WANNA PLAY SPORTS?

サッカー、NBA、プロ野球、ラグビー、何でも書きます。想いをそのまま文章にぶつける。

最終予選後半戦予想

2005年03月31日 21時31分42秒 | Weblog
昨日のバーレーン戦で勝点3を手にしたことによって、W杯への道は明るく照らされたように見えた。しかし最終予選はそんな甘いものではない。現在のグループBの順位はイランが勝点7で首位に立ち、次いで日本が勝点6。そしてバーレーンが勝点4で二強を追いかけ、北朝鮮はここまで勝点0と苦境に立たされている。北朝鮮は2位日本との勝ち点差が6と開き、最終予選グループ上位2チームの無条件でのW杯出場を諦め、3位でプレイオフを勝ち進んでのW杯出場を狙うことに目標を変えざるを得なくなった。しかし現在のホーム2試合を終えた時点での勝点0という現実から考えて、W杯出場はかなり厳しくなった。奇跡が起こらない限りW杯への道は見えない。そのため、当面日本のライバルはイランとバーレーン。現在日本は2位につけているが、既にホームを2試合終えているため、安心は出来ない。イランもバーレーンもまだホームゲームを2試合残しているのだ。
特にイランは後半戦1試合目をホームで北朝鮮と戦い、2試合目もホームでのバーレーン戦となる。イランとしては最終戦のアウェーでの日本戦の前にW杯出場を決めておきたいため、ホーム2試合は必勝体制で臨むことになる。まず一試合目のホームでの北朝鮮戦は問題なく勝点3を手にすることだろう。この時点でイランの勝点は10。まだこの時点でW杯出場は決まらないが、大きくW杯出場へと前進することになる。そして迎えるバーレーンでの日本対バーレーン戦。日本は勝点1を狙うことだろう。それに対してバーレーンは勝点3狙いということになる。可能性としては総合力で少し上回る日本が引き分けに持ち込む可能性が高く、もしここで引き分けなら日本の勝点は7、バーレーンの勝点は6となる。そして続く第5節。日本はアウェーのバーレーンから北朝鮮へと移動することになり、日本では死のロードと言われているが、北朝鮮も同じようにイランから北朝鮮へと移動するため、あまり北朝鮮代表と状況は変わらない。逆にホームを万全の状態で迎えられない北朝鮮のほうが痛手といえるだろう。先日の北朝鮮でのイラン対北朝鮮の試合で観客に暴動があったため、この試合は何かしら対策がとられている可能性が高い。そのため、日本にとって思ったほどアウェーらしさはないだろう。そしてこの試合日本は是が非でも勝点3をとらなくてはならない。ここで勝点を落とすと2位以上に入るのは難しくなる。北朝鮮にとっても最後のアウェーのため猛攻を仕掛けてくるだろう。しかし実力的には日本が上にあることは誰の目にも明らか。日本代表が勝ちたい気持ちを表に出してプレーできれば勝点3も付いてくるだろう。もし日本が勝てば、日本の勝点は10。この時点でイランと並ぶことになる。そしてこの試合と同時に行われるバーレーン対イランの結果にすべての注目が集まることになる。もしイランが勝てば、イランと日本のW杯出場がこの時点で決まる。引き分けでもイランと日本のW杯出場は決まる。なぜなら最終結果でこの試合にバーレーンが引き分けて、最終戦に勝っても勝点は9。日本も最終戦負けても勝点は10。勝点で上になる日本の勝ち抜けも決まることになる。しかし、もしイランがバーレーン戦で負ければ、日本を含めた3チームが勝点2の中にひしめき合うことになる。そして最終戦にアウェーの日本戦を残すイランにとって、これはあってはならないこと。ホームでのバーレーン戦は少なくても勝点1がとれる戦い方をすることだろう。逆にバーレーンにしてはここで勝点3を手にしない限り2位以内に入り込むことは不可能。死ぬ気で攻めにいくことだろう。しかし、イランのホームでイランが負けることは考えにくい。引き分ける可能性が高いだろう。ここで最終予選は終わることになる。つまりイランと日本のW杯出場が決まり、バーレーンのプレーオフ進出が決まる。最終節はどこが勝っても負けても結果は変わらない。
もしイラン対バーレーンの試合がバーレーンの勝利となれば、イランと日本の勝点は10。バーレーンの勝点は8。そしてバーレーンの最終節はホームでの北朝鮮戦。勝点3を手に出来る可能性が高く、最終的にバーレーンの勝点は11となる。もし日本がイラン相手に引き分ければ、3チームが勝点11で並ぶことになる。この場合得失点差の勝負になるが、FWの調子が悪い日本には不利だ。イランに勝たなくてはいけないため、日本にとってはかなり厳しい戦いとなる。
もし日本が第4節のアウェーでのバーレーン戦で負ければ、その時点でイランの勝点が10。日本の勝点は6で、バーレーンは7。もし次の試合がイランとバーレーンの引き分けと考え、日本が北朝鮮に勝利したと考えると、日本の勝点は9。イランは11。バーレーンは8。そして最終節バーレーンはホームで北朝鮮に勝った場合、バーレーンの勝点は11。日本はまたしてもイランに勝たなくてはいけなくなる。このパターンも厳しい。
もし日本がバーレーンに負け、北朝鮮に引き分けた場合、勝点はイランが11。バーレーンは8、日本は7。最終戦バーレーンが勝てば11となるため、この場合日本は最終節でイランに勝っても2位以内に入ることは出来ない。これは最悪の場合の話であるが。
もし日本がバーレーン戦、北朝鮮戦共に引き分けるとその時点で勝点はイランが11、日本は8、バーレーンは6。そしてもしバーレーンが最終戦で勝てば勝点9。うまく行けば引き分けでもW杯出場が決まる。ただもしバーレーンが北朝鮮に2点差以上で勝っていた場合、日本はプレーオフとなるため、やはりイランには勝ちたい。
これだけシミュレーションした結果分かったことは、やっぱりアウェーのバーレーン戦は少なくても勝たなくてはいけない。もし引き分けでも、北朝鮮相手に勝つことが出来、イラン対バーレーン戦の結果次第ではその時点でW杯出場が決まる。第4節、第5節を1勝1分で乗り切れれば、その先にW杯は見えてくる。そのために大切なのはジーコの采配。特にヨーロッパ組の扱いとFWの選出。調子の悪いヨーロッパ組や連携が出来ていないヨーロッパ組を使う必要はないし、自分で決めてやろうという気持ちのないFWもいらない。ジーコは勝てるイレブンとフォーメーションを考えなくてはいけない。
ちなみにプレーオフの相手はまずグループAの3位であり、クウェートがなる可能性が高い。もしこの試合に勝てば、北中米カリブ海4位との対戦となり、ここはグアテマラかパナマとなるだろう。


