僕の「無呼吸症候群」は次第に進行していたと思う。
「旦那さん呼吸止まってるよ」と言われたのが、昨年夏の房総旅行のとき。
出張、会議合宿などで同衾した仲間から
「すごいいびきだけど大丈夫?、病気じゃない?」とか
「俺、廊下に避難してたけど」といわれたこともあった。
自覚症状としては、このところ上向きで眠ることができない。
横向きに寝ないと、喉の奥が詰まってしまい鼻呼吸が止まることで困っていた。
最近では下向きで目覚める毎日で、夜中に布団の上でのた打ち回っているようだ。
まるで会話しているかのような寝言も何人かに聞かれている
家人は :「何か一生懸命プレゼンしてたよ」
高校の友人は :「夜中まで議論してるけど、いい眠りじゃないぞ」
合宿でオケ仲間も :「演奏したり、感想言ったりしてた」と教えてくれた。
だから眠った気がしないまま目覚めることになり、朝から眠い。
通勤用の特急でばったり会ったチェロの師匠からも
「すぐに居眠り始めたけど、よく眠れていないんだと思いますよ」といわれた。
確かにこの半年くらい、昼間に抗し難い睡魔に襲われることが多くなった。
実は師匠も、会社の複数の同僚も「シーパップ」という酸素ボンベを装着して眠っている。
「まるで子どものような寝覚めになるよ」とか
「5時間を切る睡眠でも十分眠った爽快さがある」などと熱心に勧めてくれていた。
喉の奥の周囲にあるお肉が、年齢とともにたるんできているのが原因だと直感的に分かっていたし、
肥満の人に、いびきも無呼吸も多いことも分かっている。
酸素ボンベの魅力は十分分かったけど、ボンベと一生おつきあいすることはやはり避けたい。
「こんなの喉の奥の贅肉を取っちゃえば直るはずなんだけど~」と一人思っていた。
そんな時たまたま点けたテレビで、喉の奥をレーザーメスで切開して簡単に直せる手術を紹介していた。
しかも保険が使えて、手術そのものは10分で終了するというではないか!
「これだ!」とばかりに、その場でネット予約を入れた。
その手術の日が本日6月6日だったのだ。
クリニックのホームページ(http://www.ginzacollege-med.com/mukokyu/)に載っていた図解。
<手術前>
<手術後>
つまり”のどちんこ”とその周りの垂れ下がった粘膜などをカットして喉の通りをよくするのだ
本日の手術はTV番組のままの料金、施術時間で終了した。
本当に10分程度だったと思うので、仕事の合間に来て日帰りできるかもしれないが、
食事や飲み物を控え、クリニックでの前後の説明、点滴、薬局などで3時間以上かかる。
一日休んでよかったと思う。
ただし「看板に偽りあり」というポイントがQ&A集に一つだけあった。それは・・・
Q.術中・術後の痛みについては?
A.術中は痛みは殆どありません。術後は約一週間食事の度に痛みがあります。
扁桃腺に炎症が起きているときのような痛みです。痛みの強い場合は鎮痛剤を使用して対応します。
一ヶ月程度違和感を感じることがあるかもしれませんが、次第に軽快しますので心配ありません。
この「術中は痛みは殆どありません」がとんでもない間違いだった!
焼けた火箸を喉に突き刺し、引っ掻き回されている感じで、何度もうめくわ、脂汗が出るは
・・・本当に辛い時間だった。(我慢できないくらい痛いのは2~3分だったかもしれないけど)
要するにレーザーメスっていうものは強烈で、極細の、瞬発力抜群の「バーナー」ということなのだから
喉の奥は火傷だらけということになっているのだ。あの痛さは火傷の熱さだったのだ。
手術後、帰宅して鏡を覗くと、”のどちんこ”とその周囲は
今までとは見違えるような大きな開口部となっていた。
6種類のクスリをもらった。中には痛み止めの「座薬」も7個入っている。
2週間で痛みが治まり、腫れもすっかり直るという。
果たして効果はどうだろう。
師匠も、同僚もみんな、この手術結果の行方をやきもきして待っている。
今はクスリだらけで、喉からうっすらと出血しているけど、
成功すればボンベと永久にさよならだし、酸素ボンベ代1年分より手術のほうが安いのだから。
「子どものころのような、さわやかな朝」 が訪れていることを期待しよう。
そのときこそ、結果を報告したいと思う。(無論、万が一にも大した効果が無くても)
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