愛を裏切り
愛を裏切り
愛を裏切り
嘘と本当の間に
幻の隙間を作って
そこに永遠に住もうとした
盗んだもので
飾り立てた
偽りの自分を
本当にするために
神の骨を曲げようとした
むごい矛盾の回転の中で
白んでいく意識の奥から
本当の自分の叫びが聞こえる
いやだ いやだ
おれはこんなやつではない
こんな
馬鹿なことばかりする
いやなやつではない
自分が自分を
拒否しているその声に
耳を閉じ
偽りの自分を
美しく飾るために
また盗んできた糞を塗る
馬鹿者は迷い続ける
絶望の壁に
背中でもたれながら
愛を裏切り続ける
自分を許してくれる
幻の神を
虚空に求める