ダイワコーポレイション株式会社(リサイクルショップ ハローズ/家具のダイワ)社長のひとりごと

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鶴岡市アマゾン問題

2019-05-14 08:00:00 | 鶴岡市(ほか山形県内)
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鶴岡市にアマゾン民族館とアマゾン自然館という施設がありました。鶴岡市在住の文化人類学者、山口吉彦氏が収集したアマゾン関連資料を展示する施設で、2014年に行革の一環で閉館しました。

この両施設で保管していた資料を鶴岡市が、専門家に評価を依頼する今年度の予算案を、市議会議員の最大与党の反対によって否決された事が、問題となっております。

この両施設に展示保管されていたアマゾンの資料は、山口吉彦氏が約30年かけて南米アマゾン川流域で収集したインディオが使う弓や土器、装身具から動植物や昆虫の標本など世界でも有数なコレクションと言われ、学術的価値は数億円とも言われているそうです。累積で両施設は運営費および補助金は億円単位のマイナスで、来客数も最盛期の1/10と、元鶴岡市長の元で、市の財政健全化を図る為に、止む無く閉館になったそうです。


それを皆川市長の元の予算案に、このアマゾンの資料の専門家による評価として500万円程計上したのですが、評価の依頼の先に何があるのかが問題だと思います。評価して終わる500万円なら、これほどの無駄はありません。例えば、学術的価値が5億円と試算されたとして、それは無駄にはできないと再度展示等の事業化という方向にあるのではないでしょうか?それを予見しての、保守系会派の反対だったのではと推察します。仮に新たな施設を建設せずに、既存の建物を使っても、あの2万点という資料を展示や維持管理するには、相当な経費もかかるし、何名かの学芸員や研究者を雇わなくてはなりません。

1度失敗して、不採算から手をひいたモノに、再度経費をかけるというのは、私でも躊躇します。億という学術的価値があるとは何年も前に言われたそうで、それをお譲りすると言っても、手を挙げたのは網走の北方民族博物館だけで、それも数点だけ買取りしたそうです。学術的価値があっても、商業的な価値は無いと考えているのだと思います。保守系の市議団も、その経営感覚から否決に回ったのではないでしょうか。

脱線しますが、例えば貴金属の価値(相場)が10万円といえば、(素人であれば手数料がかかりますが)必ずそれで取引できる訳です。株もそうですし、1株2000円で買う人がいるから相場が成り立ちますが、アンティックに関しては、中島誠之助さんが古伊万里に100万円と言えば、100万円になりますが、では必ず100万円で買う人がいるかと言えば、それはまた別問題です。この学術的価値は、アンティックの価値に似ていると思いました。学術的価値が5億円あっても、5億で買う人がいるのか?曖昧な部分が多いと思います。

保守会派の短絡的な皆川市長アンチテーゼと叩いている方もいますが、この経過を見れば、もう経費はかけない、事業化はしないという方が普通の考え方だと思います。逆の立場なら『個人の資産価値の調査に500万円もの税金を使うのか?』と市民団体に吊し上げられます。どっちが悪く、どっちが良いとかではなく、保守系市議団の経営感覚と市長との文化人的な感覚の乖離があるのだと思います。

実は私がまだ小学生の頃(40年以上も昔)に、父の友人達との会食に、山口さんを招いてアマゾンのお話しを聞いた事があります。山口さんもまだ若く、アマゾンと行き来していた頃で、わずか10数名の前でも、とにかくアマゾンの事を話するのが楽しくて仕方がないという感じでした。またその情熱にも心を打たれた記憶があります。本当に命を賭けて収集した品々である事も理解しております。

先述の様に思うようにはいかない様ですが、やはり国内外に関わらず、しかるべき施設や自治体で引き受けてくれて、多くの方に見てもらうのが適切だと思います。この報道が大きく広まって、その様な方の目に留まればと思います。取り敢えず、鶴岡市では保管期間を1年延長しました。保管するだけでかなりのコストという事ですが、そこは引き受け手が決まるまで面倒を見るのが、鶴岡市としての最低限の仕事だと思います。

皆川市長がアマゾンに拘るのは、やはり後援会のマスク職人五十嵐さんを思う気持ちでしょうか?とY永さんは思っているはず(笑)。

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