今日は表題にある通り、「軟派に属するジャズ」と評価する人もいるとは思いますが、一聴したその中に技術的にも、精神的にも高尚なジャズを実は演奏しているのが、このアルバムです。
アルバムタイトル…パリジャン・ブルー
パーソネル…リーダー;ミシェル・ルグラン(p)
マルク・ミッシェル・ル・ベヴィヨン(b)
アンドレ・チェッカレッリ(ds)
曲目…1.これからの人生、2.おもいでの夏、3.ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング、4.ワンス・アポン・ア・サマータイム、5.ゴールデン・サン、6.アスク・ユア・セルフ・ホワイ、7.ブライアンズ・ソング、8.ヒズ・アイズ・ハー・アイズ、9.アイ・ウォズ・ボーン・イン・ラブ・ウィズ・ユー、10.シェルブールの雨傘、11.アフター・ザ・レイン、12.パリジャン・ブルー、13.アイル・セイ・グッバイ
演奏について…超名演はずばり「ルグラン」自身の代表的な映画音楽、10曲目「シェルブールの雨傘」である。
ここには、「ルグラン」と言う人物の、ジャズピアノエッセンス、演奏テクニック、編曲センスの全てが凝縮された「究極の1曲」に仕上がっている。
美しい原曲のメロディを充分に堪能できる序盤から、メロディを活かしつつ、リズムだけを大胆に崩して、アドリブの妙を聴衆に知らしめる。
「ベヴィヨン」のハードドライヴィングベースと「チェッカレッリ」のブラシ中心のタイムキーピングも言うこと無し。
とにかく、やや早めの4ビートジャズから、終盤には、ワルツ→ボサノヴァ→8ビート→ラテン→不協和音→タンゴ→サーカス→爆発・(ジ・エンド)と言う風に目まぐるしくテンポを変えて、アドリブの遊び心が充分な演奏だ!!
13曲目「アイル・セイ~」は、静寂のバラッド演奏。
非常に短い曲だが、非常に哀愁を感ずる美旋律に、「ルグラン」のスーパーテクニック、ピアノアドリブソロが演奏される。
冒頭の「ルグラン」の代表作、「これからの人生」では、序盤は「ルグラン」の流麗で小技が効いた哀愁一杯のピアノソロが続く。
とても女性的な繊細なピアノソロに思わず唾を飲み込む。
それから、終盤に入ってからはハイセンスなピアノトリオ演奏へと転ずる。
2曲目「おもいでの夏」も「ルグラン」がアカデミー賞を受賞した超名曲だが、冒頭曲以上に、テクニックを用いた美しいピアノアドリブソロが秀逸。
バック二人のあえて音量を抑えた、ベースとドラムスにも高尚なセンスを感じる。
3曲目「ユー・マスト~」では、「ルグラン」は非常に知的で熟考されたソロを弾く。
そう、まるで「ビル・エヴァンス」の様なプレイ振りが非常に素敵である。
サイドでは、ベースの「ベヴィヨン」が、序盤と終盤に超絶的なベースソロを奏でて、曲を盛り上げる。
11曲目「アフター~」は、決して著名な曲ではないが、ここでのバラッド演奏は、とても渋くて美しい。
4曲目「ワンス・アポン~」も「ルグラン」作曲の名作で、「ルグラン」のピアノの素晴らしさもさることながら、ここではドラムスの「チェッカレッリ」のバッキングがgood。
7曲目「ブライアンズ・ソング」は、ハイテンポの明るめの曲調で、とてもきらびやかな「ルグラン」のソロが際立っている。
ベース「ベヴィヨン」も骨太なサウンドでアシストし、ドラムス「チェッカレッリ」は、華やかなシンバルワークが、曲のスパイスとして効いている。
8曲目「ヒズ・アイズ~」では、ラフマニノフの曲の様に非常にテクニックを駆使し、装飾音符の多い、そして重厚なピアノアドリブがしばらく続き、曲の中盤からは、テンポが上がってピアノトリオ演奏で締めくくられる。
9曲目「アイ・ウォズ~」は、ショパン的な印象を持たせるピアノアドリブで、一寸憂いを帯びた曲調と、逆に音を演奏していないセンス良い「間」が、モノクローム映画の挿入歌的な効果を上げている。
