今年の桜

鶴岡市の中心部の桜は今がちょうど満開で見頃です。

仕事中、自動車で移動時に桜を目にしても、今年は何故かキュンとなりません。天候が悪くライトグレーの空と淡いピンクの花のコントラストが良くないのだと思います。やはり青空にあの桜の花の色は映えるのだと思います。

こんなに綺麗な花が、年に１度わずか１週間ほどしか楽しむ事ができないのは、本当にもったいないと思います。しかしあまりにもの美しさ故の薄命なのかもしれません。

そう言えばパッと咲いてパッと散る。その花の性質上、会社の敷地内に桜を植えるのは、あまり縁起が良くないという事を桜専門家のヤマエさんに聞いた事があります。8年前に破綻した市内の某工場の敷地にある桜を見ると、その言葉を思い出します。軍歌の同期の桜も軍人のはかない命を例えたモノの様です。

ちなみにヤマエさんは、桜の名所弘前市で桜の木を美しく見せるための講習を受けた程の方です。公園の維持管理をしていた彼は、その腕前を振るおうと桜の剪定をしていると、散歩中の老人から『切るでない、バカものぉ～』と怒られた事があるそうです。