押しても駄目なら

風が吹けば、と共に非線型現象の第二例でしょう。

羽田空港の電源ダウン(8月2日)

2005-08-04 08:44:29 | きのうきょうの話題
羽田空港で電源ダウンがあり、1時間余り航空管制が出来なくなった。この件で国交省航空局長が陳謝した。空港側に落度がある、そこを管理する国交省に責任があると言うことなのだろう。あれこれの記事を読むと、当時工事があり、非常用電源(CVCF)にも工事に伴う手当、措置が講ぜられていたらしい。しかも、停電は工事で発生したらしい、非常用電源は動作したが、動作していると言うモニター表示部分が手当の時に落とされたために、非常用電源(時間的に有限)を使い切ってしまった。電気が切れてから、あれ?どうして非常用電源は働かないのだろう?と考え始めたらしい。

どんなにシステムが大きく、複雑になっても、全体を把握する人、管理できる人がいないと、こうした後になってからこうだった、と説明がつくことになる。航空管制なとという最も即時性、実時間性が要求される現場ではこのことが大切である。

何ヶ月か前に管制官が運用開始前の滑走路に着陸を命じた事があった。操縦士が供用開始されていないのではないか?と再三尋ねたが、着陸せよ、との事だった、と言う事件があった。二三の誤着陸指示のあと、ようやく気付いた、それまで全員の管制官(十余人?)が通達を忘れて、そう思い込んでいた、との事であった。

日航の保守などについて問題が指摘されているが、管制側、空港側にも厳しい目を向ける必要がある。