知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

NHK放送大学アーカイブス・特別講義「シャーマニズムの世界」(桜井徳太郎)

2016年09月10日 14時39分12秒 | 震災
NHK放送大学アーカイブズ・もう一度聞きたい名講義(1990年放送)



<解説>
シャーマニズムの世界~憑依現象-神がかり- (駒澤大学名誉教授 櫻井 徳太郎)
1990年度開設の特別講義「シャーマニズムの世界~憑依現象-神がかりー」 講師は民俗学者で駒澤大学名誉教授の櫻井徳太郎さんです。シャーマンとは神や霊と交流、交信するもの のことで東北地方のイタコや沖縄のユタなどが知られています。この講義では日本各地に残る実際の儀式を 紹介するとともにシャーマンの地域における役割や社会的な意味について解説します。


民俗学者の故・桜井徳太郎氏、イタコ/ユタの口寄せ(仏おろし)、ゴミソ/ノロの神おろしの実物映像を見ることができただけでも貴重です。
古来、日本各地にはその土地土地でシャーマンが存在し、政(まつりごと)を執り行い、時には民衆の悩みを解決する相談役・カウンセラーとしての役割を担ってきました。
日本の原初の政治体系は、シャーマン(巫女)による呪術とそれを補佐する男性による二人体制を基本としたのではないかと桜井氏は解説します。
魏志倭人伝の卑弥呼に関する記載箇所にも、彼女が占いを行う巫女で、補佐役のその弟が政治を執り行う体制が記されているからです。
時代が下り、巫女はその能力を失い、現代の神社では若い女性のアルバイトに成り下がり、各神社の神楽からも呪術的な要素が消えつつあり形骸化している・・・。

他に、木曽御岳の山伏や、都会のシャーマニズムとして、天理教と大本教も紹介されました。
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