ＮＨＫ大河ドラマ『風林火山』が醸し出す「出演者の気合」

今年のＮＨＫ大河ドラマは『風林火山』です。

７月１５日の放映分から、甲斐の武田 晴信（後の信玄, 演じるのは市川 亀治郎 さん）が、このドラマの主人公の山本 勘助（演じるのは内野 聖陽 さん）を軍使として迎え入れ、いよいよ戦術に長けた武将・村上 義清（演じるのは永島 敏行 さん）を討伐すべく、無策のまま「無謀にも」挑んだ、「上田原の合戦」に入りました。

この村上軍との合戦で、主君の晴信に、自らの身を呈して国を治めることの本質を見極める力を授けた、重臣の板垣 信方（演じたのは千葉 真一 さん）と、甘利 虎泰（演じたのは竜 雷太 さん）が「壮絶な最期」を遂げました。

先日、長尾 景虎 役として登場しているGacktさんの気合について記事にしてエントリーしましたが、どうもこの「気合」は、小生の想像以上に、各出演者に良い形で「伝染」していったようですね。

その中で、数話前から、凄まじい程の「気合」…それも、意外なことに、実は今回が大河ドラマ初出演ながら、これに「全てを賭けている」ように感じられたのが、千葉 真一さんでした。
本当に、「怖い」くらい…背筋もピンと張るような…涙が自然と溢れるような「凄さ」が、千葉さんからビシビシと伝わりましたからね～。

その千葉さんの「気合」…Gacktさんとは違った意味で、小生が感じたように「本物」でしたね。

今月７日の『土曜フレンドパーク』に千葉さんがご出演なさったそうですね…。
（実家でゆっくりしていたのに…見損ねました。）

そこで千葉さんは、時に涙ぐみながら…

『板垣 信方が討死したと同じように、「千葉 真一」を葬りたいと思います』

と語ったそうです。

千葉真一が俳優引退宣言…ＮＨＫ生出演中に突然告白

それが、上のリンクから、削除されるまでは読むことができる記事です。

その記事から容易に読み取れますが、本当に、この役に「満身創痍」で臨み、並々ならぬ「気合」で、「俳優人生の全てを賭けて」いたんですね…。

その千葉さんのロケでのご活躍の様子や、ドラマの実際の映像から醸し出された「凄さ」…『風林火山』の公式ホームページのこちらとこちらの特集で、じっくりご覧頂くことができます。

千葉さんも、Gacktさんと同じように、自らの演じる姿から、若い人たちが学べない何かを伝えたかったことが、たくさんおありだったことが、とても良く理解できます。

そして千葉さんは、１５日に壮絶な最期のシーンが放映されたその翌日の１６日に、正式に「俳優引退」を表明なさいました。

千葉真一引退会見！「2代目千葉真一を作りたい」

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千葉さんは、読者の皆さんもご存知と思いますが、アクション俳優養成施設「ジャパン・アクション・クラブ（略称：ＪＡＣ）」を立ち上げ、長渕　剛 さんの奥様である志穂美 悦子 さんですとか、真田 広之 さんといった優秀な俳優を、そこから輩出しています。
「第二の人生」でも、２代目「千葉 真一」を拝命できる素晴らしい俳優を、数多く芸能界に送り込むことが、必ずできることでしょう。

昨日（２２日）放映分では、武田 晴信が板垣 信方に…

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」

と謳って、誓いをたてました。

千葉さん演じる板垣も「残像」として現れ…

「良き唄にござりまするな」

と、晴信を褒めています。

このシーン…思わず感動して、涙が出ましたね…。


千葉さんの、今後のご活躍を心からお祈り申し上げたいと思います。
そして、長きに渡る俳優としての「人生」…大変お疲れ様でした。

そして、ストーリー展開も面白みを増し、各出演者の「気合」が波紋のように広がり、それが溢れ、メッセージ性も色濃くなり、一気に魅力が増した感のある『風林火山』…。

今後の展開が、益々楽しみになりましたね。