バーレーン戦を終えて

2005年03月31日 01時12分44秒 | Weblog
最低限にして最大の結果。勝点3を手にしたことで、日本のW杯出場の可能性は残り、ジーコの首も繋がった。しかし内容的には最悪の試合。決定的なチャンスは全くなく、サルミーンに助けられた。もしこの試合が親善試合なら確実に日本代表は叩かれていただろう。そして期待された中田英と中村の縦のラインは全く繋がることはなく、得点の可能性を感じさせたのは三都主だけ。それ以外は本当にひどかった。それぞれのポジション別に振り返ってみよう。
まずGKとDFの守備陣。バーレーンに1点も取られなかったことを考えれば、完璧ということだろう。この前のフォーバックからスリーバックに戻したこともあって、安定感はイラン戦よりあった。何より常にどんな状況においても一人後ろにあまることが出来ていた。特にスピードのあるバーレーンの前線の選手に裏を取られなかった宮本の統率力は見事だった。楢崎のプレーも安定感があり良かった。守備陣には合格点を与えてよいだろう。
それに対してMFの出来は決して褒められるものではなかった。その中で唯一合格点をつけれるのが福西。守備で奮闘していたし、後半に見せた前線への上がりのタイミングも良かった。ただもう少しプレースキックで高さを生かしたかった。そして福西以外の中盤は皆不満の残る内容だった。まず両サイド。加地は渾身的なプレーだったことは認めるが、クロスの精度があまりにも低すぎた。相手を抜くことに集中しすぎて、クロスをあげるときに気が抜けている。これでは加地を中盤に置いてる意味がない。対する左サイドの三都主は後半のプレーは悪くなかったが、前半は常に消えていた。もしかするとジーコに前半は攻め上がりを止められていたのかもしれないが、もう少しオーバーラップが見たかった。そして後半のプレーについては見事だったが、もう少しゴールへのドリブルを見せて欲しい。最後にシュートで終われるようなドリブルをして欲しい。そのようなドリブルを織り交ぜることで、相手もディフェンスしにくくなる。しかし試合終了間際にイエローカードを受けたことは頂けない。もしもう一枚イエローをもらえば、また出場停止になる。この前のイラン戦に出場できなかったことを悔やんでないのだろうか。責任もってプレーして欲しい。続いて問題のヒデとシュンスケ。まずはキング中田英。一言で言えば悪くはないプレー。特に守備では一対一で負けることなく、高い位置でプレッシャーをかけ続けた。ただ攻撃ではリズムを変えることが出来なかった。常に同じテンポでパス回しをしていたため、相手にとっては守りやすかったことだろう。小野の代わりにはなれなかった。中村は試合に出てきたのはプレースキックのときだけ。確かに相手のマークが厳しいのは認めるが、それではトップ下は任せられない。プレースキックもあれだけ蹴っていながら、一本も味方の頭に合うことはなかった。CKにしてもショートコーナーも試してみるべきだろう。
前線は迫力不足に尽きる。見ていてゴールが生まれそうにないし、シュートを打たな過ぎる。もう少し自分が決めてやろうという気持ちを表に出して欲しい。鈴木は故障明けだからか、あまり切れがなかった。巧くファールをもらっていたが、FWとしての仕事は出来ていない。高原はシュートを打てるときに打たない。本当にドイツで調子は良かったのだろうか。守備を頑張っても、FWは点を入れてなんぼ。それは高原も分かっているはず。玉田はアジアカップの頃の思い切りの良さが見えない。ヨーロッパ組みに遠慮しているのか、それともW杯予選という言葉に怖気づいているのか知らないが、一対一では勝負して欲しい。もっとスピードを生かさないと、前線に玉田の居場所はない。
稲本の評価は無理でしょう。あれだけじゃ。ジーコ監督の采配はやっぱりどこかおかしい。玉田を入れたのは良いとしても、なぜあの後、ロスタイムまで動かなかったのか。稲本をもっと前に入れても良かったのではないか。さらに中村や高原など試合終盤消えていた選手を代えても良かったのではないだろうか。
次の試合は6月と間が開く。そして今度のバーレーン戦は累積警告での出場停止はいない。そのため、今度のアウェーのバーレーン戦に中田英をどう扱うのか。結果を出しているスリーバックで臨むことは予想されるため中盤には両サイドをなくすと3つしかポジションはない。そしてその中でこの予選で切れている福西の出場は確実なため、残るポジションは二つ。その二つを中村、中田英、小野で争うことになる。しかし福西のパートナーはボランチが本職の小野が務める可能性が高い。ジーコがトップ下に中村を起用しないことも考えにくい。しかしキング中田英をジーコがスタメンから外せるとも思えない。そのためジーコはワントップでこの試合に挑むのではないか。そしてトップ下を中田英と中村の2人を置く。そんな可能性が高い気がする。アウェーのバーレーン戦は確実に勝点1を獲りたいとこなので、少し中田英を下げて、中盤のど真ん中に置くことも考えられる。
ここからは自分の理想になるが、まずGKは川口。やっぱり川口がいるほうが試合が締まる。そしていつものスリーバックで望み、両サイドのいつも通りの三都主と加地。ボランチに福西と小野。ここまではジーコと同じ。しかしトップ下は中田英。そしてツートップで望む。ここ2試合中田英と中村の二人を使って、連携が出来ていないのだから、同時起用はやめるべきだろう。そして中村か中田英かをいう問題になると、やっぱりボディーコンタクトの強さと経験に勝る中田英の起用が妥当だろう。引き分けを狙うバーレーン戦ならなおさらだ。もしかすると中村のプレースキックがないとやばいと思う人がいるかもしれないが、それは違う。今日の中村のプレースキックはあれだけ蹴ってながら、誰にも合わなかったし。日本には他にも小野や三都主、中田英といったレベルの高いキッカーがいる。無理にプレースキックのことを心配して中村を使う必要なない。中村はジョーカーとして、起用するほうが効果は大きいだろう。
そして問題は前線。ここまで日本の得点は大黒と福西とサルミーンだけ。FWの得点は3試合で1点だけなのだ。しかも先発したFWの得点は0。これは大きな問題。内容的には皆パスし過ぎる。もっと自分でシュートを打たなくてはいけない。シュートを打たない限り得点は生まれないのだから。もっとエゴになって良いのではないか。そんなことを考えると自分で得点を決めようという気が感じられない鈴木、高原、柳沢は使えない。玉田も去年の思い切りの良さが戻らない限り、使わないほうが賢明だ。それなら誰を起用するということになるが、自分の理想のアウェー・バーレーン戦先発ツートップは久保と大久保。久保は復帰間近で6月には完全復帰が見込める。ジーコも久保の高い能力を認めており、先発する可能性は高いだろう。もともと怪我をするまでジーコ・ジャパンのエースは久保だったのだ。そしてパートナーは大久保。今のエゴがない日本代表FWの中で唯一エゴをもろ表に出すタイプ。FWにはこれぐらいのエゴが必要だろう。スペインで大久保が成長したか楽しみだ。このツートップをぜひジーコには起用して欲しい。可能性はほぼないに近いが、ジーコもそろそろ結果を出さないFWには見切りをつける時だろう。
今回相手のオウンゴールで勝点3を手にした日本代表。しかし次のアウェーでのバーレーン戦はそう簡単にはいかない。今回オウンゴールで涙した司令塔のサルミーンも怖い存在になることだろう。そのため勝ちにいくのか、それとも引き分けを狙うのか、ジーコの采配は大切になる。そしてFWにシュートを打つ意識は生まれるのか。打たない限り、勝てないことを忘れてはならない。

