昨日の山形新聞夕刊に“飛島の石お返しします”と奇妙な記事だが大きく扱われていました。内容は米沢市在住の老夫婦が、飛島より石を持ち帰ってから入退院を繰り返し、健康に不安を抱えている。そこで、飛島~酒田間の定期船の管理会社に当時持ち帰ってしまった石とお守り札、浄化料(1万円)が送りつけられたという事でした。島から持ち帰った石を元に戻してもらう為、管理会社の前にこっそり置いていくケースは年に1、2度はあるとも書いてありました。そこで思い出したのが、今から10数年前、私の5つ年下のある大工さんが、飛島の賽の河原から石を持ち帰ったら、その日から毎夜、寝汗をびっしょりかく程の悪夢にうなされ、翌休日に飛島に行き、石を戻してきたら悪夢はおさまったという話をしてくれました。その時は半信半疑で聞いていましたが、この記事を拝見して、本当なんだと驚きました。賽の河原というのは全国に20箇所ほど存在するらしい。どこの賽の河原でもきれいに石が積まれています。この石は死者が積んでいくものだと言われているようです。特に親より早く、幼くしてこの世を去ってしまった子供の霊が、苦行として積まされると伝えられています。賽の河原はいわゆる三途の川の事でもあるという事です。実は私が小学生の頃、凄い高熱で寝込んでいた時の夢で、きれいな川のほとりで、鬼に『ここにある石を全て、きれいに積め』と言われたが、石は重く、数も多い為とても辛い。石を抱えながら泣きながら『駄目だ、無理だ、できない』と言うと、夢から覚めました。気が付くとベッドで寝ていたはずなのに、部屋の前の廊下で、イシならぬイスを抱えながら『できない』と言っていました。その後、急患で馴染みの小児科医で看てもらいました。当時は当然、賽の河原の伝説など知りもしませんでした。その時はそれ程の病気だとは思いませんでしたが、放っておいたら死んじゃう程の熱だったのだろうか?そうとは思えないのですが?30年以上も前の夢なのに、あの映像は今もはっきりと記憶しています。不思議な体験でした。ちなみに飛島の石は賽の河原の物でなくとも、持って帰る事は危険だという事です。
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