12曲目「パリジャン~」は、ピアノトリオのブルース演奏。
録音が良いアルバムなので、3人の絡みの具合が良く分かる演奏です。
アルバムタイトル…パリジャン・ブルー
パーソネル…リーダー;ミシェル・ルグラン(p)
マルク・ミッシェル・ル・ベヴィヨン(b)
アンドレ・チェッカレッリ(ds)
曲目…1.これからの人生、2.おもいでの夏、3.ユー・マスト・ビリーブ・イン・スプリング、4.ワンス・アポン・ア・サマータイム、5.ゴールデン・サン、6.アスク・ユア・セルフ・ホワイ、7.ブライアンズ・ソング、8.ヒズ・アイズ・ハー・アイズ、9.アイ・ウォズ・ボーン・イン・ラブ・ウィズ・ユー、10.シェルブールの雨傘、11.アフター・ザ・レイン、12.パリジャン・ブルー、13.アイル・セイ・グッバイ
演奏について…超名演はずばり「ルグラン」自身の代表的な映画音楽、10曲目「シェルブールの雨傘」である。
ここには、「ルグラン」と言う人物の、ジャズピアノエッセンス、演奏テクニック、編曲センスの全てが凝縮された「究極の1曲」に仕上がっている。
美しい原曲のメロディを充分に堪能できる序盤から、メロディを活かしつつ、リズムだけを大胆に崩して、アドリブの妙を聴衆に知らしめる。
「ベヴィヨン」のハードドライヴィングベースと「チェッカレッリ」のブラシ中心のタイムキーピングも言うこと無し。
とにかく、やや早めの4ビートジャズから、終盤には、ワルツ→ボサノヴァ→8ビート→ラテン→不協和音→タンゴ→サーカス→爆発・(ジ・エンド)と言う風に目まぐるしくテンポを変えて、アドリブの遊び心が充分な演奏だ!!
13曲目「アイル・セイ~」は、静寂のバラッド演奏。
非常に短い曲だが、非常に哀愁を感ずる美旋律に、「ルグラン」のスーパーテクニック、ピアノアドリブソロが演奏される。
冒頭の「ルグラン」の代表作、「これからの人生」では、序盤は「ルグラン」の流麗で小技が効いた哀愁一杯のピアノソロが続く。
とても女性的な繊細なピアノソロに思わず唾を飲み込む。
それから、終盤に入ってからはハイセンスなピアノトリオ演奏へと転ずる。
2曲目「おもいでの夏」も「ルグラン」がアカデミー賞を受賞した超名曲だが、冒頭曲以上に、テクニックを用いた美しいピアノアドリブソロが秀逸。
バック二人のあえて音量を抑えた、ベースとドラムスにも高尚なセンスを感じる。
3曲目「ユー・マスト~」では、「ルグラン」は非常に知的で熟考されたソロを弾く。
そう、まるで「ビル・エヴァンス」の様なプレイ振りが非常に素敵である。
サイドでは、ベースの「ベヴィヨン」が、序盤と終盤に超絶的なベースソロを奏でて、曲を盛り上げる。
11曲目「アフター~」は、決して著名な曲ではないが、ここでのバラッド演奏は、とても渋くて美しい。
4曲目「ワンス・アポン~」も「ルグラン」作曲の名作で、「ルグラン」のピアノの素晴らしさもさることながら、ここではドラムスの「チェッカレッリ」のバッキングがgood。
7曲目「ブライアンズ・ソング」は、ハイテンポの明るめの曲調で、とてもきらびやかな「ルグラン」のソロが際立っている。
ベース「ベヴィヨン」も骨太なサウンドでアシストし、ドラムス「チェッカレッリ」は、華やかなシンバルワークが、曲のスパイスとして効いている。
8曲目「ヒズ・アイズ~」では、ラフマニノフの曲の様に非常にテクニックを駆使し、装飾音符の多い、そして重厚なピアノアドリブがしばらく続き、曲の中盤からは、テンポが上がってピアノトリオ演奏で締めくくられる。
9曲目「アイ・ウォズ~」は、ショパン的な印象を持たせるピアノアドリブで、一寸憂いを帯びた曲調と、逆に音を演奏していないセンス良い「間」が、モノクローム映画の挿入歌的な効果を上げている。
12曲目「パリジャン~」は、ピアノトリオのブルース演奏。
録音が良いアルバムなので、3人の絡みの具合が良く分かる演奏です。