
母が
亡くなって10年ほど経ちます。これは、その時のエピソードです。
亡くなったのは深夜で、翌日の夕方の地方誌に死亡広告が掲載されました。母は60歳で、1ヶ月前までには元気に店頭に立っていたので、その広告を見て驚いていらっしゃる方は本当にたくさんいました。
同じ市内に住む、親戚のおばさんが大慌てでやって来ました。それほど近い関係ではなかったので晴天の霹靂、寝耳に水といったところでしょうか。
母の遺体と同じ部屋に、父の叔母(当然高齢)が
疲れて寝ていました。しかもお腹の所で指を組んで。その慌てて入って来たおばさんに、寝ていた父の叔母を指差して
『間違えないでね、拝むのはソレじゃ無いからね』と言うと、亡くなった母の遺体が
『プッ』と吹き出した様に、顔に掛けられた白布の口の部分が10cm近くも浮き上がりました。
『エッ今かぁちゃん笑わなかった?』隣にいた姉も見ていた様で『うんうん』とうなづいていました。

亡くなったのは深夜で、翌日の夕方の地方誌に死亡広告が掲載されました。母は60歳で、1ヶ月前までには元気に店頭に立っていたので、その広告を見て驚いていらっしゃる方は本当にたくさんいました。
同じ市内に住む、親戚のおばさんが大慌てでやって来ました。それほど近い関係ではなかったので晴天の霹靂、寝耳に水といったところでしょうか。
母の遺体と同じ部屋に、父の叔母(当然高齢)が




