Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

完全に方向舵を失った、『美しい国』内閣

2007-07-03 20:50:40 | 社会
普段の多忙や、他に興味あることが多すぎて、新聞を読むことを感けていながらも、今日は、さすがに黙っちゃおれぬ…ということで、「つぶやき」程度に記事にすることに…。
(今日は珍しく、敢えて『ですます調』ではなく行きたい。)

7月1日の各紙1面に大きな見出しとして載った、久間防衛大臣の「原爆投下は、『仕方ない』」という発言…。

さすがに、呆れてしまった。

今日になって辞任したが、まぁ、一般的な世論から言えば「当然の一手」なのだろう。

しかし、それでも久間防衛大臣から「辞任する」と申し出るまで、あくまで擁護する姿勢を見せた、安倍 晋三 内閣総理大臣。

小生は現在、山口県在住ということもあり、ひそかに期待していたが、「期待」というのは大きすぎると、それを裏切られた時には、こうも虚しくなるのか…。

小生が、安倍首相に期待したのは、そもそも、その父である、故・安倍 晋太郎 氏に高校生の時に「期待した」からである。
その息子だから、何とかしてくれるだろう…父の無念を、見事に昇華できるだろう…と。

遡ること約21年前。

当時高校2年生だった小生が、政治にも関心を向け始めた「ひよっ子」の時に、中曽根 康弘 首相の後継争いをしていたのが、いわゆる『安竹宮』といわれた3人だった。

結果的に、後継争いは、中曽根首相に一存され、故・竹下 登 氏が指名されたわけだ。
消費税の導入に踏み切ったものの、最後は、『リクルート事件』が発端で失脚したのだが、「トップ」に君臨した歴史は変わらない。

その後、『所得倍増論』で池田内閣ではその異彩ぶりを発揮したものの、自らがトップとなってからは、その手腕に「疑問手」が多く、結局、自由民主党の分裂により『内閣不信任決議案』が可決され失脚した故・宮沢 喜一 氏にしたって、一度は「トップ」に君臨した。これも歴史として覆らない。
だが、故人となった今になり、氏の「超」が付くほどの「護憲派」は、ひときわ輝きを放ち始めている。

ただ一人『安竹宮』の一角を担った、故・安倍 晋太郎 氏は、この間に病を受け、結局、桧舞台には姿を現すことさえままならず、志半ばで天に召された。

この3人の中で…実は、外交にしろ、なんにしろ、諸国と対等に渡り合え、見劣りするようなことのない器の持ち主であったがゆえ、小生は当時、安倍氏に「期待」し、推した。

そして、現世の安倍 晋三 首相の『美しい国』内閣はどうか…。

今年初めの、柳沢厚生労働大臣の「女性は子供を産む機械」発言に始まり、死にまで至らしめた、故・松岡前農林水産大臣の「ナントカ飲料水」発言…。
そして、今回の久間防衛大臣の「原爆投下は『仕方ない』」発言…。

こういう問題発言が起こるたびに、自身の「任命責任」を肯定しながらも、毅然とした態度を示さずに、逆に傷口を広めていく…。

極めつけは、この久間防衛大臣の後任が、前・環境大臣で、安全保障問題担当の首相補佐官であった、小池 百合子 氏とは…。
いかにも、「イメージ回復」の意図が見え見えの後継人事…。

聞くところによれば、日本の『首相補佐官』は5人いるらしいが、アメリカほどの権限を持たない、全く機能しているかどうかさえ分からないポストだったらしい。
(詳しくはこちら

どうも、どの閣僚も「国民の人命の安全」よりも「国防ありき」のように思えてならなく、小生はいささか憤りを感じるが、小池氏はどうなのだろうか。
「同じ穴の狢」なのか、良い意味で、国民の期待を裏切ってくれるのだろうか…。

いや、多くを期待すると、先ほどのように、虚しくなるだけだ。
ここは冷静に眺めるべきだろう。

以上を鑑みると、残念だが、もはや『美しい国』内閣の方向舵は、完全に失ったと見るべきであろう。
閣僚に「発言は慎むように!」といったところで、深層で思うところあれば、政治家ゆえの本能が語らせてしまう…。
これは、今に始まったことではない。

では、方向舵を失った『美しい国』内閣の航海は、結局どんな島に辿り着くのだろうか。
『船頭多くして、船、山に登る』の如く、座礁してお終いになってしまうのだろうか…。

小生のような、ちょっとだけ新聞の記事や、Webの速報エントリーを眺めただけでモノを語る小僧には、推し量ることができないことも当然あろう。
それは、勉強していくだけである。

既に本件は、小僧の小生よりも、ずっと政治を眺め、絶対的な経験値の差でもって語る先輩方が大勢いらっしゃる。

まさに「同歩」である、酔流亭さん今日のエントリー記事…小僧の小生が申し上げるまでもなく、『力作』に値する。

読者の皆さん、この力作…とくと拝読頂きたい。
Comments (4)
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