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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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スピカ・48

2019-07-11 04:35:02 | 詩集・瑠璃の籠

ありきたりのままの自分に
満足していてはいけません
平凡こそが幸せなのだと
努力しないことの言い訳をしてはいけません

自分らしくということは
もっと鮮烈に厳しいことなのだ
自分をやるがゆえの反動を
常にかぶっていなければならない

もう少し大人になりなさい
自分として何かをやっていく
大人とはそういうものだ
平凡という言葉に隠れて
何も努力しない人は大人とは言えません
ただの年老いた子供です

もう若くもないのに
いまだに人にわがままを言う
自分の努力は何もしないのに
人が自分のために何もしないのを
とがめる

他人と同じことをしていることに
平安を見出しているようでは
大人とは言えません
人とは違う自分を
美しく表現しなさい
それで反動を浴びても
耐えられる強さを持ちなさい

人間は年を取れば大人になるのではない
努力と勉強をしなければ
本当の大人にはなれないのです




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サビク・43

2019-07-10 05:05:28 | 詩集・瑠璃の籠

いいことなど何もしないで
自分ばかりきれいにしている
それが醜いのだと気付きなさい

本当に美しい人は
みんなのために
それはいいことをしているものなのだ
そしてそれを自分のものにせず
神にさしあげているからこそ
美しいのだ

だがあなたときたら
鏡の前で化粧ばかりしている
人に見せる服の吟味ばかりしている
自分ばかりきれいにして
人の気持ちなどには振り返らない

そういう自分の姿を
人に見られているのだということを
理解しなさい

人間はもう
見栄えばかりに騙されるような馬鹿ではない
美しく磨いた見栄えの中に
どのような魂胆があるかなど
簡単に見抜くことができる

外見を磨いて
阿呆になるほどきれいにしているひとの
その心がどんなものであるかを
だれもがもう知ることができる

恥ずかしい正体をさらしているというのに
あなたはまだ
見栄えだけにこだわっているのだ
天使のように美しくなりたいと
えんえんと妙なものをぬりたくっているのだ
もうそろそろやめなさい

本当に美しい人は
見栄えにはそうこだわらないのです
見苦しくない程度に整えて
清潔にしているだけでよい
そして
みんなのために働くことこそが
美しいと考えるのです