チャンピオンズ・リーグ準々決勝について

2005年03月30日 00時13分56秒 | Weblog
ついにチャンピオンズ・リーグ準々決勝の組み合わせが決まった。本当はとっくの昔に決まっていたのだが、先延ばししているうちにこの話題に触れるのがこんなに遅くなってしまった。本当に情けない。今回決まった組み合わせはチェルシー対バイエルン、リヨン対PSV、ミラン対インテル、そしてユベントス対リバプール。感想は難しいが、まぁ、妥当な組み合わせといったところ。それでは一つ一つの組み合わせについて考察していこう。
まずはチェルシー対バイエルン。自分は決勝トーナメント一回戦が終わった段階で一番優勝に近いのはチェルシーだと予想したが、チェルシーにとってバイエルンはそれほど難しい相手ではないだろう。そして何より決勝まで手強いミラン、インテル、ユーベといったイタリア勢と戦わなくても良い組み合わせになったことは、チェルシーにとって何よりの結果といえるのではないか。バイエルンは一回戦でチェルシーと同じプレミア勢であるアーセナルと対戦し、勝利を収めた。しかしチェルシーはアーセナルなんかより何倍も強く、巧い。まず一にアーセナルのキャンベル頼りの守備と違って、チェルシーの守備は完璧に統率されている。ツェフやテリーを中心に、ガラスやリカルド・カルバーリョ、パウロ・フェレイラと意思の疎通が取れている。バイエルンはマカーイが復活したとしても、この網を抜けるのは簡単なことではない。もし得点を取れるとしたらマカーイの完全復活、そしてバラックとダイスラーの絶好調が条件になる。かなり厳しいといわざるを得ない。そのためバイエルンとしてはしっかり守って最小得点で勝ちにいかなくてはならない。カーンを中心にルッシオ、リザラスらが体をはって守るしかない。アンリが攻撃の半分を担うアーセナルなら止めることができたが、チェルシーはそうはいかない。先日のW杯予選でロッペンが怪我をしたが、一回戦のバルセロナに対してもロッペン抜きで白星を挙げている。そしてそこまで重傷ではなさそうなため、復帰して出場してくることだろう。エースのドログバ、復調気配のケジュマン、世界有数のドリブラーとなりつつあるダフ、イングランド代表でも地位を固めたジョー・コール、そして世界一のミドル・シュートとを打つランパード。プレースキックでのテリーのヘッディングの高さも魅力だ。この誰が攻めてくるかわからない攻撃を止めるのは至難の業だ。この対決で確実に有利に立っているのはチェルシー。プレミアの優勝がほぼ決まっているのもプラスに働くだろう。バイエルンはブンデス・リーガタイトルをシャルケとブレーメンと激しく争っている。バイエルンはどっちに比重をかけて戦うのか。それもひとつの注目だろう。そしてこの対決チェルシーが勝つ可能性75%。なんといってもバルセロナとの事実上の決勝を勝ち上がってきたのだから。バイエルンはもう意地しかない。地味に負けない伝統のドイツのサッカーを見せることが出来るか。健闘を祈る。
続いてPSV対リヨン。ダークホース同士の戦いとなった。どちらのチームにとってもミランやチェルシーのような歴史のある強豪と当たらなかったのだから幸運と呼べるだろう。ただそれぞれのチームカラーは全くの正反対だ。ディフェンスのPSV対オフェンスのリヨン。ここまで守備を固めてのカウンターで勝ってきたPSV。チームの平均身長が高く、プレースキックは脅威となる。さらに現在エール・ディヴィジョンでも最小失点を誇るディフェンスはリヨンも苦戦することが予想される。リヨンはここまで爆発的な得点力で勝ち進んできた。ヴィルトールのセンターフォワードがはまり、ゴブやマルダらのサイド攻撃も脅威だ。そして後ろから上がってくるディアッラやブラジル代表のジュニーニョ・ベルナンブカーノも攻撃力があり、正確なシュート力を持つ。特にジュニーニョ・ベルナンブカーノのFKは驚異的だ。焦点は一つ。リヨンの攻撃力が勝つか、それともPSVの守備力が勝つか。勝ったチームは次は準決勝。この試合は別名今回のチャンピオンズ・リーグでのダークホース決定戦だ。
そしてなんと準々決勝で実現することになったミラノ・ダービー。なんという偶然か、ミラン対インテルという組み合わせになった。そして壮絶な戦いが予想される。そんな中、優位に立つのはミラン。GKのジーダからセンターバックのネスタ、マルディーニ、パンカロ、カフーと鉄壁の壁を築く。さらに今期加入したスタムがチームに馴染み、マルディーニの左サイドでの起用もありそうだ。そして闘犬ガットゥーゾ、イタリア代表としてW杯予選でFKから2点取ったピルロ、何でもこなすセードルフ、そしてファンタジスタのカカー。この4人は去年から変わっていないため、意思の疎通は完璧に取れている。正しく阿吽の呼吸が出来ている。そして前線には復活のめどが付いた去年のセリアA得点王のエース・シェフチェンコとここに来て本来のフォームを取り戻したクレスポ。さらにベンチには鋭い嗅覚が戻りつつあるインザーギ、トップ下もこなせるトマソンが控える。何より一昨年チャンピオンズ・リーグ、そして去年のセリアAを制した経験はこういう大一番でこそものをいう。勝負どころを知っている強みが生きてくる。それに対してインテルは守備に不安を残す。トルドの衰えとセンターバックのミハイロビッチ、コルドバ、マテラッティのスピードのなさは致命的になりうる。さらにサイドバックとの連携もいまひとつである。中盤にはカンビアッソとザネッティが底に並び、その前にベロン、スタンコビッチが位置する形で落ち着き、結果も残している。ベンチにはダービッツやファン・デルメイデといった実力派が出番を伺っている。前線には怪物アドリアーノを中心に、爆発的なスピードを持つマルティンス、高い決定力を誇るヴィエリ、シュートの巧いクルスと駒は揃っている。守備陣の頑張りがキーになってくるだろう。この対戦、攻撃力が互角、守備力ではミランに分がある。ただ伝統のあるミラノ・ダービーなだけに、何が起こるかわからない。アドリアーノとカカーという今後セレソンの中心を担うであろう新星にも注目だ。
そして最後がユベントス対リバプール。はっきり言って、あまり注目されてない。なぜなら誰もがユーベが勝ち進むと思っているから。ではどうしたらリバプールはユーベに勝てるのだろうか。まずリバプールの欠陥は守備にある。GKデュデクはすぐファンブルするし、最終ラインは特にビッグネームもおらず、やはりユーベの攻撃を止めることのできる可能性は低い。しかも今期加入したシャビ・アロンソが怪我して、試合に出場することは出来ない。ジェラードとハマンが先発することになるだろう。前線はモリエンテスの出場が許されていないため、好調なルイス・ガルシアとユーロ2004得点王バロシュのツートップとなる。対するユーベはGKに世界ナンバーワンのブッフォン。DFには左からザンブロッタ、カンナバーロ、テュラム、ゼビナ。セリアAでも最強を誇る最終ラインだ。そして中盤にはカモラネージ、ブラージ、エメルソンが位置し、さらにネドベドが怪我から復帰すれば、ネドベドを含めた4人となる。そして前線はイブラヒモビッチはまず、決まり。さらに怪我から復帰したトレセゲもスタメンに名を連ねることだろう。もしスリートップならこの2人にデルピエロかサラジェタが加わることになる。どう考えても先発メンバーを比べる限り、リバプールに勝ち目はない。リバプールは少なくても第一戦のホームでの試合は勝ちたい。そして勝つためにはルイス・ガルシアとバロシュの爆発が必要になる。少なくても2点は取りたい。そして第二戦、第一戦のスコアに合わせて、戦わなくてはいけない。もし第一戦が1-0なら第二戦は0-0狙い。もし2-0なら0-1狙い。とにかく無理に二戦とも勝ちに行かず、総合で1点勝てばいい、アウェイゴール方式を利用してでもいい。もしダメなら、延長戦まで粘ってPK戦での勝負でいい。PK戦は運が大きな比重を占めるためリバプールにも可能性はある。ただやっぱり実際リバプールが勝つ可能性は20%ぐらい。ユーベが準決勝進出を決めるだろう。
そして今回の準々決勝、予想通り行けばチェルシー、PSV、ミラン、ユーベが準決勝進出を決めることになる。そして準決勝の組み合わせはチェルシー対PSV、ミラン対ユーベ。ミランとユーベはセリアAでも優勝を争っている。このイタリア・ダービーはかなり盛り上がることだろう。そして決勝の組み合わせは誰もが夢に見たチェルシー対ミラン。そして優勝はチェルシー。ミランは一回戦からマンU、インテル、ユーベと強豪との対戦が続き、もう体力は残っていない。しかもセリアAでも優勝争いしていることが予想され、相当くたばっていることだろう。それに対してチェルシーは準決勝でPSVかリヨンと当たるため、精神的にも厳しい戦いとなる強豪と当たることはない。しかもプレミアでは独走状態にあるため、プレミアの試合で主力を休ませることが出来る。チェルシーの優位は動かない。モウリーニョは二年連続でチャンピオンズ・リーグを制する可能性が高い。

