得点差が開いたまま。
そして残り5分弱となったところで、サンダーは諦めて、デュラント、ウエストブルックら主力をベンチに引かせた。
ヒートも残り3分となったところで、レブロン、ウェイド、ボッシュ、チャルマーズをベンチへ。
地元のアリーナはお祭り騒ぎ。
ベンチに引いたレブロンらも、嬉しくてしょうがいない様子。
そして最終的には121-106でヒートが勝利をおさめ、ヒートが4勝1敗でNBAチャンピオンに輝いた。


サンダーではこの日もデュラントが32点、11リバウンドと3シーズン連続得点王の意地を見せた。
ウエストブルックは19点。しかし、最終戦も判断の悪さが目に付いた。
このシリーズ苦しんがハーデンも最終戦は19点をあげた。
今回のファイナルでは負けてしまったものの、この3人ともまだ若い。
これからの選手たちであり、これからのチームである。
デュラントを見ていると、2007年のファイナルでスパーズの前にボコボコにやられたレブロンと比べると、
随分立派に自分のプレーをすることが出来ている。
そしてレブロンはその経験から「強さ」が必要であることを思い知り、今回のNBA優勝に繋げた。
デュラントにもこのファイナルから自分に欠けているものが何かを見つけて、また大きく成長してもらいたい。
今回のプレイオフを観て、これからウエスタンでサンダーの時代が来ることを予感した人は少なくないだろう。

今日のヒートでは、あまり得点シーンが目立たなかったレブロンが26点、11リバウンド、13アシスト。
今日はスコアラーというよりは、チャンスメーカーとしての活躍が際立った。
他にもウェイドが20点、8アシスト。ボッシュが24点、7リバウンド。
そして今日スリーが当たっていたミラーが、スリーを7本決めて、全部で23点。
4人の得点が20点を超えたのもレブロンの力の一つと言えるだろう。

そして、そのレブロンがNBAファイナルMVPに輝いた。
文句なしの選出。
このファイナルを通して、平均28.6得点、10.4リバウンド、7.4アシスト。
最終戦はトリプルダブルを決めて、華を添えた。
レブロンにとっては2007年のスパーズとのファイナル、去年のマーベリックスとのファイナル、
その二つの悔しいファイナルを乗り越えて、ついにチャンピオン・リングを手にすることになった。
ウェイドにとっては2度目、ボッシュにとっても初めての栄冠。
今後、ヒートがこのリングの数をいくつまで増やしてくれるのか楽しみだ。