WBCライトフライ級タイトルマッチ
3階級制覇を狙う八重樫東選手(Akira Yaegashi)がメキシコからの1位ペドロ・ゲバラ選手(Pedro Guevara)と空位の王座を争ったライトフライ級戦は東京で行われ、ゲバラ選手が7回KOで勝利して新王者の座に就いています。
よく動きながら飛び込みざまの左フックを繰り出していく八重樫選手。対するゲバラ選手は八重樫選手の入りに合わせる左フックや右クロスで対抗。2回は八重樫選手のプレッシャーがややリードしたように映ったものの3回はカウンター気味に入るショートの左フックや右アッパー、さらにロングレンジでの長い左ジャブでゲバラ選手がリード、というようにほぼ互角の攻防が続いた序盤。しかし4回終盤にゲバラ選手の右フック、左アッパーを強く食ったあたりからペースがゲバラ選手の方に傾きかけ、以降ダメージも蓄積させていってみるみるペースを奪われていってしまった八重樫選手。6回には右クロスを連続で浴びせられて動きを止める場面も見せて一気に失速。7回にメキシカンの左フックを脇腹にねじ込まれて10カウントを聞かされた末の完敗での3階級制覇挑戦失敗でした。
ショートレンジでのコンパクトなカウンタブローでリズムを狂わされそしてダメージを刻まれていってしまった八重樫選手。元気の無さが気になった敗北でした。
ゲバラ選手は24勝(16KO)1敗1分。八重樫選手は20勝(10KO)5敗。
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今回の試合は、試合間隔も短く、しかもフライ級から体重を絞り挑んだこと、軽量級最強のロマゴン戦後のモチベーションの問題と厳しい条件が重なり残念な結果でした。
デラホーヤも、長谷川穂積もラストファイトは、階級を下げて負けた。
ガッティを彷彿させる八重樫。今後の進退は解りませんがお疲れ様でした。
ロマゴンの為にフライで造り上げた肉体が悪い方に出たのでは?と思ってしまうほど元気がなかったです。
相手はリカルドロペスを思い出させるような構えで良い構えしてるなぁと思いで見ていましたが、ロペス同様入ってくる相手に合せるカウンター辺りは見事と思いました。
入り際とか接近戦での打ち終わりに食ってたショートパンチに効かされてしまったように私には見えました。
連続KO負けですから、しばらくの休養、あるいは引退というのは当然でしょうね。
ゆっくり休んでどうするか、のんびり結論を出せばいいと思います。
>フーさんさん
上に書いたとおりです。心身ともにじっくり休んで、その後に今後のことは考えればいいと思います。
>camaroさん
次こそは十分休んでくれるんじゃないでしょうか。何も考えずにのんびり休んで欲しいです。
残念。
ダメージの蓄積で耐久力が落ちるのはよくある衰えの一つで、ボクサーにはこれ以上ないほど致命的な傾向です。
引退が見えてしまった試合でしょう。それほどにロマゴン戦が壮絶だったとも言えるのかもしれません。もし再起するならば長期間のブランクが絶対条件ですね。
今日も、やや打たせるものの、小気味の良い出入りと切れのあるパンチ。4Rまでは順調に思いましたが、その後失速。見た目以上に相手のパンチを芯で喰っていたのかも。
今までは、効いても即座に打ち返して、結果として打たれずに済んだのが、今日はそのまま打たれてしまいました。また、ボディーで沈むのは意外でした。
いつも激戦で、よく今まで体力に陰りが出ないものだと思ってましたが、過去最大のダメージを喰った、ロマゴン戦から3か月と言うのは無謀だったのかも知れません。
再起するならば、1年くらいは休んだ方が良いと思いました。私はダメージを考えると引退も止む無しと思いますが、再起するなら全力で応援します。