ニューヨーク・ニックスについて

2005年03月28日 16時01分24秒 | Weblog
ここんとこサッカーのことが続いてましたが、今日は久々にバスケについて。やっぱりNBAでしょう。

自分は何を隠そう、ニューヨーク・ニックスのファンだ。今季はプレイオフ出場すら厳しい状況になっているが、今でもニューヨーク・ニックスのファンだ。なぜニックスのファンかと聞かれると、その答えは一つ。昔ニューヨークに五年ほど住んでいたことがあるからだ。その頃のニックスはユーイングを中心にまとまっていた。ガードにチャーリー・ウォードとアレン・ヒューストン。フォワードにはラトレル・スプリューエルとラリー・ジョンソン。センターにパトリック・ユーイング。ベンチには個性派のクリス・チャイルズにカート・トーマス、さらにマーカス・キャンビー。あの頃のニックスは輝いていた。プレイオフでは宿敵マイアミ・ヒートを破り、カンファレンス決勝ではインディアナ・ペイサーズをラリー・ジョンソンの奇跡的なフォーポイント・プレイで制した。ファイナルでは惜しくもサンアントニオ・スパーズの、そして若き帝王ティム・ダンカンの前に屈することとなったが、ニューヨーカーは今でもあのときのニューヨーク・ニックスを忘れることはない。そして今このような悲惨な現状の中であの頃のチームを夢見ている。現在チームは29勝39敗でアトランティック・ディヴィジョン4位。プレイオフ出場圏内のイースト8位のペイサーズとは5.5ゲーム差。残り15試合を切った今の時点では、プレイオフ出場は厳しいと言わざるを得ない。今のニックスの問題点はどこにあるのか。
今のニックスのスターティング5はステフォン・マービュリー、ジャマール・クロフォード、ティム・トーマス、マイク・スウィートニー、そしてカート・トーマス。ヒューストンとアンフェニー・ハーダウェイは怪我のため、戦列を離れている。そしてこの冬、ニックスは弱いインサイドを補強するため、モウリス・テイラーとマリック・ローズを獲得した。これでインサイドはベテランのカート・トーマスと若手のスウィートニー、さらに伸び悩みのテイラー、スパーズではダンカンの裏に隠れてきたローズと数は揃った。ただ問題は全体的に身長が低いこと。やはり7フッターが欲しい。そのため今シーズンが終われば、この4人のうち2人ぐらいをトレード要員として、良いセンターを獲得すべきだろう。今のイーストには高いセンターはほとんどいない。いるのはヒートのシャックとピストンズのベン・ウォラスぐらいだ。そうつまり良いセンターがいるチームは強いのだ。出来れば今期ミネソタでふてくされているケビン・ガーネットあたりを連れてきたい。やっぱりインサイドにドンと軸が欲しい。出来ればガーネットをセンターにおいて、その横で若手のスウィートニーを育てたい。少なくてもクリッパーズのエルトン・ブランドあたりは連れてきたいところだ。
そしてフォワードとガードはまず、マービュリーを放出すべきだろう。マービュリーはチームの成績より自分の成績を気にするタイプ。このようなタイプがポイントガードにいると、巧くチームが回らない。確かに成績だけを見ると、マービュリーは見事なものを残しているが、彼が今まで所属したティンバーウルブス、ネッツ、サンズはマービュリーがいる頃は低迷したが、その後ポイントガードを変えたことによって、見事な成長を遂げた。ティンバーウルブスはキャセル、ネッツはキッド、サンズはナッシュとレベルの高いポイントガードを獲得したこともあるが、マービュリーの存在が低迷に繋がっていたことも否定は出来ないはずだ。マービュリーをトレードに回して、今期NBAでブレークしたウィザーズのアリーナスやブルズのハインリックといったあたりを狙ってみたらどうか。普通に考えるとチームが放出することは考えにくいが、マービュリーというトレード要員やニューヨーク・ニックスという名前につられることも考えられる。さらにティム・トーマスやジャマール・クロフォード、さらにアラン・ヒューストンとアンフェニー・ハーダウェイを含めて、ここもトレードが必要だ。狙うとしたらまず、ディフェンスに秀でたジャズのキリレンコあたりが欲しいところ。
さらに今期は順位も低そうなため、ドラフトでも有望株を手に入れたい。もしこの補強がうまく行けば、来年のスターティングはアリーナス(ハインリック)、クロフォード、キリレンコ、スウィートニー、そしてガーネット(ブランド)となる。クロフォードとスウィートニーはまだ若いため、将来化ける可能性は存分にある。もう少し成長を見守ることが必要かもしれない。もしこんなメンバーが組めれば、来年のニックスは期待できる。いや、少なくても今オフは、変革の時期にしなくてはならない。ライバルのヒートが一か八かの賭けを成功させ(トレードによるシャックの獲得)、ウェードの成長でイーストの強豪に成り上がった。今期はNBAチャンピオンも狙える位置にいる。ニックスも今期こそが最終チャンスだ。ヒューストンやカート・トーマス、ハーダウェイが引退する前に変わらなくてはならない。7年前に見た夢をもう一度見せて欲しい。

バーレーン戦に向けて

2005年03月28日 00時24分38秒 | Weblog
今回のイランに対しての敗戦を引きずってるわけにはいかない。なぜならもうすぐそこにバーレーン戦が迫ってきている。果たして今回のバーレーン戦はどのようなフォーメーションで望むのか。また4-4-2で望むのか。それとも3-5-2に戻すのか。ただ今回フォーメーションの問題について、あまりジーコは悩まなくて済みそうだ。なぜならイラン戦で小野が二枚目のイエローカードを受けたため、今回のバーレーン戦は累積警告で出場できない。しかも今回の試合では三都主と田中が復帰するため、いつものスリーバックと両サイドが揃う。更に鈴木も怪我からの復帰が見込めるため、普段の日本の戦い方をすることが出来る。つまり世間の見解はこうだ。ボランチに福西のパートナーとして小野の代わりに中田英が入るというものだ。そして中村がトップ下に入る。前線の鈴木のパートナーには玉田か高原、調子の良いほうを使ってくることだろう。ただこの前のイラン戦での2人の出来を思うと、大黒か柳沢を先発に使ったほうがいいのではないかと考えさせられた。特に大黒は練習試合でも結果を残しているし、北朝鮮戦でも日本を救ったのはこの男だった。更に自分としてはボランチに中村、トップ下に中田英を使って欲しい。今回のバーレーン戦はバーレーンが守備を固めてくることが予想される。そのためトップ下には中村よりフィジカルに強い中田英を起用すべきではないだろうか。更に中村は去年のアジアカップでの活躍からバーレーンの厳しいマークが予想される。そのため相手の裏をかいて中田英で攻めて、中村にはスペースを与えて試合を組み立ててもらう。更に今回はFWに鈴木が入ることが予想されるため、イラン戦に比べて前線でのためとファールを受けることが増えることが予想される。そのためを巧く利用して三都主と加地の両サイドを生かし、ファールの増加で中村のFKを生かす。
ただもしこのフォーメーションがうまく行かなかった場合、ジーコは前半終了と共にこのフォーメーションを諦め、ボランチに遠藤をいれ、中村をトップ下にするべきだろう。そしてこのアジアカップを制した馴染んだフォーメーションに変えて、後半戦に挑むべきだ。そしてもう少し大黒に長い時間を与えるべきだ。残り5分で活躍するのは無理がある。せめて後半15分までには出して欲しい。
今回の試合バーレーンは引き分けでいい。無理に攻めてくることは考えられない。完全に守備を固めてのカウンター狙いだろう。それに対して日本は勝ち以外許されない。勝たなくてはいけない。もし負けたら、そこでW杯は終わりだ。絶対に勝たなくてはいけない。ガンバレ・ニッポン!!

