マット・レミラード対ミゲル・アンヘル・ガルシア(2011/03/26)

NABO・NABFフェザー級タイトルマッチ

23歳のフェザー級ホープ、ミゲル・アンヘル・ガルシア選手(Miguel Angel Garcia)が24歳の米国人マット・レミラード選手(Matt Remillard)の保持する王座に挑んだ一戦は米国ニュージャージー州アトランティックシティーで行われ、ガルシア選手が終始ペースを支配する内容の末の10回終了TKOでガルシア選手が勝利して新王者の座に就いた一戦でした。

バランスが良く力みの抜けた動きからスムーズに繰り出される左右で立ち上がりからペースを支配したガルシア選手。よく出る左ジャブ、左フックのリード、接近戦で突き上げる右アッパーや左フックなどの攻撃を正確に強くヒットさせ続けていくガルシア選手の上手さ、センスと一発一発から感じるナチュラルなパワーが目を引きます。
レミラード選手が左フックのボディや右クロスを再三決めて良かった2ラウンド目なんかもありましたが、試合はほぼ一方的なガルシア選手ペース。
正確なショットでじわじわとダメージを蓄積させていったレミラード選手は、9回にガルシア選手の左アッパー右ストレートx2セット、右ストレート左フックでダウンを喫し、同じラウンド終盤に右フックボディ→左フックで2度目のダウン。
続く10回にも接近戦でのショートの右で倒されたレミラード選手がこのラウンド終了後にギブアップして試合は終わっています。

初回にいきなりレミラード選手をトラブルに陥れたガルシア選手の正確な左3連打や9回にダウンを奪って以降ガードを固める相手のブロックの間を正確に打ち抜いていた攻撃など、パンチを強く正確に当てるセンスを感じた一戦でした。また、軽ーく繰り出しているように見えるパンチのヒット時の威力も印象的。23歳の若さも魅力ですし、今後が非常に楽しみになるこの日の見事なパフォーマンスでした。

CompuBox Punch Stats: Gamboa-Solis, Garcia-Remillard

ガルシア選手は25勝(21KO)。レミラード選手は23勝(13KO)1敗。

Report/gallery: Gamboa-Solis(Ringside Report: Rick Scharmberg and Kurt Wolfheimer at Ringside Photos: Ed Mulholland/Fight News)

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