即断が困難な難題をまえに決断を迫られた時、あなたはどうします?
選択肢と効果を全て列挙して最も利益の高いものを選択する、これ常考、ていうかゲーム理論そのもの
人生の先達を脳内に呼び出して緊急サミットを開催する
そんなことは事前に回避しておくものだよ。だいだいそんなものは・・・(以下略)
まぁ、そんなところでしょうが、実際にその局面に至る前に本書の一読をお奨めします。
<ゲーム理論の本>と言えば数学者、または経済学者が難解な理論を展開した後に現実離れした例題と解説が並ぶものが多いんですが、本書は違います。全体テーマとして<東洋と西洋での思考法の違い>があり、それをふまえて解説が進行していくので六韜(りくとう)に代表される情を重んじる東洋思想の奥深さとあくまで自己中をつらぬく西洋思想の底の浅さが自然と見えてきます。
ということなんで、後半になると<ゲーム理論には限界がある>、<人間はもともと論理的な行動はとれない>、<だれもが納得できる民主的な判断ルールなんてない>というゲーム理論そのものを否定すめようなとんでもないオチが出てくるので油断できません。
念のために追記しておきますが、前半部分では<囚人のジレンマ>などの例題から<先手必勝の原則>が導き出されるところもあるんで、その辺はご安心下さい。
ここ数年で台頭してきた<論理思考>がトラウマになってしまった方、正月休みですこし頭の回転が鈍ってきた方にはいいカンフル剤になるかもしれません。ご一読を。
さて、<じゃんけん>をしましょう。あなたは何を出します? (私は勝てる手を出します)
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