敗戦から一晩明けて

2005年03月26日 12時05分33秒 | Weblog
日本戦が終わってから、朝が明けるまでに韓国の敗戦も決まった。韓国はアウェーのサウアラビアの地でサウジ代表に2-0で敗れ去った。グループ1のもう一試合は前節韓国に敗れたクウェートが2-1でウズベキスタンを破った。これでグループ1はサウジが勝点4でトップに立ち、二位に勝点3で韓国、クウェートが並んだ。そして得失点差で韓国が二位、クウェートが三位となった。そして四位に勝点1のウズベキスタン。ただ次節の試合韓国はホームでのウズベキスタン戦。この試合は是が非でも勝たなくてはならない。もし負けたら監督の首が飛ぶことは必至。引き分けてももう一試合の結果次第ではW杯圏外の三位へと落ち込む可能性がある。そして当然ホーム二試合が終わった時点での圏外は、今後負けが許されない戦いとなることを示す。そのため次のホームでのウズベキスタン戦は勝たなくてはならない。そのためにはサウジ戦で不調であったイ・チョンスを外すことはできるか。欧州チャンピオンズ・リーグベスト8に残っているPSVのイ・ヨンピョとパク・チソンをもっと巧く起用すべきだろう。これがW杯へと繋がるはずだ。そしてもう一試合はクウェートがホームでのサウジ戦。今日の試合でどちらも勝点3を手にしたため、勢いがある。特にホームで戦うクウェートは勝点3を取りに行くことだろう。対するサウジは堅実にアウェーで勝点1を取りに行くことだろう。この試合もし1点差でクウェートが勝ち、韓国が引き分ければ、1位クウェート、2位サウジ、3位韓国となる。韓国にしては何が何でも避けなくてはならないシナリオだ。
グループ2に属する日本は既に三位とW杯圏外へと落ちることになった。ただ次節はホームでのバーレーン戦。この試合、バーレーンが北朝鮮から時差なしで日本に来るのに対して、日本は何時間もの時差があるイランから日本に帰るため、日本にとってもアウェーとなる。つまり日本にとってのホームというのは、サポーターの存在とおいしい日本食が食べれるの二点だけだ。そしてこの試合日本はボランチの小野を欠くことになる。代わりは中田英や遠藤、中田浩など多くいるため、そこまで大きな穴になることは考えにくいが、試合にアクセントをつけることの出来る貴重な存在だっただけにその穴をすべて埋めることは難しいだろう。しかしバーレーンもエースのアラー・フバイルを故障で欠き、キャプテンのユスフと左サイドのジャラルを累積警告で欠くことになった。つまり今のバーレーンは飛車角落としの状態なのである。こんな悲惨な状況にあるバーレーンにホームで日本が敗れることは許されない。ホームでは田中と三都主が復帰するため、フォーメーションも3-5-2に戻してくるだろう。もしここで引き分けや負けるここになれば、今後アウェーでも勝ちにいかなくてはならなくなる。絶対に勝たなくてはならない。そしてもう一試合は北朝鮮のホームでのイラン戦。イランは勝点3を獲って、W杯出場を確実にしにくるだろう。それに対して既に二連敗スターとなってしまった北朝鮮ももう負けは許されない。壮絶なせめぎあいとなることが予想される。北朝鮮もアメリカW杯予選のように今後国際試合から遠ざかりたくないだけに、次節でのホームでの戦いぶりは重要になるだろう。
もう既に予選前にジーコが述べたホームで勝って、アウェーで引き分けての勝点12は無くなった。今重要なことは勝点3が望める試合なら勝点3を獲ること。そして次節は正しく勝点3が望める試合だ。もう負けは許されない。W杯に行くためには勝つしかない。

