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サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

もう読めないEURO2008

2008年06月22日 18時06分09秒 | Weblog
はっきり言ってもう分からない。誰がこの展開を予想しただろう。まだグループリーグは良かった。しかし、決勝トーナメントはもう意味が分からない。波乱しか起きてないのだ。

まず決勝トーナメント一つ目のカードはポルトガル対ドイツ。グループリーグをあっさり通過を決めたポルトガルと最終戦まで苦しんだドイツ。しかもポルトガルには今年のバロンドール受賞が濃厚なクリスティアーノ・ロナウドがいる。誰が考えてもポルトガル優位。しかし勝ったのはドイツ。

続くカードはクロアチア対トルコ。クロアチアはグループリーグでドイツに勝ち、あっさりと突破を決めた。大黒柱のモドリッチを中心に1998年のW杯の再現を予感させた。しかし、そんなクロアチアもグループリーグをなんとか突破したトルコに敗れた。

そして今日。大会が開幕してから最大のサプライズとなったオランダがロシアに敗れた。グループリーグではイタリア、フランスに大勝。誰もが今大会はオランダの優勝に間違いないと思った。しかし、そんなロシアがこれもグループリーグをギリギリで突破したロシアに敗れた。

今日は準々決勝最後のカード、スペイン対イタリアがある。この流れで行けばグループリーグを苦しんで突破したイタリアが勝つのか。しかし、イタリアは中盤の中心であるピルロとガットゥーゾが揃って累積警告で出場停止。厳しい戦いになることは間違いない。しかもスペインは前線のビジャ、フェルナンド・トーレスが好調。さぁ、どうなる?

今年のEURO2008は予想できない。予想したら外れる。それでも今の段階で予想するとしたら、スペインの優勝だ。逆のブロックはドイツが勝ちあがり、スペインとドイツの決勝でスペインが勝つ。しかし、おそらくこの予想は外れるだろう。なぜならこの大会は波乱が続いている。思い通りになんて、ことが進む訳ない。そんなもんだ。逆にこれからどう驚かせてくれるのか楽しみだ。

セルティックスが優勝した理由

2008年06月22日 16時10分30秒 | Weblog
今年のNBAもついに幕を閉じることとなった。今季NBAチャンピオンに輝いたのはボストン・セルティックス。ファイナルではレイカーズを4勝2敗で下し、見事優勝を決めた。思えばセルティックスはプレイオフに入ってから苦戦続きだった。シーズンはNBAトップの成績を残しながらも、一回戦ではギリギリでプレイオフに滑り込んだホークスに対して第七戦にまでもつれ込んだ。続くキャバリアーズ戦も4勝3敗、カンファレンス決勝はピストンズ相手に苦しみながらも、4勝2敗でファイナル進出を決めた。プレイオフに入ってから26戦というのはNBA記録。この数字がセルティックスがプレイオフに入ってどれだけ苦しんだかを表している。

ではこんなにも苦しんだセルティックスがなぜNBAチャンピオンとなることが出来たか。やはり一番大きいのはBIG3の力である。今季開幕前にガーネット、レイ・アレンのセルティックス入団が決まり、ピアースを含めてBIG3と噂になった。そしてこの三人ならセルティックスに優勝をもたらすに違いないとマスコミは騒ぎたてた。しかし、実際この三人が組んで今季が一年目、全てが上手く行く訳なかった。それでもシーズンはNBAナンバーワンの成績。確かにそれには今季のイースタン・カンファレンスの低調さが関係していたのかもしれない。もし強豪がそろっているウエスタンではこのような成績は残せなかっただろう。それでもBIG3が揃った初めてのシーズンでNBAナンバーワンの成績を残したことは称賛に値する。

