結晶

職場近くでは、昨夜雪が少し積もった。

期待して家へ向かうが、自宅近くでは積雪の痕跡しか見つけられなかった。

今日になって、いつもの時間に起きた。

寒くて眼が覚めたのだけれど、雪はなかった。



トイレに立ってから二度寝をした。

浅い眠りを感じながらも夢を見ていた。

一時間が経っていた。




明日仕事へ向かうリズムを考えると、

布団の中で惰眠を貪っていられなくなった。

着替えて、ゆっくりと朝食をとった。

妻や息子と同じ空間にある、

一呼吸、一呼吸をも味わっていた。



昼過ぎになって雪が舞い出した。

洗濯物を３人で取り込んだ。

やがて軽い雪は流されてしまい、

息子は友人に誘われ遊びに出掛け、

妻は買い物へ出掛けた。



家人達を見送りリビングへ戻ると

隣の部屋の窓に雪がまだへばりついていた。