気温はまだ20℃前後であるだけで、夏の陽射しが朝から照り付けている。
へちまが軽やかに光へと上った先で揺れている。
ヒマワリは幹をたくましくしながら、光へ真っすぐに向かって揺れている。
土の中から光感じる方向へ向かって、見えない地下でしっかりと根を張って生きている。
より多くのエネルギーを求めて、地上でも地中でも今日も明日も手探りで進む。
そんなことに心地よさを覚えるのは、その姿勢に進化し分化しても変わらない仲間意識を感じるからなんだろうか。
同じ命であるならば、彼らには彼ら野生の欲があるだろう。
こいつ等は一体それをどう取り扱っているんだろう。
高等ぶっている霊長類の長は、文明の発達とともに、今や頭が体から抜け出そうとしているようにも見える。
駅へ着くころには、冬や春先とは違った心地よいぬくもりが身体を通して脳を刺激してくれる。
アスファルトの隙間から、名前の知らない草も揺れている。
とりとめのない脳の企みに私もやっぱり揺れている。