アウェーのイラク戦を終えて

2005年03月26日 01時40分05秒 | Weblog
今回のイラク戦は誠に不思議な試合だった。まずジーコ。なぜ調子の良い大黒ではなく、他の選手より現地入りしたのが遅い柳沢を起用したのか。なぜ次の試合起用することが出来ない小野に代えて小笠原を投入したのか。どっちにしろ次の試合へ疲れが残るのなら、次節出場停止の小野を最後まで起用して、次節出場可能な選手を休ませるべきではなかったのか。特に小野はこの試合でリズムを変える貴重な選手だったし、小野は代えるべきではなかったと思われる。試合が経過するにつれ試合から消えていった中村を代えるべきではなかったか。まさに不思議な采配だった。
運よく柳沢の交代が当たり、同点に追いつき、まだ押せ押せムードだったにも関わらず、小野を代えたことによってそのムードは消えた。更にその交代して出てきた小笠原のプレーが最悪だった。前節の北朝鮮戦で日本が苦戦した理由として小笠原を挙げた。なぜならFK以後のプレーは覇気がなく、ただキープするだけで攻撃を常に遅らせた。今回の試合での小笠原のプレーはそれと真逆でキープすることが出来ずに、ただただイランの選手にボールを与えていた。試合終盤の相手が引いているため、攻め込むことが出来るはずの時間帯も小笠原の散漫なプレーによって台無しになった。この二試合を見た結果分かったことは、厳しいことを言うが小笠原は要らない。FKだって中村や小野、三都主、三浦淳で大丈夫だし、もともと中村や中田英などパサーはたくさんいる。逆に日本に欠けているのがドリブラー。今のチームでドリブラーと呼べる選手は三都主だけ。しかも三都主はサイドで守備に追われるため、自由にドリブルすることは出来ない。試合の途中で流れを変えるドリブラーが必要だ。今の日本チームでは本山がその役割を担うはずだが、なぜかジーコは本山を起用しない。それならせめて小笠原の変わりに石川か松井を招集すべきだ。今のチームに小笠原は必要ない。
今回の試合、確かに一失点目はアンラッキーなものだった。もう少し巧く体を相手の選手の前に入れていたら、あの失点は防げたとは思うが、ちょうどハシェミアンの前にボールが転がってしまったことは不運だった。しかし二失点目は誰が見ても加地のマークミス。競り合うことすら出来なかった。日本に流れが来ていた時間帯だっただけに勿体ない失点だった。当然加地が何回も攻めあがっていたためにマークが遅れたなんてことは理由にならない。なぜならアウェーのイラン戦でそこまで無理して攻めあがる必要はない。守備あっての攻撃なのだ。あの失点は加地のミスである。
今回日本の選手のプレーを振り返っていくとまずGK楢崎は悪くないプレーだった。もしGKが川口だったとしてもあの二点を防ぐことは出来なかっただろう。さらに試合終盤でパンチングを多用していたことも、フィールドがすこし濡れていたことを考えると良い判断だった。バーレーン戦も楢崎に任せて置けば安心だ。
DFはセンターバックの宮本、中澤のプレーはとても堅実なものだった。フォーバックに混乱することなく、相手を押さえていた。ただやはり宮本は身長が無い分、ヘッディングで競ることの出来ないことは大きなハンディだ。次回のイラン戦では松田の起用も考えるべきだろう。中澤は大きなミスこそ無かったものの、安定感に欠いた。ハシェミアンやダエイのパワープレーにも多少押され気味だった。故障明けということも関係しているのかもしれない。サイドバックは加地は既に述べたとおり、二失点目に重大なミスを犯した。攻撃面では三都主のいない分、頑張ろうとしていることが伝わってきた。中田英との連携も悪くなかった。左の三浦淳は縮み上がっていた。12万人の観客に縮み上がっていたのか、それとも久々の代表戦に縮み上がっていたのか確かではないが、プレーが良くなかったことは誰の目にも確かだった。攻撃に上がることはほぼ無く、守備でも対面のマハダビキアに簡単に突破を許した。やはりこのサイドは三都主が必要だ。
MFではキング中田英を久々に見た。この日の中田英のプレーは見事なものだった。加地にパスをあわせ、前線にもパスを供給し、更に守備にも奮闘した。フィオレンティーナで苦戦していることが嘘のようなプレーだった。この試合のMVPを挙げるとしたら間違いなく中田英だろう。活躍した中田英に対して中村はこの試合消えていることがほとんどだった。見せ場はFKとパスを預けられたときのキープだけだった。しかし簡単にボールを失わない姿は欧州で鍛えられたものだろう。怪我から復帰したばかりの小野は中盤で日本の攻撃にアクセントをつけた。惜しいロングシュートも打ち、相手の脅威となった。ただイエローを受けたことにより、次節のホームでのバーレーン戦は出場不可になってしまった。遠藤か中田浩が起用されることだろう。福西は得点シーンまであまり目立った活躍は無かったが、あの得点ですべて許された形だ。何よりボールがくることを信じて、あのコースに走りこんでいたことが素晴らしい。シュートも見事な左足でのボレーだった。小笠原は既に触れたとおり。もう召集されないことを祈る。
FW陣はまず玉田はひどすぎた。足元がすべるのは分かるがもう少しキープして欲しかった。玉田がキープできなかったことにより、ためができず、中盤の選手の上がりがあまり無かった。前半13分の中田英の見事なパスからのビッグチャンスも効き足ではない右足とはいえ、あのキックではFWではない。プレーに丁寧さを欠いた。高原は渾身的なプレーが光ったが、やはりFWは点を決めてなんぼ。あのプレーでは観客は納得してくれない。強引なまでのゴールへの執着を見せて欲しかった。柳沢は久々の代表復帰にしてはいいプレーだった。唯一の得点も柳沢がヘッディングで競ったことにより生まれたもの。ただやはり身体の軽さは否めない。大黒は調子が良いにも関わらず、残り10分の出場で少しかわいそうだったが、ボールがあまりまわってこなかった。というのも小笠原でボールがストップしたため、ともう小笠原の悪口はやめとこう。大黒はジーコももっと長い時間で起用すべきだっただろう。
今回の試合を見ての今の日本代表の大きな穴はFWにある。あまりにもFWに迫力が無く、得点を取りそうな気配も無い。特にこの日、鈴木が怪我をしていたこともあり、高さが無く、加地や中村がクロスを入れても得点が入る気がしなかった。さらに前線でキープしてためを作ることも出来ず、そしてゴールへの執念も無く、FWらしさはまったくなかった。それは常に危険な存在であり続けたダエイやカリミ、ハシェミアンとは正反対だ。そしてやっぱり今の日本代表には鈴木と久保が必要だ。高さと、前線のためを作ることが出来る鈴木。そしてアフリカ人張りの身体能力とゴールを決めてくれそうな雰囲気を持つ久保。今の軽量級FWでは厳しい。
次節のバーレーン戦、三都主と田中が復帰する。そして引き続き中田英もいる。ただ小野が次節累積警告で出場できないため、ボランチに中田英が入る可能性が高い。その他の案としてはFWに中田英を入れるぐらいか。ただこの試合の活躍具合から見て中田英の先発出場は確実だ。現在日本は勝点3で三位。バーレーンとイランが勝点4で首位に立つ。今度の試合は勝たなくてはいけない。引き分けも許されない。鍵はジーコの采配だ。今日のような馬鹿な采配をしているようでは勝ちは見えてこない。

大相撲春場所 初日を終えて

2005年03月13日 18時47分36秒 | Weblog
ついに三月場所、春場所が始まった。初日は上位陣に番狂わせもあり、早くも波乱の場所となった。しかし、そんな中、力を見せ付けたのが一人横綱の朝青龍。琴欧州を寄せ付けずに順調な滑り出しを見せた。今場所もこの横綱が押しも押されぬ優勝候補であることに間違いない。いや、今日の一番を見た限り、今場所も全勝優勝するのではないかという期待すら抱かせた。果たしてこの春場所、他の力士に優勝のチャンスはあるのだろうか。
春場所初日、番狂わせは、白鵬、雅山、そして栃東が負けたこと。この中でも白鵬が負けたことは大きな意味を持ちそうだ。白鵬は今場所の成績次第では大関昇進もありうるといわれている。先々場所12勝、先場所11勝と二場所で23勝している。大関昇進の目安は三場所で33勝とされているため、今場所二桁勝てばよい計算になるが、白鵬の場合、先々場所前頭筆頭、先場所小結であげた成績であり、普通三場所33勝は関脇であげた成績と考えられるため、この33勝という目安は当てはまらない。そのため10勝以上の成績が必要となる。ただ少なくても12勝して、三場所合計35勝となれば大関昇進は間違いないだろう。そのため今場所の白鵬には取りこぼしは許されない。当然後半戦には横綱大関戦を控えることとなるため、なるべく前半戦は全勝で乗り切りたかった。しかし早くも初日に垣添に黒星を喫してしまった。もう前半戦での負けは許されない。雅山の敗戦は白鵬とは異なる。なぜなら自滅で負けた感が強かった白鵬に対して、雅山の場合、相手の土佐ノ海の相撲があまりにも良かった。確かに雅山にとっても大関昇進の足がかりとしたい場所ではあるが、今日のような相撲の場合、また明日から割り切って相撲をとることができるだろう。同様に栃東の場合も問題はない。初日は琴光喜の立ち合いの変化にあい、敗れたが、明日から割り切って相撲を取ることができる。問題は琴光喜だ。なぜ初日から立ち会いに変化したのか。はっきり言って観に来ている客に失礼である。確かに勝ちたいのは分かるが、初日からそんな相撲では情けない。大関の栃東にも失礼である。
そんな三力士に対して朝青龍、魁皇、千代大海は初日を白星で飾った。朝青龍は若手のホープ、琴欧州を相手に力の違いを見せ付けた。金色のまわしも金メダルの強さを持つ横綱に似合っていた。今後朝青龍を止めることのできる力士は現れるのだろうか。そして初日の取り組みを見た結果、横綱に対抗できそうな力士一番手は魁皇だ。初日は再び三役を狙う若の里を豪快に投げ飛ばした。今場所負け越せば大関陥落というプレッシャーもプラスに働いているのかもしれない。とにかく魁皇には期待できそうだ。得意の右上手を引いて相手を投げ飛ばしてやってくれ。千代大海は勝ったものの、今場所あまり期待できないかもしれない。というのも初日の旭天鵬に対しての勝利ははたきこんでのもの。千代大海の調子の良いときは張り手の回転もよく、足も良く動くため、押し出しで決まる一番が多いが、調子の悪いときは足が動かず、引き技での勝利が多くなる。つまりこのはたきこみの一番は千代大海にとっての黄信号なのである。今場所は二桁が精一杯か。
そんな中、上位陣以外でいい相撲を見せたのが土佐ノ海と黒海。土佐ノ海はもともと馬力のある力士として有名だが、引き技で敗れることが多々あった。しかし今場所の初日はよく足が動いており、引き技にもついていけそうだ。もう土佐ノ海もベテランといわれる年になった。さすがにここから大関を目指すのは難しい。しかしこの力士はとにかく力いっぱい相手にぶつかっていくため、その姿は観客に夢を抱かさせてくれる。今場所はさすがに優勝とは言わないが、上位陣に対しての鬼門であって欲しい。そして横綱に対して思いっきりぶつかって欲しい。黒海はここのとこ上位陣の壁にぶつかり、前頭から抜け出せずにいる。そのうちに琴欧州や白鵬に抜かれ、今場所は意地を見せたいところ。そして今場所は黒海にとってチャンスになりそうだ。体はしっかり動いているし、相手の体が揺らいだところをしっかり攻めている。勝ち越すだけではなく、再び三役、そして白鵬や琴欧州に負けない話題を振りまいて欲しい。
ただなんだかんだ言っても今場所の優勝候補大本命が朝青龍であることになんだ違いはない。七割方朝青龍の優勝と考えてよいだろう。その他/\a/に優勝の可能性がありそうなのが、ありきたりだが魁皇、白鵬。千代大海や栃東は初日の/相撲だけでは判断しにくいが、少なくても千代大海は無理っぽい。
まぁまだ初日が終わっただけなので、よく分からないが、ひとつ言いたいことは今日の琴光喜のような立ち合いでの変化はやめて欲しい。大相撲の面白みが半減する。今日の琴光喜の勝利に対しての歓声はほとんどなかった。負けても大きな歓声に包まれる一番を見せて欲しい。