BIG3の凄さを改めて示したのがプレイオフだった。このBIG3の中でも役割は決まっている。元々生え抜きのピアースがエース。ガーネットはインサイドの中心で高い確率でシュートを沈め、ディフェンスも協力。そのため勝負どころではピアースのボールが集まり、点差が離れどうしても得点が欲しい時はガーネットにボールを委ねる。ではレイ・アレンの役割は何か。このレイ・アレンの役割こそが今年のセルティックスの鍵だった。レイ・アレンには基本ボールは集まらない。ただピアースやガーネットが交代でコートを退いているときはレイ・アレンにボールを集める。そして大抵レイ・アレンはそんな場面で高確率でシュートを沈めていく。そんなレイ・アレンがプレイオフに入ってからシュートが入らなくなった。スリーポイントはなかなか決まらず、ピアースとガーネットにどうしてもマークが集まる。その結果としてホークス戦やキャバリアーズ戦は第七戦までもつれ込んだ。ただレイ・アレンが不調でも勝ち抜けるのがこのチームの強みであり、BIG3の強みである。そしてレイ・アレンに調子が戻ってきたピストンズとのシリーズ後半からセルティックスは本来の強さを取り戻した。レイカーズとのファイナルではガーネットやピアースに調子の波があったものの、レイ・アレンが安定した活躍を見せ、レイカーズに流れを渡さなかった。こんな風にうまく3人が補い合っていたのがBIG3の強みだった。ちなみにファイナルでの平均得点はピアースが22点、レイ・アレンが20点、ガーネットが18点となっている。一番ボールが集まったエースのピアースがやはり一番平均得点が高く、途中不調に苦しんだガーネットも何とか最低限の仕事をした。レイ・アレンは一番ボールが集まらなかったものの20点。ピアースはひとケタ得点の試合があるなど波があったものの、レイ・アレンは毎試合15点以上をあげ、ファイナルの間に決めたスリーポイントの本数もNBA記録となった。
それに対してレイカーズの平均得点はコービーが26点。ガソルが15点で、オドムが14点。三人合わせての得点はセルティックスのBIG3と大きく違うわけではないが、コービーの得点が飛びぬけて多く、セルティックスのディフェンスはコービーに集中し、コービーはシーズン中程の得点を稼ぐことは出来なかった。

このBIG3の活躍がセルティックス優勝の一番の原動力であったことは間違いないが、それ以外に目立ったセルティックスの強みはベンチだ。レイカーズもブヤチッチやファーマー、ウォルトンなど若手がベンチから出てきてチームに勢いを与えた。もともとウエスタンの中でもレイカーズのベンチの強さは抜き出たものがあり、それがファイナル進出の大きな力となっていた。しかし、それをも上回る活躍を見せたのがセルティックスだ。レイカーズのベンチがスタメンと違った個性で試合をかき回すのと違い、セルティックスのベンチはスタメンを補う役割を見せた。例えばファイナルを通してレイカーズ・ディフェンスに狙われたのがロンドのシュート力の低さ。そのため、ロンドに付くディフェンスは距離を置き、すぐにダブルチームに行けるようにしていた。そしてそれがBIG3へのプレッシャーとなっていた。そのロンドの不調を補ったのがハウスであり、キャセールだった。ハウスは試合終盤で何度もスリーポイントを決め、チームを救った。キャセールも相手に流れが行きかけたとこで登場し、流れを引き戻した。更にパーキンスがファウル・トラブルに陥るとベンチからPJブラウンやポーが出てきて、その穴を完全に埋めた。PJブラウンはベテランらしい落ち着いたディフェンスと確率の高いゴール下で縁の下の力持ちとなり、ポーは第二戦で20点以上をあげ、セルティックスを勝利に導いた。そしてポージー。ディフェンスでコービーを封じ、高い確率でスリーポイントを沈めた。そのためピアースやレイ・アレンがベンチに下がっていても、その穴を感じることは無かった。

こんなベンチが控えていて、BIG3がいるのだからセルティックスが弱い訳がない。来季の連覇の確率はと聞かれると十分あると思う。BIG3は健在で、まだ若いロンドやパーキンスは今年の経験で更に成長することだろう。それはベンチから出てくるポーも然りである。ただキャセールとPJブラウンは現在38歳。このオフで引退の可能性も十分にあるし、来季年齢からくる衰えがあってもなんだおかしくない。ただBIG3がいる限り、連覇の可能性は十分にある。

最後に来季のレイカーズの可能性について。来季はさらに強くなるだろう。まず大黒柱のコービーがいて、更にオドム、ガソル、フィッシャーが健在なら、弱くなることはない。そしてブヤチッチ、ファーマー、ウォルトンら若手は今季のファイナルでの悔しさをばねにまた一つ成長することだろう。そしてなにより大きいのはバイナムが怪我から復帰することだ。バイナムが怪我から戻ることで、ガソルを本来のパワーフォワードで、オドムを本来のスモールフォワードで使うことができる。そうなればレイカーズが強くなるのは言うまでもない。来季のレイカーズは間違いなく注目の的だ。

オランダ強し

2008年06月15日 21時27分39秒 | Weblog
ついに開幕したEURO2008。そのEUROで予想外の出来事が起きた。それがオランダである。オランダはEURO2008でC組に組み込まれ、そのグループはイタリア、フランス、ルーマニアと同じで、死の組と呼ばれた。そしていくらオランダといえど、W杯優勝のイタリアと同準優勝のフランスを相手には勝ちあがれないだろうというのがもっぱらの評判だった。
 しかし、いざ大会が開幕して見ると、オランダ強し。一戦目のイタリア戦を3-0で制すと、二戦目のフランス戦も4-1で一蹴。誰もが驚く強さを見せつけた。オランダがイタリアやフランス相手に3点差をつけて勝つことを予想した人がいただろうか。いや、いないだろう。ここまで圧勝するとは。本当言葉をなくした。オランダの強さは何なのだろうか。

