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アジアカップ予選初戦

2006年02月28日 01時50分07秒 | Weblog
日本はアジアカップ予選初戦の相手インドを難なく退けた。まぁ当然といえば、当然のことなのだが、苦戦した事実も忘れてはならない。前半日本がインド相手に奪った得点は一点だけ。今後のアジアカップ、そして何よりドイツW杯でこのような戦いを繰り返すことは許されない。特にW杯ではこんな弱い相手はいない。試合中のチャンスも数えるほどだろう。チャンスは確実に得点に結びつけなくてはいけない。そのことを実感した前半であり、実践した後半だった。
今回の日本代表の布陣は3-5-2。キーパーは川口で、スリーバックは左から中澤、宮本、坪井。ボランチに小野と福西を並べ、左に三都主、右に加地、トップ下に長谷部、前線には久保と巻を配置した。
前半は引いて守るインドに苦戦した。攻めても攻めてもゴールを奪うことは出来ず、逆に焦りから攻撃は雑になっていった。そんな中生まれた小野のゴール。相手のバックパスのミスに鋭く反応した小野がゴールに流し込んだ。このゴールはジーコ・ジャパン結成後100得点のメモリアル・ゴール。そして試合にも大きな影響を及ぼした一点だった。後半開始から長谷部のシュートが巻に当たり二点目。そして福西のゴールで三点目。ここで日本は宮本を茂庭に、小野を遠藤に、巻を佐藤に交代。そこから更にゴールラッシュが始まる。久保が佐藤とのワンツーから抜け出してゴール。佐藤が代表初ゴールを沈め、最後にまたもや久保がネットを揺らした。最終的なスコアは6-0。
今回の試合の収穫は坪井の安定したプレー、久保の復活、そして長谷部、佐藤の若い二人が結果を残したことだ。坪井は田中誠の代わりになることを証明し、久保は前線で抜群の存在感を示した。長谷部は持ち前のキープ力から、ドリブル、パスで流れを作り、佐藤は得点だけではなく、アシストで久保との相性の良さも見せた。しかし、これによって日本のW杯23の枠をめぐる争いは更に厳しいものとなった。
少しW杯23人枠を考えてみると、まずGK3人は確実。FWもワントップかツートップで臨むことが予想されるため4人となるだろう。残り17枠をセンターバック、サイド、中盤が占めることになる。おそらくセンターバック5人、サイド4人、中盤8人の可能性が高い。ポジションごとに選ばれるであろう選手を考えてみたい。
GKは川口が確実。実績を見ても楢崎は固いだろう。3人目は土肥が有力。他にも可能性があるのは下田、都築あたり。ただジーコは土肥を高く評価している。
センターバックは宮本、中澤、田中誠は確実。残りは坪井、茂庭といったところか。個人的には松田や闘莉王を選んで欲しいとこだが、可能性は限りなく0に近い。上記の5人でほぼ決まりと考えて良さそうだ。
サイドは三都主、加地は確実。残りの2枠を中田浩、駒野、村井が争う。駒野は最近のアピールから選ばれる可能性が高い。左右両方出来るのも優位に働くだろう。中田浩はジーコに好かれている。ボランチも出来るため、問題はクラブでどれだけ出場できるか。村井は相当なアピールが必要となる。
激戦区は中盤。中村、中田英、小野は確実。福西、稲本、松井も選ばれそうだ。後2枠を遠藤、阿部、小笠原、長谷部、本山らで争う。その中でもリードしているのは小笠原と遠藤。二人ともジーコの好みの選手である。本山は最近松井にポジションを奪われた感がある。阿部にしても、長谷部にしてもまだアピールが足りない。欧州組が呼ばれない時にしっかりとアピールする必要性がある。
前線は久保と高原はジーコが中心と考えているため、ほぼ確実と考えて良さそうだ。残りの2枠を争うのは大黒、柳沢、巻、佐藤、大久保、田中達、玉田、鈴木。ただ田中達は怪我で大きく出遅れ、もう呼ばれない可能性も高い。大久保も今後の欧州組の召集時期を考えても難しそうだ。柳沢はジーコに気に入られていることは事実、後は鹿島でどれだけ活躍できるかだろう。同じことは大黒にもいえる。クラブでの活躍が選出に繋がりそうだ。巻、佐藤はクラブで活躍しているため、問題は代表でも同じ活躍を出来るか。特に体の張れるタイプの少ない代表では巻に期待しているに違いない。佐藤は同じタイプである玉田、田中達、大黒を出し抜く必要がある。鈴木はクラブでの活躍を考えても選出は難しそう。最後に一人名前を加えておくが平山も当然候補選手だ。ジーコも平山については考えているらしい。既に述べたように数少ない体を張れる選手。クラブで今以上の成績を残したとき、代表、そしてW杯への道は開けるだろう。
ここに名前を出していない選手にも可能性は多く残されている。まだまだ何が起こるかわからない。W杯のピッチに立つのは、誰だ。