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アルヤ・45

2019-07-09 04:34:27 | 詩集・瑠璃の籠

猿の白塗りのように
自分を白くすれば
高いものになれるのではない

神を学びなさい
愛を学びなさい
木の葉一枚の中にもある
愛のあまりに幽玄微妙なことを
深く理解しなさい

永遠に響き続ける愛の
盛んなる努力の
どんなにか美しいかを
知りなさい

そうすれば
愛の形だけをまねして
自分を白く塗るなどのことの
馬鹿さ加減がわかるだろう

愛が美しいからと言って
そのかたちだけを盗むのではない
永遠の馬鹿のしるしが彫られる前に
一切の虚妄を捨て
真裸の自分になり
永遠の愛の入り口に入っていくのだ

そこではしためのように働いて
すべてのために
愛を実行していきなさい

時に芋虫のように醜くなることもあろう
だがそれこそが自分として
美しくなっていく本当の道であるのだ

美しくなろうとするよりも
高くなろうとしなさい
そうすれば美はあとからついてくる

人間の際を落ちる前に
ばかばかしい真似をやめ
永遠の愛の入り口をくぐりなさい




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ガラクシア・23

2019-07-08 04:32:16 | 詩集・瑠璃の籠

人間はひとがこわくて
ひとを馬鹿にする
それでいらぬことばかりして
大きな戦争を引き起こす

おまえなどいやだと言って
敵を滅ぼし尽くそうとする

だが人間はみんな神がつくった
いろいろな違いはあるが
神の下ではみな兄弟なのだ

永遠に分かり合えないと思えるような
遠い存在も
同じ神の子供なのだ

ゆえに争うてはならぬ
殺し合うてはならぬ
おまえたちが人を敵と思うて
馬鹿にしあうことは
神の胸に悲哀の海を作る

神を愛するなら賢うなれ
争いを起こさないために
みんなで努力せよ

自分だけを尊いと思っているような馬鹿にも
いいところはある
殺すな
耐えよ
耐えて神の中に未来を見よ

人間には美しい未来がある
平和よりももっと豊かな世界がある
それを信じて
人に我慢しなさい




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サビク・42

2019-07-07 04:54:01 | 詩集・瑠璃の籠

正直でありなさい
うそをついてはならない

あなたがたは
本当の自分を隠すために
いかにもあさはかな嘘をつく
いやらしいことをして
人から盗んだもので
嘘の自分をつくり
それをかぶって生きる

人工的に作った自分の人生を
だらだらと生きているうちに
本当の自分がどんどんいやになる

それはたいして美しくないからだ
あさはかな嘘をつくなどの
馬鹿なことばかりしているからだ
だからあなたは余計に嘘をついて
本当の自分を隠したがるのだ

しかしそんな馬鹿なことをしている自分が
またいやになる

うそをついていると
永遠にその馬鹿らしい矛盾に苦しむのです

ゆえに正直でありなさい
うそをついてはなりません
どんなにそれが痛くとも
嘘の自分を脱ぎ捨て
本当の自分に戻りなさい

それが今どんなに阿呆のように見えても
それしかあなたにはないのだ
嘘のないまっとうな自分を生きるということが
一番美しいのだ

本当の自分をまっすぐに生きる時
あなたは一番美しいのだ




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アークトゥルス・35

2019-07-06 04:51:42 | 詩集・瑠璃の籠

勘違いをするでない
進歩するということは
いやらしいことをするということではない

おまえたちは精出して
人のものを盗んで着飾り
そのほうの知恵ばかり発達するが
それは人間の進歩ではない

いい自分になるために
ひとのもので着飾って
ずいぶんと妙なものになっている
それは馬鹿であって
人間の進歩ではない

本当の人間の進歩は
本当の自分が
まっとうな努力をして
偉いことができるようになることなのだ

おまえたちは
技術をつくして
偽物の自分をかぶり
ずいぶんと進歩した人間になったつもりで
自分らしいのがいいのだとほざく
それで永遠にやっていくつもりなのか

馬鹿らしい仮面を捨て
神のつくった素直なおまえにもどれ
それが今どんなにみじめな姿をしていても
いやがらずに受け入れよ
そして神が導くほんとうの人間の階段を上るのだ

派手に飾った偽物の道を行けば
おまえはいずれ真っ逆さまに落ちる
そちらの道には何もないからだ
見せかけのものしかないからだ

勘違いをするでない
人の進歩の道とは
いやらしいことをするということではない




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ゾスマ・49

2019-07-05 04:42:06 | 詩集・瑠璃の籠

大勢という怪物の中に溶けて
自分のわがままをかなえようとするものがいる

天使の真似も
みんなでやれば
無理が通るというものだ

人類の誇りを真っ向からつぶす
所業をしておきながら
大勢の影にかくれて
自分は責任から逃げようとする

すべて神は見ているぞ
おまえは自分が天使になるために
あらゆるものを人から盗んで
自分ばかりをいいものにしようとした

そういうあくどいことも
みんなでやれば正義になると思い
全部自分でやったのだ
あほうめ

逃げ隠れはできぬ
自分の壁に追い詰められても
まだしらをきろうとするか
もう二度と人間に戻れぬ
際を落ちてもまだ盗むか

糞を磨くように
見栄えだけを磨きこんで
天使に似せようとしても
天使になれはしない

天使の真似をした
大勢の中のひとりの馬鹿になって
人間にあきれられ
神にも逃げられるのだ




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ヴィンデミアトリックス・40

2019-07-04 05:01:41 | 詩集・瑠璃の籠

見栄えのよい糞を欲しがって
人間は妙なことばかりする

永遠の美女になりたいと
ひとのものをぬすんで
ひとまねばかりして
ずいぶんとおかしなものになっている

ああ
ほんとうの美女とは
美しくないことはしないものなのだ
何度も教えたのに
まだわからないのか

永遠の美女とは
この世に存在しえないものだ
ゆえにそんなものになろうと思えば
自分が消えてしまうのだ

馬鹿なことは願わず
自分として美しくなるために
まじめな勉強を始めよ

神に尽くし人に尽くし
自分を抑えることを学べ
永遠にそれを続けていくのだ

見栄えのよい糞など食うても
自分を馬鹿にするだけだ
本当に自分を美しくしたいなら
自分に塗りたくった虚栄の糞を洗い流し
本当の自分に戻るのだ




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アンドロメダ・15

2019-07-03 04:49:30 | 詩集・瑠璃の籠

励め
賢くなれ

いつまでも同じところで
うろうろしていてはならぬ

夢のかなたに
美しい自分を追い出して
今の自分を
怠けていてはならぬ

清らかな神の山に登るために
草鞋を編め
清らかな神の川を上るために
泳ぎをならえ

なにもせぬ凡庸の暗がりに
とぐろをまき
努力せぬ言い訳ばかりを
編んでいるのではない
だれかのせいにして
いつまでも自分を逃がしているのではない

あほうになってでも
自分を鍛えねばならぬ

励め
賢くなれ
美しく育て

神の声を聴き
そのみなもとを目指して進め




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アルデバラン・41

2019-07-02 04:39:31 | 詩集・瑠璃の籠

いらぬものは捨てよ
尻にはりついた金のこぶのように
後生大事に持っているのではない

永遠の愛のしるしを得たら
よけいなものは何一つ要らなくなるのだ
必要なものが少しあればよい

おまえにはおまえひとつがあるだけで
すべてがあるのだ
よけいなものを欲しがるのは
そのおまえを何もない馬鹿だと思い込んでいるからだ

えんえんと馬鹿をやって
ひとからいいものを盗んで
いらぬものをたくさん持っている
それがどんなに馬鹿らしいか
まだわかってはいまい

永遠の愛のしるしを得よ
ほんとうのおのれの光を勝ち得よ
そうすれば要らぬものは何も欲しくなくなる

陰の時代におまえが得ていた
金色のガラクタを見て
おまえは
ずいぶんと馬鹿なことをしたものだと
思うことだろう

いらぬものは捨てよ
人形のような顔も
彫刻のような体も
芝居のような人生も
それはガラクタだ
永遠のゴミ捨て場に放っておけ

丸裸の自分に戻る時
神が与えてくれていた最もいいものが
おまえの前に現れるだろう




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