NBAの優勝予想

2005年03月13日 01時18分56秒 | Weblog
この前、NBAオールスターも終わり、NBAのレギュラーシーズンも残すとこ少なくなってきた。ということで、NBAの優勝予想をしちゃいましょう。
今季今のとこ優勝候補と言われているのがサンズ、スパーズ、ヒートといったところ。他にも調子の良いチームはいるがこの3チームが一番チャンピオンに近いと思われる。なぜならこれらのチームはシーズンを通して安定したチームを見せ、インサイド、アウトサイドにそれぞれ核となる選手がいる。サンズならA.ストッドルマイヤーやマリオンとナッシュ、スパーズならダンカンとジノビリやパーカー、そしてヒートならウェードとシャックといった具合だ。そのため大舞台でも大崩れすることは考えにくい。それでは東西のカンファレンス毎にプレイオフ進出チームを予想してみよう。
まず東カンファレンス。既に出たとおり、ヒートの一位でのプレイオフ進出は固いところ。それに続くであろうは去年優勝のデトロイト・ピストンズ。インサイドに両ウォラスが陣取るため、守備は堅い。それにビラップや成長著しいプリンス、エース・ハミルトンが絡んだ攻撃を見せる。ピストンズの二位も固いと見ては良いだろう。三位以降は混戦だが、セルティックス、ウィザーズはプレイオフに進出してきそう。セルティックスは今季絶好調のピアースとチームに復帰したウォーカー、ベテランの味を出すペイトン、この3人がチームを引っ張る。ただピアースの得点力に頼っていることは否めない事実。プレイオフを勝ち抜くのは厳しいか。ウィザーズはここんとこあまりいい結果を出してないため、プレイオフに向けて緊張せずにしっかりプレイできるかが心配だが今季チームを引っ張るアリーナス、ジェイミソン、ヒューズが怪我をしない限り、プレイオフには進出できるか。さらに今年はブルズが久々にプレイオフに復帰しそう。ジョーダンいたの頃の強さを発揮するのは難しいがプレイオフに出るだけでも大きな進歩。ブルズには大学選手権でベスト4に残った選手ばかりを集めているため、皆勝利の味を知り尽くしている。特にプレイ面ではハインリック、そして精神面ではデュークでの活躍がまだ記憶に新しいデューハンに注目してみてみたい。当然まだプレーオフを勝ち抜くだけの力はない。しかしアメリカ中、そして世界中の注目を集めるだろう。さらにキャバリアーズ。誰もがご存知の通り、レブロン・ジェームスが所属するチームである。今季開幕当初の勢いはないが、プレイオフ進出は問題なさそう。プレイオフでの活躍があれば、またマイケル・ジョーダンと比べられることになるだろう。残り2チームは本当に難しい。現在の順位から行けばマジックとペイサーズの進出となるが、それが簡単に決まりそうもない。なぜなら1.5ゲーム差で76ersが迫ってきている。76ersはプレイオフ進出のためにクリス・ウェバーを獲得し、アイバーソンと二つ目の軸が出来た。ウェバーが巧くチームに馴染めればプレイオフ進出、そしてプレイオフを勝ち抜くことすら不可能ではない。対するマジックは完全復活を果たしたグラント・ヒル、そしてスティーブ・フランシスを中心とした攻撃を見せる。さらにターコルーも地味な存在ながら高いシュート技術を持つ。ペイザーズはこんな順位にいるチームではないが、シーズン序盤にアーテストを中心におこしてしまった観客との暴力事件によって勢いに乗ることが出来ず、こんな順位になってしまっている。ただジャメイン・オニールが復活し、ミラーが今季での引退表明をした以上、プレイオフに進出しないとミラーの顔が立たない。これらを総合して考えるとプレイオフ進出チームはヒート、ピストンズ、セルティックス、ウィザーズ、キャバリアーズ、ブルズ、ペイサーズ、そして76ers。マジックは最後に76ersに競り負けそう。この中で優勝を狙える戦力を揃えているのが、ヒート、ピストンズ、そして76ers。76ersは当然ウェバーがチームに馴染んだ場合ということになる。しかしやっぱり最後はヒートとピストンズの争いになるだろう。問題はピストンズがシャックとウェードを止めれるか、という一点に尽きる。特にシャックを止めない限り、ピストンズに勝ち目はない。両ウォラスがシャックを止めに行く。そして東カンファレンス優勝予想はピストンズ。やっぱり最後はディフェンスがものを言いそう。シャックのひざの爆弾もプレイオフを通して持つか心配。去年のファイナル優勝の経験が生きるだろう。
続いて西カンファレンス。現在首位を争っているのがスパーズとサンズ。既出の通り、どちらのチームもインサイド、アウトサイドにキープレーヤーがいる。ただスパーズがディフェンスのチームなのに対して、サンズはオフェンスのチーム。スパーズはダンカン、サンズはナッシュがそれぞれのチームの鍵を握りそう。三位争いはソニックス、マ-ベリックス、キングスの争いとなっている。ソニックスはアレンとルイスという2人のエースが引っ張る。ただアウトサイドからのシュートが多いだけに、シュート成功率が鍵となる。マ-ベリックスは大黒柱ノウィッツキーを中心にフィンリーやテリーと共にチームを引っ張る。ただインサイドがノウィッツキー以外に頼れる人材がいないのはプレイオフで響きそう。キングスはウェバーを放出したことでチーム力がダウンしたことは否めない。ストヤコビッチ、ビビー、モブリーといった決して身長の高くない選手中心にどこまで戦えるか。この3チームを追うのがロケッツとグリズリーズ。ロケッツは今季開幕前に注目されたヤオ・ミンとマグレイディーのコンビネーションが良くなってきた。グリズリーズはマイク・ミラーやジェイソン・ウィリアムス、シェーン・バティエー、パオ・ガソルなど決して大物選手ではないが、個性を持った選手が集まっている。プレイオフではどこまで戦えるか見物だ。そして最後の枠を争うのがレイカーズとナゲッツ、そしてティンバーウルブスだ。レイカーズはコービー頼りのチームでここまで来たが、はっきり言ってこれ以上はきつい。プレイオフ進出は夢に消えそうだ。いま一番調子は良いのがナゲッツ。もともとアンドレ・ミラー、カーメロ・アンソニー、ケニオン・マーティン、マーカス・キャンビーと駒は揃っている。プレイオフに進出できればダークホースとなることだろう。そしてティンバーウルブスは今季観客の期待を裏切り続けてきた。ここまで安定して力を発揮したのはガーネットだけ。スプリーウェルは相変わらす波があり、キャセルに去年の切れはない。代わりのトロイ・ハドソンでどこまで戦えるか。西カンファレンスプレイオフ進出チームは以下のようになりそうだ、スパーズ、サンズ、ソニックス、マーベリックス、キングス、ロケッツ、ナゲッツ、ティンバーウルブス。最後の枠を争うのはティンバーウルブスとグリズリーズになりそう。グリズリーズはエース・ガソルがいない間にどれだけ戦えるかがプレイオフ進出を左右するだろう。そして最終的に西カンファレンスを制する力がありそうなのは、スパーズ、サンズ、マーベリックス、ロケッツ、ナゲッツといったとこら。ただこの中でもスパーズとサンズの実力が頭抜けていることは確か。もし主力選手に大きな怪我がない限り、この2チームのカンファレンス決勝となりそうだ。この2チームの決勝を想像しただけで心は躍るが、制するのはスパーズの確率が高い。というのも、スパーズがディフェンスのチームであるのに対して、サンズはオフェンスのチームだからだ。オフェンスよりもディフェンスのほうが安定感がある。
ファイナルはピストンズ対スパーズと想定しよう。当然ヒート対サンズなんていうのも在り得るだろう。ピストンズ対スパーズが戦うとどちらもディフェンスのチームのため、激しい削りあいになりそうだが、スパーズが有利な気がする。やはりダンカンの存在は何者にも代えられない。ピストンズはダンカン封じが鍵となる。去年のファイナルでシャックを封じたようにダンカンを止めたい。
当然こんな予想が当たるなんて思わない。なぜならスポーツとは予想できないもの。予想できないから面白い。でも予想することも又おもしろい。