凡戦

2006年02月11日 23時18分34秒 | Weblog
2006年W杯イヤーのジーコ・ジャパンのスタートはあまりにもつまらないものとなった。アメリカ相手に2-3で敗れた。しかも後半開始早々には0-3と完敗の雰囲気だった。後半になって巻と中澤のゴールで1点差まで迫ったものの、完敗には違いなかった。
前半日本は3-6-1のフォーメーションでボランチに福西、遠藤を並べ、小野と小笠原のダブル司令塔、久保のワントップで試合に臨んだ。開始10分ほどは優位に進めていたものの、次第に足は止まり、戦況は厳しくなっていった。フィールド・コンディションが滑りやすいという悪条件はあったものの、日本の戦い方はひどいものだった。サイドでの攻防に敗れ、アメリカの早いプレスに苦しんだ。最終ラインもプレッシャーに苦しみ、苦し紛れにトップの久保にロングボールを蹴った。久保は体を張ったものの、ワントップではボールをキープするのは難しい。ダブル司令塔も効果的なサポートをすることが出来なかった。そのため、早い時点でボールを奪われ、アメリカのボール支配が多くなっていった。そして前半が0-2で終わった時点で、ジーコは3-6-1を諦めた。
後半は前線に佐藤寿と巻を入れ、小野をボランチに下げて、3-5-2にフォーメーションを変えた。しかし後半開始早々にCKから相手に追加点を許し、もはや奇跡が起こらない限り、試合に勝てなくなってしまった。ジーコは阿部、長谷部、本山を投入し、今度は4-4-2に変えた。そんな中、加地のクロスに巻が飛び込み、まず一点。そして試合終了間際に小笠原のCKを中澤がボレーで合わせ、二点目。ここで試合は終了した。
自分は別に3-6-1のフォーメーションが悪かったとは思わない。確かにボールは繋がらなかったものの、それはフォーメーションの問題ではない。おかしかったのは明らかにスタミナ面。開始10分で足が止まった。今までこんな日本代表は見たことがなかった。足が動かないことで、ボールを持った選手のサポートがなくなり、苦し紛れのスルーパスやロングパスが増えた。さらにディフェンスではサポートがないため、その場その場の勝負となり、一対一の勝負にほとんど負けた。いつものグループで守る形ではなく、点で守る形になり、相手の勢いを止めることはできなかった。中澤や田中といったDF陣もひどかったが、最もひどかったのがサイドの二人だ。あっさり縦を抜かれ、クロスを許した。すぐ足を出すため、付いていくことも出来なかった。ボランチも機能したとは言い難く、守備は完全に崩壊した。
今回注目されていた久保のワントップ、小笠原と小野のダブル司令塔は機能しなかった。特に小野と小笠原の絡みは全くと言って良いほど、なかった。さらに前線の久保にボールが入ったときにも効果的にサポートすることが出来ず、久保は完全に孤立した。やはり同じタイプの司令塔を二人置くことは難しい印象を受けた。小野も小笠原もどちらもパサーのため、動きが絡み合わなかった。もしどちらかが松井のようなドリブラーであったら、もっと試合は面白いものになっただろう。如何せん、この形はヨーロッパ組の中村や松井らを起用しない限り、成否は決めれない。
この試合、さらに疑問に思ったのが、ジーコの采配。交代出場した選手は妥当だったのだが、なぜジーコは小笠原を代えなかったのか。決して効果的な動きをしていたわけでもないのに、最後まで小笠原を代えなかった。ジーコはもともと鹿島の選手で、鹿島の選手を重宝する癖がある。その最もたる例が小笠原である。自分はあまり小笠原を評価していない。確かに鹿島では活躍しているかもしれないが、代表で活躍したのは数えるほどだ。あまり起用する意味がない。ジーコの温情采配は見たくない。
ただこの試合、一つ光が見えた。それが長谷部だ。小気味の良いパスと、タイミングの良いドリブル。代表に馴染めば、さらにプレーの輝きは増すだろう。今後も代表に召集すべき選手だ。当然小笠原よりも良かった。
凡戦から始まったW杯イヤー。残すは4ヶ月。W杯で凡戦は見たくない。