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月の岩戸

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カノープス・21

2016-03-02 05:32:09 | 詩集・瑠璃の籠

いやだと言って
自己存在を拒否している限り
自己存在は苦しみ続ける
それが存在痛というものである

自分が存在することそのものが痛く
すべてが厭わしい

人間は 長い長い時を
その苦痛の泥に染まってきた
あらゆるものは馬鹿だ
ないに等しいと言って
何もしてこなかった者も多数いた

だが 時と経験を食べ
魂はどうしようもなく成長する
感覚が洗われ
新しいものが自己の内部に入ってくる

人間は 解脱という
魂の新生の門を見る
そこをくぐれば
一切の苦悩の日々が
幻であったことを知る

自己存在とは
あまりにもすばらしく
あきれかえるほど美しく
黄金のようにまぶしいものであったのだ

それこそが不壊の真実なのだと
あらゆる人間が気づく
それが人間存在の進化というものである





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