愛をさがす毎日

ADHD・アスペルガー・離人症・うつ病な私の自己満足ブログ

倚りかからず

2009-11-06 21:12:44 | 
  「倚りかからず」   茨木のり子

 もはや
 できあいの思想には倚りかかりたくない 
 もはや
 できあいの宗教には倚りかかりたくない
 もはや
 できあいの学問には倚りかかりたくない
 もはや
 いかなる権威にも倚りかかりたくない
 
 ながく生きて
 心底学んだのはそれぐらい
 じぶんの耳目
 じぶんの二本足のみで立っていて
 なに不都合のことやある
 倚りかかるとすれば
 それは
 椅子の背もたれだけ

 *・*・*・*

久しぶりに読んだ。

でも「倚りかからず」ってこんな短い詩だったんだ。

短い詩だけど、内容は濃いよね。

茨木さんの詩集「倚りかからず」は10年前の秋に出ました。

当時話題になって、私もすぐに買いました。

対比というわけじゃないけど、茨木さんの「わたしが一番きれいだったとき」という詩に関する動画があったので載せます。

「わたしが一番きれいだったとき」“わたし”はからっぽだったそうです。

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「そこのアイロンに告ぐ」矢野顕子×上原ひろみ

2009-11-06 20:12:49 | 音楽
矢野顕子×上原ひろみ


 「そこのアイロンに告ぐ」 作詞・作曲:矢野顕子

そこのアイロンに告ぐ ただちに熱くなれ
他のなにも考えず なにも要求されず
そこのアイロンに告ぐ 密かに熱くなるべし
涙も汗もあとかたもなく 今すぐ ただひたすらに

200万人分の赤ん坊のおしめを喜んで乾かす
地球を等しく覆う布のしわを伸ばして

そこのアイロンに告ぐ ただちに光はなて
他の光によらず 自ら輝いて
そこのアイロンに告ぐ ただちに熱くなれ
何も言わず誰にも見られずに 今すぐ ただひたすらに さらに

*・*・*・*
1986年「峠のわが家」に入ってる曲です。

2006年の「はじめてのやのあきこ」に、上原ひろみさんとのコラボバージョンが入ってます。

“他の光によらず、自ら輝いて……熱くなれ” と歌ってます。

モチベーション上げろってことですよね。

ふ~っ。今日も一休み、明日も一休み…いつまで休んでいるんだろうって感じの毎日です。

上原ひろみちゃん可愛いですね。

すっごく楽しそうにピアノ弾いてるように見える。すごいなぁ。
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空気人形

2009-11-06 08:53:03 | 映画
久しぶりに映画を観てきました。

映画館に足を運んだのは「崖の上のポニョ」以来だから、あの時は子供と一緒だったから、映画を観るって雰囲気じゃなかった。

今回は一人で、頑張ってみてきました。

R-15指定だったけど、そんなにイヤらしさは感じなかった。

逆にセックスが、しょうもないつまらないものに思えた。

この映画にも「風」がよく描かれていたけど、「風」は空気であり、目に見えない「聖霊」なんですよね。

たまたま空気人形に「霊」が宿ったんですよ。

去年のうちのお祖母ちゃんの法事の時に、和尚さんが言ってたのを思い出しました。

「目に見えないものほど怖いものはない」って・・・。

映画の中でも、登場した吉野弘さんの詩です。
 ↓
*・*・*・*・*・*・*

 「生命は」   吉野 弘

生命は
自分自身で完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思えることさも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光りをまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
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