 オランダの強さはよく若さや速さと言われている。確かにファン・ニステルローイ以外のメンバーは若い。そしてサイドに位置するロッペンやファン・ペルシーは速さもある。ただよくよく考えていると、オランダのメンバーは所属するクラブで活躍していることに気付く。ファン・ニステルローイやロッペン、スナイデルはレアルで、ファン・ペルシーはアーセナル、カイトはリバプール、ファン・デルファールトはハンブルガーSVでそれぞれ活躍している。しかも皆若いころから国際試合の経験も多く、年齢もちょうど体力と経験のバランスが良い年ごろ。
 それに対してイタリアはトニやデルピエロはそれぞれ国内リーグで得点王に輝いたものの、その次に続く存在が見つからない。フランスもリベリこそバイエルンで大活躍見せたものの、アンリやアネルカ、マルダは所属クラブで絶対的なレギュラーとは言えず、フランスリーグで得点王に輝くなど大活躍を見せたベンゼマは十分な出場時間をもらっていない。この状態を考えると、オランダの強さも分かってくる。

 では今後オランダは優勝までたどり着けるだろうか。その可能性は十分にある。もう既にグループリーグ突破を決め、グループリーグ最終戦はレギュラーを休ませることもできるし、怪我明けのロッペンやファン・ペルシーのコンディションを整えることもできる。そしてまたフレッシュな状態で決勝トーナメントに臨むことができるのは何よりもの強みだ。更にイタリアやフランスを破ったという自信もオランダの大きな力になるだろう。
 しかしオランダが万全かというと決して万全ではない。問題はディフェンスにある。今のところ二試合で一失点と合格点の数字を残しているものの、それをすべて信じることは出来ない。なぜなら現在オランダのディフェンスを支えているのは中盤の早いプレスとゴールキーパーのファン・デルサールのスーパーセーブに他ならない。前線は労を惜しまず、プレスに走り回り、パスコースを限定していた。そしてファン・デルサールは今季所属していたマンチェスター・ユナイテッドでリーグ優勝とチャンピオンズ・リーグ優勝を成し遂げた勢いそのままに、スーパーセーブを見せている。しかし中盤とゴールキーパーは良いものの、最終ラインが心許ない。マタイセン、オーイエル、ブラルースの中にビッグネームはいない。昔のようなスタムやデブール兄弟のようなタレントはいない。これが今のオランダの穴と言える。現在は特に大きな問題にはなっていないものの、決勝トーナメントでこの穴を突かれ、敗れる可能性は十分にある。イタリアやフランス以上にオフェンス力のあるポルトガルやスペインを相手とした時にその穴は明らかになるだろう。

 今後オランダが勝ち抜けるかは最終ラインにかかっている。そしてその最終ラインに安定感が出て、相手の攻撃をしっかりと跳ね返せるようになったときオランダは優勝に輝くことだろう。

NBAファイナル2008

2008年06月08日 17時35分38秒 | Weblog
ついにこの時期が来た。NBAファイナル。今年のカードはロサンジェルス・レイカーズ対ボストン・セルティックス。そう、往年の名カードだ。80年代はレイカーズのマジック・ジョンソン、セルティックスのラリー・バードというNBAを代表する選手を擁した両チームがNBAファイナルで凌ぎを削った。そして今年、またもや迎えたこの対決。どんなドラマが待っているのだろうか。
 今年のレイカーズにはMVPがいる。その名はコービー・ブライアント。2000年から三連覇を成し遂げたときのメンバーである。ただその時はシャックがいたことで、マークは分散されていた。ただもうシャックがいない。しかし、今年のコービーはそんな密着マークをも乗り切って、MVPを獲得した。カンファレンス・ファイナルではディフェンスの名手であるブルース・ボーウェンを相手にしなかった。今のコービーはそう簡単には止まらない。そして2000年からの三連覇の時に名を連ねていたメンバーがもう一人いる。それがフィッシャー。この経験豊富なポイントガードは何度も試合終盤に大事なスリーポイントを決めてきた。このファイナルでも最終盤のシュートがコービーでなく、フィッシャーに任されたとしてもなんだ不思議はない。
 そして現在のレイカーズの快進撃はパウ・ガソルを抜きには語れない。シーズン半ばにグリズリーズから獲得。インサイドの核となっている。このガソルが加入してからコービーへのダブルチームは減り、チームに安定感が出た。そしてコービー、ガソルとともにトライアングル・オフェンスを形成するのがラマー・オドム。得点もできるし、リバウンドも出来る。そしてボールを運ぶことも出来る。要するに何でも出来るのがこの選手の特徴だ。ただ安定感に欠けるのが泣き所。このオドムの活躍が鍵を握ることになるかもしれない。
 この4人とスリーポインターのラドマノビッチがスターティングとなることが予想されるが、レイカーズの強さはスターティングだけではない。ベンチからのメンバーも強力だ。ファーマー、ブヤチッチ、トゥリアフ、そしてウォルトン。この4人がスターティングとともに主力である。4人とも若いが実力はある。フィッシャーとまた違ったゲームメークが出来るファーマー、シュート力に定評があるブヤチッチ、強力なリバウンダーであると共にムードメーカーであるトゥリアフ、そしてポストプレーもスリーポイントも出来るウォルトン。ファイナルもおそらくこの9人で戦うことになるだろう。


