DolphinKnight

Canon EOS-1とEF400mm F2.8LでBlueとThunderBrdsを追いかける日を夢見て

オンラインソフトの出会いと別離

2016-05-22 08:37:42 | デジタル・インターネット

先日、WinLPrtの作者であるh_toshiさんの訃報が届きました。 ご冥福をお祈りします。

氏のWinLPrtは、あらかじめ設定したフォームに従ってテキストファイルを整形して印字するソフトウェアです。当時はソースコードやログを報告書に添付する際に大量のテキストを印字して添付することが必須だったので様々なタイトルを試しましたが、ヘッダ、フッタの設定内容、配置等で今ひとつ納得できるものがなくて困っていました。そんなときに出会ったWinLPrtがすべてを解決してしまい、試用した直後にレジストに踏み切った覚えがあります。Windowsが3.1/95/98/NTと進化していくのに併せて細かいアップデートを繰り出して意欲的に対応されてました、改めて感謝いたします。

時は1990年後半。ネットで人と人が繋がり始め、<顔を知らない相手とキーボードとモニタで話をする時代>と言われるようになったこの時期、自作のソフトウェアをネットに公開する動きが出始めました。

1GHzを越えた複数のCPUをまとめて面倒見るにまで成長したWindows10、Android、iOSなど完成度の高いインフラが溢れている現在からは想像することは難しいとは思いますが、当時のOSは発展途上だったのでなにかと制約が多く、その点を補完してあまりある秀作が次々と登場してきたのもこの頃でした。動きと速さは激しさを増す一方でしたが楽しい時期でした。それから5年、10年と経過してくると、作者さん達からは、諸事情から後進にソースコードを託します、サポートの終了を宣言する苦渋の選択をさせてください、事故または病気で他界しました、といった悲しいお知らせが届くようになりました。オンラインソフトの終活の難しさを感じています。