Sweet Dadaism

無意味で美しいものこそが、日々を彩る糧となる。

一家に一枚周期表。

2005-06-02 | 徒然雑記
水兵リーベボクの船・・・
根っからの文系だったにも関わらず、高校時代には周期表の美しさに打たれて無機化学を選択していた時期もあったっけ。文系の私にも理由なく伝わってくる整頓された美がそこにはあった。引き出しを開けたときに元素標本が並んでいたらそれこそ狂喜するだろうが、それを紙っぺら一枚で妄想させてくれる、とてもイイモノであった。

だが。2002年の春、周期表が中学理科の教科書から削除されてしまった。「ゆとり教育」の名のもとに。確かに元素をあまりいじくることのない中学時代では周期表は必要ないといえばない。
だけども、あの美しさをきっかけとして化学に興味を持ったような人間も少なからずいるのだよ。この私のように。
周期表が子供たちに要求するものは決して暗記ではなく、「綺麗だね」と言って貰うことや、色を思い浮かべて貰うこと。知らない元素を見つけては、自分の暮らしの中にそれを探そうとする試み。

それを、なにを思ったか文科省が周期表を作って教育機関に無料配布したところ、大人気の大フィーバーであっという間に印刷部数の全てが捌けてしまった。現在慌てて追加印刷をし、今度は有料で広く一般にも配布することとなった。
まぁその詳細はこちら

これほどのフィーバーになるとは文科省でも予想していなかったことと思う。
ここで喜ぶべきでは本来なく、周期表を中学の教科書から削除してしまったことを憂えて欲しい。周期表に心をくすぐられた大人たちと、「なんかきれい」と興味をそそられる子供たちから、大事で高価な遊び道具をひとつ取り上げてしまったことを。

ついでなので周期表の覚え方も載せておこう。
地域や学校によって覚え方は様々なことと思うが、懐かしいあのフレーズとあなたは出会えただろうか。ま、殆どが使えないものばかりであるが。


 さて、周期表請求フォームも返信用封筒も記入した。友人との共同購入だ。
 
 届くのが愉しみだなぁ。
 パネルに入れようかな。どこに貼ろうかな。