平和と書いて休戦と読む

氷点下の朝が明けた。

休耕中の畑に菜の花が揺れている。

空っぽな時間を愛してやまない。




正義の侵攻が始められて、正義の抵抗が行われている。

物理的衝突は究極の環境破壊を生むけれど、有事になると環境問題はかき消されて行く。

「一将功成りて万骨枯る」

流れてくるニュースのスイッチを切った。




信号待ちのエンジン音の中、鳥のさえずりがこだましていく。

寒さが足元から絡みついてくるのを感じる。

白い息を吐いてみても、メガネが曇るだけ。




もうすぐ３月。

白い月は、東へとその定刻位置をずらしながら薄くなっていく。

紙一重の変化に期待を込めて、壊されてしまう前に、今日も昨日の私を壊して進め。