上棟式

一週間前のこと、旦那が釣りに行って黒鯛とグレを釣ってきた。

釣りが好きだから、ちょくちょく釣ってくるけど、

毎回、同じような魚で見飽きてるから、なんかもう新鮮味がなくて、

「あぁ…ふうん」で終わり。海の幸に感謝なんですけど…

私は釣りたての魚の生臭さが駄目で、だからいっつも旦那がさばくのですが、

大きいのはお刺身で食べて、小振りのは塩焼き…(いっさい手の込んだことはしない)

でも塩焼きも残ったから、どうしようかなと思った時、

ふと、折詰の鯛の塩焼きを思い出した。

うちの母親は残った鯛を次の日、甘辛く煮ていた。

焼き魚をまた煮るのも美味しいんですよね。

…私の実父は大工だったんですが。

昔は、上棟式の時、最後に大工さんにお酒とかご飯を振舞ってたんですよね。

あとご祝儀とかも貰ってきた。

子供のころ、父がお土産を持って帰ってくると、あぁ建て前だったんだと喜んだものです。

いつもいつも立派な折詰があるわけではないけど、

それでも昔は、折詰と赤飯を出すのが通例だった。



お酒とか、スルメとか昆布も貰ってきたりしてた。やっぱり建て前って神事だったんですよね。

最近じゃもうそんな儀式みたいなことはしないんだろうな。

昔は良かったなんて絶対思わないけど、ちょっと前まで、そういう“しきたり”みたいなものが幅をきかしていた時代があったんですね。

つくづく昔の人って、大変だったと思う。