WBAライト級タイトルマッチ
2月の試合です。ベネズエラの王者ミゲル・アコスタ選手(Miguel Acosta)に強打の指名挑戦者ブランドン・リオス選手(Brandon Rios)が挑んだライト級戦はラスベガスで行われ、熱戦の末に10回TKOでリオス選手が勝利して新王者の座に就いた一戦でした。(体格比較)
いつものようにガードを固めながらぐいぐいプレッシャーを掛けていくリオス選手ですが、アコスタ選手のシャープで正確なブローと素早いフットワークを前に自慢の強打をなかなか打ち込んでいけません。
パワーでは圧倒的に上回るのはリオス選手なのですが、リオス選手のガードの脇からねじ込んでくるアコスタ選手の右フックや右アッパー、左フックなど正確な攻撃も非常にシャープで、3回にはアコスタ選手の右を浴びてリオス選手がちょっと効いてしまう場面もありました。
続く4回にもアコスタ選手のシャープな攻撃を受けて前進が信条のリオス選手が後退するシーンもあって挑戦者にとっては非常に苦しい展開でした。
それでも5回からは意を決したようによりプレスを強めていったリオス選手。依然としてアコスタ選手の正確で鋭い攻撃に迎え撃たれながらも前進し距離を詰めてからの強烈な上下への左右フック、アッパーで迫り、6回に左フックをボディ→顔面へと返した後の左ジャブでアコスタ選手からダウンを奪います。
8回にも打ち合いの中で決めた左フックからフォローした右でダウンを追加したリオス選手。10回に右ストレートを強烈に撃ちぬいて王者を立ったまま半失神状態に陥れ、さらに強い左右をフォローした場面でレフェリーが試合を止める勝利でした。
計3度ダウンを奪った末のリオス選手のTKO勝利でしたが、アコスタ選手のシャープな左右も非常に印象に残った試合。ダウンを奪われた場面以外ではほぼ展開をリードしていた、と言ってもいい流れでした。リオス選手の強烈なアタックを上手く殺しながらのシャープな反撃は見事なものだったのですが、最後はリオス選手のパワーにねじ伏せられてしまった格好でしょうか。
リオス選手の望む打ち合いに応じ、正確さとシャープネスでその打ち合いをほとんど制し続けるのですが、少ないながらも食ってしまったリオス選手のパンチの威力が強烈でした。
印象的な勝利を重ねて王座に駆け上がったリオス選手は27勝(19KO)1分。24歳と若い王者の今後のさらなる飛躍に期待したいです。アコスタ選手は28勝(22KO)4敗2分。
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どうも、お久しぶりです。
特に肩入れしている、ってわけでもないんですけどね。
ガンボアの試合、対ソリス戦をアップしようと思ったのですが、その前にまだ見ていないサリド戦も見ておこうと動画を落としたら、同じ興業のリオス対ピーターソン戦も入ってて見たらこれは!って感じでして、記事書いたもののその後の活躍もあるわけで結局3試合連続で・・という経緯でした。
ピーターソン戦と次の試合を見た印象では、そんなにディフェンスは悪くない、との印象だったのですが、この試合見るとマルガリやアングロとそんなに変わらん感じもしてしまいます。
ただこれは多分にアコスタの上手さがあってのこと、だとも感じました。攻撃力の高さが非常に魅力的な選手で期待してます。ディフェンス面がどうなのかも今後の世界戦で見極めていきたいです。
リオスに対して物凄い肩入れですね(笑)私も大好きな選手ですが。
ガードは上げつつもディフェンスの感が良くないので被弾が多いですが、
意外に体にバネがあって吸収するのと、何と言っても馬力、
被弾しても構わずロープ際まで追い詰めるところはすごいです。
アルバレスと違い、ピーターソンのようなアウトボクサーも完封しているので、
意外とどんなタイプでも大丈夫だと思います。長期政権に期待です。