Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

羽生 善治 王座がストレートで防衛&16連覇の偉業達成/『第55期 王座戦 第3局』

2007-10-04 02:05:57 | 将棋
日付が変わった昨日、「将棋の駒」の名産地で有名な山形県天童市を舞台に『第55期 王座戦』の第3局が行われましたね。

小生の会社で、同じ事業部で仕事をしている入社年度が1年後輩の者が、今回の舞台となった山形県天童市の出身で、実家がどうも将棋の駒を作っているらしい(1年間だけ、一緒の職場で仕事をしましたが、確かそんな話を聞いた記憶が…)ので、余計に注目していました。

結局表題の通り、110手まで、後手番の羽生 善治 王座が、挑戦者・久保 利明 八段を敗ってストレートで防衛に成功
本棋戦16連覇の偉業を達成しました
獲得期数も、中原 誠 名誉王座(永世十段,十六世名人)の16期に並びました。凄いことですね
簡単に「16年」といっても、本当に短いようで長いですからね…

戦型は先手の久保八段が四間に飛車を振り、後手の羽生王座は居飛車の態度を表明した、対抗型となりましたね。

序盤の指し手までは前例があり、その時は羽生王座が勝ったようです。

昼食休憩までの指し手が29手でしたが、これは、9月22日の第2局と、小生が2月に棋王戦第1局を公開対局で観戦した時と手数は一緒。

その後も、棋譜を拝見する限りは、攻め合いで、終盤力に勝る羽生王座が、貫禄を見せた感じで本局を制した気がします。

羽生王座(二冠)は、王位戦をフルセットの末、勝ち筋を逃して、深浦新王位に奪取を許し、二冠に陥落したばかりでした。
しかし、王座位は「私のもの」といわんばかりに、絶好調だった昨年の挑戦者の佐藤 康光 棋聖(現・二巻)をも、ストレートで敗って防衛を果たしたときと同様、今年も久保八段の挑戦をストレートで退けました。
王位失冠のショックを引きずらない点はさすがですね。

一方、挑戦者の久保八段は戦前…

「挑戦しただけではファンは納得してくれない。関西になんとしてでもタイトルを…」

と語り、凄まじい意気込みでこのタイトル戦に挑みましたが、第1局と2局のいずれも接戦を逃したのが最後まで影響してしまった感じです。

自らを鼓舞するかのような気合が、決して空回りしたわけではなく、先の2局を僅差で落としてのこの結果ですから、胸を張って良いと思います。

今回の悔しさをバネに、さらなるご活躍を期待したいと思います

羽生王座は、もう一つ保持している王将戦が来年に控えますし、現在挑戦可能なタイトルとしては棋王戦があり、ベスト8に勝ち進んでいます。
当面はベスト4入りが目標ですが、再び三冠に戻すチャンスはありますし、順位戦も、まだこれからです。

王座戦を戦った両対局者には、これからも良い将棋を見せて欲しいと思います

さて、王座戦が羽生王座の防衛で閉幕し、間もなく、本ブログの設立のきっかけとなった渡辺 明 竜王が、昨年に引き続き佐藤 康光 二冠の挑戦を受ける竜王戦が開幕します
昨年以上の熱戦を期待したいですね

将棋界は、まだまだビッグタイトル戦が残っており、年末まで目が離せませんね

とにかく、王座戦の防衛を果たした羽生王座…本当におめでとうございました
Comments (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする