高校の後輩の女の子で、やはりロック好きでバンドをやっている子がいました。大学時代、彼女も東京にきていて『X-RaySpexのコピーをしたいのだけれど、ギターの女の子が耳コピーできないから教えてあげて』と、当日は当然その後輩の子もついて来ると思いきや、私のアパートに初対面の女の子が一人でやってきたのです。イマドキはそんなフランクな付き合いは普通なのかもしれませんが、当時の私には違和感イッパイでした。ソコソコは弾ける子だったので、少々距離をとって教える事が出来た事で正直ホッとしました。数時間で一通りできる様になりました。X-RaySpexというとシンプルなパンクバンドでありながら、サックスがそのサウンドに一味加えているのです。このサックス部分を何とかしたいと言われ、そこはキーボードで弾いてもらった方がイイと言っても、どうしてもギターでハモるかユニゾンしたいという事で、ソコを私がテープを聴きながらアレンジを考えていると、『チョッと眠いので寝てもイイですか?』と何と私のベッドで本当に眠り始めてしまったのです
。目が覚めてからサックス部分をアレンジしたモノを教え終わると、電話を借りると私の後輩とお話。今後のバンドの練習の打ち合わせの様でした。最後に『Aの言うように先輩はイイ人だったよ』だって、