 セルティックスは今年急激に躍進した。その躍進の原動力はビッグ3である。生え抜きのポール・ピアス、今年獲得したケビン・ガーネットとレイ・アレン。ピアスはシューターではあるが、切り込むこともできるし、必要とあらばポストプレーもする。チームのために何でもする、まさしく大黒柱だ。ケビン・ガーネットはMVPも獲得したことがある実力派。セルティックスに移籍したと同時にセルティックスのインサイドの柱となった。平均得点は減ったものの、シュート成功率は高く、大事な場面では自然とガーネットにボールが回ってくる。そんな存在がガーネットだ。そしてレイ・アレン。生粋のシューターだ。シューターは基本的に波があるが、アレンはその波が小さい。それでいて決まりだすと止まらなくなる。スリーポイントも高確率で決めるため、シュートを安心して見ていることができる。このピアス、ガーネット、アレンの3人こそがチームの中心だった。
 その3人とともにスターティングとして試合に出ていたのがロンドとパーキンズ。シーズン開幕当初は心配されていた若手二人だったが、シーズンを通して大きく成長した。ゲームを作るだけでなく、得点も取れるようになったロンドと、リバウンドで活躍できるようになったパーキンズ。この二人がビッグ3を支えていることもセルティックスの大きな強みだった。
 セルティックスのベンチから出てくるのは主に経験豊富なベテラン。レイカーズとは好対照だ。キャセール、P・J・ブラウン、そしてポージー。それぞれ経験豊富なメンバー。味のあるゲームメークをするキャセール、リバウンドやポストプレーに活躍するP・J・ブラウン、そして強力なディフェンスとスリーポイントが持ち味のポージー。


ちなみにこれを書いている時点ですでにファイナル第一戦は終わっている。第一戦はセルティックスのホームで、セルティックスが10点差をつけて先勝した。この試合セルティックスの勝因となったのは、コービーに対してのディフェンスとベンチの活躍。ここまで30点以上を軽くとってきたコービーを24点に抑えた。コービーのマークに付いていたのはアレンとポージー。二人とも粘り強くマークに付き、フリーのショットはほとんど無かった。更にこの二人を抜いても、他のセルティックスのメンバーが中に収縮している為、コービーに切り込んでいくスペースを与えなかった。更にキャセール、P・J・ブラウンの活躍も大きかった。キャセールはレイカーズに流れがいきそうな場面で出場し、そのたびに流れをセルティックスに持ってきた。そしてP・J・ブラウンはパーキンズの怪我したあと、見事にその穴を埋めた。


 では今後何が鍵となってくるのか。両チームともホームで強さを発揮するため、今後相手のホームで勝つことができるか、そこに尽きるだろう。そしてそこで大切なってくるのは何か。レイカーズのインサイドの中心はガソル、アウトサイドの中心は言わずもがなのコービー。セルティックスの場合はインサイドがガーネット、アウトサイドがピアスである。そしてその二人に次ぐ存在がレイカーズではオドム、セルティックスではアレンということになる。この二人が鍵になってくるのではないか、と個人的に思う。インサイドの中心とアウトサイドの中心はある程度計算できるが、三人目のプレーヤーはそれほど安定感がない。この三人目こそが勝敗の鍵を握るのではないか。実際第一戦ではレイカーズのオドムがファールトラブルに悩み、得点がいま一つ伸びなかったのに対し、アレンはピアスが怪我の治療のため試合を離れた時に、得点を重ね、勝ちに繋げた。やはり三人目が鍵になっている。
 今後の試合でも三人目の存在から目を離す事が出来ない。