付け加え チャンピオンズ・リーグ一回戦を終えて

2005年03月11日 18時22分32秒 | Weblog
昨日の夜のフジテレビのFootball CXを見ました。やっぱりやばい。チャンピオンズ・リーグの凄さを改めて思い知りました。そしてそんな中から思ったこと、そして今後の展望を。
まずユベントスのイブラヒモビッチが凄いね。もともとアヤックスにいたときから凄いセンスの持ち主だとは思っていたけど、これほど凄くなってるとは。でかくて、強くて、巧い。今後注目でしょう、かなり。トレセゲとのツートップは脅威だね。ネドベドが復帰したら優勝候補。
チェルシーはせこい、そしてうまい。最後のテリーのゴールは完璧にR.カルバーリョのキーパーチャージ。でも巧くばれずにするとこが、やっぱり試合巧者だね。エトーとかロナウジーニョは切れてたけど、まぁ、これもサッカー。チェルシーにはバルセロナの分も頑張ってもらわないと。少なくてもファイナル進出ということになるでしょう。ロッペンが復活すれば、そしてドログバも戻ってきて、迫力ある攻撃を見せて欲しい。
ミランはなんだろう、やっぱり勝ってるね。シェフチェンコいなくても、クレスポだけで勝っちゃうし。結構今回のミランとマンUの差はクレスポとルーニーというエースの代わりの存在の差かもしれない。どちらのチームもシェフチェンコとファン・ニステルローイが復調できなかったため、他の選手に頼らざるを得なかった。そして活躍したクレスポとミランのディフェンスに負けたルーニー。ただこの経験がまたルーニーの成長へと繋がるでしょう。ミランはカカーという存在をどう使うか。ここんとこツートップの一角をしてるけど、やっぱり彼はトップ下が一番似合う。シェフチェンコかインザーギ、又はトマソンに早く復帰してもらいたい。ルイ・コスタにトップ下はちょっときついかも。ただ相変わらずの鉄壁の守備。この守備は優勝候補筆頭に上げてもいいかな。
バイエルンはまずマカーイの復帰が最優先。ゲレーロとピサロのツートップじゃ迫力無さ過ぎ。バラックにしか得点が期待できなくなる。今回は相手のアーセナルがアンリばっかで攻めてきたため、止めることができたが、もし相手がチェルシーやミラン、リヨンならどこからシュートが来るか分からない。カーンに頼る守備陣になってしまったら敗退でしょう。
リヨンはウィルトールのセンターFWで良いのかなと思ってたけど、結構はまってるね。この前の試合はハットトリックとしっかり結果も出している。誰がシュートを打つかわからない攻撃は脅威だね。ほんとにダークホース。ただミランやユーベとかに守られて同様の力を出せるかどうか。厳しいでしょう。まぁベスト4には行って欲しいね。
リバプールはルイス・ガルシアの得点力とジェラードの活躍でベスト8を決めたね。ただこれ以降、それだけでは勝ち進むことは出来ない。問題は誰もがご存知の通り、バロシュ。バロシュがこの前のユーロのときのようにシュートを決めてくれないと勝てない。今回の一回戦でも何本決定機をミスったことか。次はもうミスは許されない。さらにキューエル。一回戦のプレーは普及点を与えてよいとか言われていたけど、当然彼の力はそんなもんではない。まだキューエルはリーズにいた頃の力を見せていない。あの左サイドをするするとドリブルで抜きながら、あがっていってシュートを決めてくるキューエルの姿がまたみたい。
PSVはオランダリーグでの力をしっかりヨーロッパの舞台でも発揮している。特にパク・チソンの活躍には目を見張るものがある。彼が京都にいた頃が懐かしい。あとはフェネホール・オフ・ヘッセリングというこの長い名前のエースが爆発してくれることを祈るだけ。ただミランやチェルシーなどと当たると厳しいことは否めない。もしオランダリーグとチャンピオンズ・リーグどちらとも狙ってしまうと、どちらも獲れない、なんてことになるかもしれない。
15日に行われるインテル対ポルト。当然優位に立つのはホームで戦うインテル。この前のセリアAでのミランに対しての敗退で、スクデッドは諦めたらしい。チャンピオンズ・リーグ一本に絞って戦ってくる。アドリアーノも紅白戦で得点を入れるなど少し復調気配。それに対するポルトは去年の面影は無い。どちらかというと先日のチェルシー対バルセロナのほうが去年のポルトでの経験を生かした戦いだったようにさえ思える。勝てるとしたら前線のマッカーシーとブラジルの新星であるジエゴの活躍しかない。当然マニシェの活躍は計算のうち。とにかく粘り強く守って、勝機を見つけたい。インテルの勝つ確率70%といったとこか。
そして最後に優勝予想。と行きたいとこだが、これは組み合わせが決まらないとなんとも言えない。もしかしたら次にミランとチェルシー、バイエルンとユーベなんてカードになるかもしれない。ただ今の実力から考えるとやはり、ミラン、チェルシー、ユーベが頭抜けていることは確かだ。適当に予想して優勝確率を上げるとチェルシー21%、ミラン18%、ユーベ16%、バイエルン10%、リヨン8%、リバプール7%、PSV6%、インテル10%、ポルト4%といったところか。次の組み合わせが決まり次第また予想しなおします。