愛用している「カリタ 鋳鉄ダイヤコーヒーミル with 電動アシスト」でありますが、
このところ、気になる点が2つあるのであります。
電動アシスト部分ではなくて、本体の方にであります。
■不調1:挽いた粉が片側に偏よっている
左右のミル刃に挽かれた粉が、本体下部の木製の受け箱に、
落ちて溜まるのでありますが、左のミル刃(本体を正面に見て)から、
落ちたもののほうが、右のミル刃から落ちたものより、
よりうず高く溜まるのであります。
これ、使い始めた時からその傾向があったのか、それとも、
左右に分かれずに受け箱の中央に1点でうず高く溜まったものだったかの、
記憶が定かではないのでありますが、
とにかく今は、左のミル刃を通過する量が多いということが、
はっきりとわかる状況であります。
■不調2:調整ダイヤルを動かしても違いが感じられない
以前、調整ダイヤルを外して取り出せる内蔵のバネ周辺に、
粉カスがみっちり詰まって、バネの動きが制限されていたことがありました。
その部分を掃除すれば解消していたのでありますが、
今回の不調はそれではないようなのであります。
とにもかくにも、今までフル分解して清掃したことが一度もないので、
やってみることにしたのであります。
■まず左の調整ダイヤル(ダイヤル、ブッシュ、バネの3点)を外し、
左フタのネジ3つを外してと、
■取り外した左フタの内側。粉カスがみっちりと。うぅ。
■左外ミル刃(正式名称は不明)の背面。
■左外ミル刃を取り外すと、厚みのある左内ミル刃があります。
■左内ミル刃を溝にスライドさせて取り外すと、右内ミル刃の背面。
スライドさせれば取り出せるはずでありますが、
溝に溜まった汚れのためか取り出せないので、
反対を向けて右フタを外しました。
■右フタを外したところ。右外ミル刃の背面。
左に比べれば粉カス汚れが少ないように思えます。
ミル刃付き軸もここで取り外せました。
■最後に残った右内ミル刃。うぅ。
取り出したパーツを並べて、ひとつづつ掃除であります。
本体内側も。
粉カスは、微塵が粘土上になったものがこびりついていて、
歯ブラシなんかでは取れないので、金ブラシでこそぎ落としました。
うぅ。
■こそぎ落した粉カス。
どこにいたのか小さいモカの豆かしらも1個。
2カップ分ぐらいの粉カスが挽けました 取れました。
今までの分解しない掃除は、上から下から見えるところをブラシでこすり、
あとはスプレーでブローというものでありました。
ブローするとブワッと想像以上の粉カスが出てくるので楽しいのでありますが、
ブローをすることで、本来粉カスが行かないようなところにまで、
それを押し込んでしまっていたのじゃなかろうかと思うのであります。
■して、きれいになりました。地肌が見えております。
分解清掃できるというのはなんとビューティフルな事でございましょう。
もっとコマメにするべきでありました。反省。
それから、分解清掃したことでわかったことがありました。
ミル刃が編摩耗しているのであります。
■左外ミル刃と右外ミル刃。
大きさも厚みも一見同じに見えるのだけれど、
左外ミル刃は「5」の刻印、 右外ミル刃は「4」?の刻印なので、
違うものなのじゃろか。
それはともかく、左右で刃の丸まり具合が違うのであります。
■拡大。
比べて右外ミル刃のほうが丸まっている。
これは型番による仕様の違いかもなのでありますが、
■左内ミル刃 と右内ミル刃には、はっきりとした違いがありました。
■拡大。
右内ミル刃は金属表面のザラッとしたものが削れてピカツルしております。
このせいで、右側の向かい合うミル刃は、より密着度が高く、
それが不調1の原因になっていると思われるのであります。
この編摩耗は、電動アシストによる軸への負担がその理由だと思うのですが、
粉カス汚れの放置による動きの制限からくるものかもしれないし、
だとしたら、手で回す通常の使い方(ハンドルは右側)でも起こりうるしであります。
うーみゅ。
ミル刃は、左右4個のパーツ1式で1000円ちょっとで買えるみたいなので、
2セットぐらい買っておこうと思うでありました。
■再組立して感じたことは、遊びがこんなにあったのかであります。
調整ダイヤルを緩めた分だけガチャガチャとするのであります。
あぁ。
早速豆を挽いてみましたが、清掃前に比べ明らかに挽くのが速くなりました。
動作音は少し大きくなりましたが、汚れのない音であります。
不調2は解消しました。
不調1は多少良くはなりました。
清掃後のコーヒーは、とてもすがすがしい味がしました。うみゅ。
「機械」という感じがして、男子の琴線に触れますね。
具合が悪くなっても、自分で分解修理できるところが、自転車道に通じますね。
私のミル(メリタジャパンのパーフェクトタッチⅡ)も故障してしまい(多分、モーターの制御回路)、さすがに手に負えないので、仕方なく残りの豆はフードプロセッサーで消化して、以降しばらく店で挽いてもらってましたが(保証期間はとっくに切れて、修理せず放置中)、スーパーで、ネスカフェのドルチェグスト本体が安売りしていたので、思わす買ってしまい、エスプレッソの濃いやつをデミタスカップで楽しんでおります。専用カプセルでしか抽出できませんが、手軽に本格的エスプレッソが味わえるので、最近はそればっかです。
煙草はショートピース、それでも1日ひと箱(10本)も吸いませんので、嗜好品はへヴィなものを少量摂るのが私に合っているのかもしれません。
電動アシストにしてから2年以上、ほぼ毎日使っておりましたが、
その間に溜まった粉カスはテリブルなものでありました。
>自転車道
確かに。似たところあるなぁと思いながら掃除しておりました。
調子が悪くなったら捨てるしかないものと、メンテで調子が戻るもの。
しとうとなりのその見極め。うみゅ。
して、カプセル式のコーヒーメーカーは、ネスカフェであればこそでありますが、
革新的な便利さがあると思うのであります。